立山から奥大日、大日を縦走します。
 日 時:2017年8月25日〜27日
 山 名:別山(標高2,880m)、奥大日岳(標高2,606m)、大日(標高2,501m)
 参加者:H、よね、Y、I
コース

1日目:室堂〜(自然観察ツアー)雷鳥荘 泊
2日目:雷鳥荘〜劔御前小屋〜別山往復〜新室堂乗越〜奥大日〜大日小屋
3日目:大日小屋〜大日岳往復〜大日平山荘〜大日岳登山口称名滝見学−立山駅
雷鳥沢へ
 
初日はHリーダーお約束の雨で始まりました。金曜早朝の北陸新幹線に乗り合わせ、一路富山へ。前日より天気予報は北日本・北陸で大雨警報との情報、電車が日本海に入ると窓を打つ雨。氷見線運転見合わせ等々の情報が入り、一同今回は富山で美味しい魚と温泉になるのか?とあきらめ気分。富山電鉄は遅れがあるものの運転していたので取りあえず室堂に向け出発。立山駅で室堂のLIVEモニターを見るとガスっていて何も見えず(あっちゃ〜、だめ?)初日の山行予定は天候不順の為、室堂散策に変更(ここで雷鳥3羽と遭遇)。
雷鳥荘・二日目

ビジターセンターのお姉さんの案内で室堂平の高山植物や地形の説明を聞き、「玉殿の湧水」も美味しくいただき、今宵は温泉付きの雷鳥荘に宿泊変更です。空いた時間にコンパス実習です。
 
翌日早朝雨、しかし予想より早くあがりそうなのでリーダーより予定通り奥大日岳→大日小屋へと向かう事になりました。

雷鳥沢コース
 
雷鳥荘からまずは雷鳥沢テント場に向け下り、川を越えて左が新室堂乗越コース、右が雷鳥沢コースの分岐で右の雷鳥沢ジグザグ直登コースを2時間かけて剱御前小屋へ、途中から強風もあり、私1人が弱音を吐く(この先は無理です!!室堂に戻って温泉入って帰ります)。Yさんから、「奥大日岳行きたかったんでしょ」と言われ、そんな事を言われても〜と、ちょっとぶすっとなってしまいました。ごめんなさい。
剱御前小屋
 
3人は強風の中、別山に。私は山小屋でコーヒーをとりながら暫し休憩。休憩中初めてヘリの荷揚げを見ました、旋回して荷物を下ろし、また吊るして遠ざかる。
ここの山小屋から下ると剱沢に行くんですね、小屋から剱の勇姿を見、ヘリの荷揚げを何回か見ているうちに別山組3人が戻ってきました。大変な強風でYさんが危うく飛ばされそうだったとか、私のお肉をあげたい!
別山ルートから剱岳
 
あこがれの剱岳があんなに近くに見えています。手前の沢でキャンプすれば満天の星空らしいです。
「最後は剱岳」行けるかなぁ!
別山
 
何故かルンルンで楽しそうなリーダHさん。今回は男性一人で女性3人相手だもんね、嬉しくないはずがない!

奥大日岳へ

さ、いよいよ奥大日岳に向かってGO!です。一旦新室堂乗越まで下り、ここから少し登りです。歩く途中にはまだまだ高山植物が咲いていてとっても素敵でした。左側にはいつまでも室堂平に地獄谷が見え、下には称名川の流れも、先ほどまでの強風もなくなり、天気は快晴、気持ちよい歩きです。
奥大日岳
 
奥大日岳までは2時間弱、所々岩場を越え奥大日岳山頂に到着。なんとか頑張れそうです。
ハクサンイチゲ
 
奥大日岳から大日山荘までは急な下りとありました、びびりの私、大丈夫かしら?安全をみてHリーダーに先頭をお願いしました。「俺がストッパーか?」「そうです、宜しく」ここからは私の嫌いな梯子にくさりに岩と最終日まで満載です。「だから北アルプスなのよ」と皆さま、ごもっとも。忘れていました。

チングルマの悲劇
 
途中何でもない下りで足を滑らせ尻もちついた私、咄嗟に手をついた場所に鋭利な石があったようで手の平を切ってしまいました。すかんぽ初のレスキュー用品使用者となってしまいました。溢れてくる血をぼーっと見ている私にテキパキ指示する看護婦長Yさん、看護婦Iさん、ドクターHと3人のお陰で無事処置完了。幸いに深い傷でなかったので一安心。私の反省、手袋は必要ですね。ここで少し時間をロスしてしまったので、大日岳山荘の到着が遅くなり山小屋から確認の連絡が有ったそうです。ごめんなさい。
山小屋に
 
七福園を過ぎ、もうそろそろかと思いきや、まだひとつピークを超え漸く山小屋に到着です。後で調べてみたら最後のピークは“中大日岳”とありました。

夕暮れの剱岳

到着してまずはビールで乾杯!!ほ〜、今日は良く歩きました。落ち着いてみたらなんという景色でしょうか、山小屋の前には剱岳がどーんと。
一服剱に前剱、あそこの稜線が早戸尾根で奥には・・・と素晴らしい景色にしばし見とれていました。来てよかった〜。ここまで私を連れてきてくれた、3人本当にありがとう。
そして、私達へのご褒美ですね、夕焼けに赤く染まる剱に翌日の朝日を浴びて輝く剱と、もう満腹です。山小屋の人も久しぶりの好天と写真を撮っていました。<外野:よねちゃんの手が痛々しい>
ランプの山小屋

ここの山小屋はランプの山小屋で併せてギターライブが有名だそうです。食事の後、ランプの灯りの元演奏会が行われとても素敵な時間を過ごせました。
大日岳・三日目
 
最終日も快晴、まずは大日岳に登り富山湾から剱岳に奥大日岳と勇姿を目に焼き付け、さぁこれから一気に下りです。大日岳からまずは大日平までの下りです、
大日平

遠く大日平山荘の赤い屋根が見えます、約1時間40分かけて下り、大日平に到着。
H汗を吸うベニヒカゲ
 
しばらく休憩していたらHリーダーの下に蝶々の群れが寄ってきました。メスなんでしょうね。しばらく蝶談義で盛り上がってから最後の下りに向け気合を居れ直して出発です。

やっと登山口に

事前情報では、大日平の木道を過ぎてから牛の首までの下りが超厳しいとあったので心臓ドキドキさせながら3人の手厚いサポートを受け、なんとかかんとか、登山口まで辿りつきました。3人からはそんなにきつくないじゃん!と(確かにそうでもなかったかも)。私は称名の滝はパスして下山した余韻と、降りてこられた事を感謝し夏の暑さと蝉の声に滝の音、滝から流れてくる気持ちよい風を感じながらよく歩いたな〜と自画自賛。滝は頭の中でイメージして、次回に。
まだまだ続くミラクル
 
この後もミラクル続出です。バスの予定でしたが空車タクシーが1台あったのでHリーダーが素早くキープ!早目に立山駅に向かう事ができました。立山駅近くの温泉でこれまた、入浴者が居なかったので美肌の効能有りの少しぬるっとした温泉にゆっくり入り、汗を流し、さっぱりとし心持お肌が綺麗になった4人は立山から富山へ。(富山電鉄は2階立てでした。)車窓をのんびり眺めていたら瞼も閉じていたようで、気づくと富山駅でした。
富山でも予定通り目的の回転寿司に入ることが出来、ここで最終下山会。美味しい寿司にお酒と富山を満喫し東京へ。
初日は雨でしたが、土・日と天候に恵まれ夏のアルプスを感じた楽しい山行となりました。
皆様も一度大日小屋で剱岳とギターの生演奏を体験してください。
                                                         (文責 よね)


<総括>
2017年8月例会(北アルプス立山〜奥大日縦走 二泊三日)

1. 概要
・初日(8月25日)の悪天候により交通機関が遅延し(北陸線等雨天運転中止)、室堂から稜線への登りをキャンセルし宿泊先を室堂平の雷鳥荘へ変更した。
時間的余裕ができたので、室堂の自然観察センターに立ち寄り、指導員の下で室堂周辺の自然観察レクチャーを受けることができた(ついでに雷鳥三羽に出会うことができた)。
また、夕方天候が一時回復したので、宿舎前でコンパスワーク(ピーク同定)の訓練を行うことができた。
・二日目は、朝食(6時)の時点でまだ降雨があったが、天気予報ですぐに天候が回復するとあったので、別山を目指す。
室堂平雷鳥沢から劔御前小屋までの登りは、2時間ほど標高差500mの急登の連続であった。よねさんはこの急登で体調を崩し、別山往復を断念、小屋で1時間ほど休憩。晴れ上がり別山頂上からの眺めは素晴らしかった。
・劔御前小屋から奥大日岳までは、350m下り250m登り返す稜線歩きだが、劔・立山・薬師の展望に慰められ、コースタイムから30分程度の遅れであった。奥大日岳山頂からの360度大展望は達成感をもたらしてくれた。
・奥大日〜大日小屋は、足場が悪く急な下りを250mほど降り、さらに200m登り返す難路で、途中よねさんがつまずいて手のひらを切り、出血手当を行ってタイムロスもあり、コースタイムを1時間以上遅れて16:25に小屋へ到着した。この日は結局9時間半以上アップダウンを繰り返し、かなり疲弊した。
・三日目は大日岳〜大日平〜称名の滝へ、1500mを下り降りる下山路で、途中足場が悪く、はしごを降りる箇所が5か所ほどあり、ゆっくりと下ったため、計画時間を超過し、途中で予定のバスをあきらめた。称名の滝見学後、運よくタクシーを拾えたので、立山駅に12時過ぎに到着、温泉に入り、富山駅の回転すしで下山会もできた。まずは全員無事に下山し、天候に恵まれたことを喜び合うことができた。

2. 計画および実施における課題
・今回の例会は、よねさんの希望により計画されたものです。ですから当初の計画では初日3時間半、二日目6時間半、三日目4時間の行程であり、歩行時間的にはそれほど無理ない計画のつもりでした。しかし初日に降雨で計画変更を余儀なくされ、二日目に劔御前小屋への急登からスタートして9時間以上の行程になったことは、リーダーとして申し訳なく感じています。
・全体的に見れば、二日目の劔御前小屋への高低差500mの急登、奥大日岳から大日小屋までかなり足場の悪い中の急降下や登り返し、および最終日の1500m降下は、想像以上に厳しい歩きを余儀なくされました。体力に自信のない方には酷なコース設定であったと反省しています。
・今回初めて救急セットを使用する場面に遭遇しました。幸い出血量が少なかったので、落ち着いてナースがんが処置してくれました。残念ながら会の救急セットは標記が英語で、大変使いづらかったです。
・今後このセットで使用消費したものは、補充が必要ですね。

3. 総括
・今回のコースは、リーダー初め参加者全員が歩いたことのないコースであり、もう少し綿密な事前机上トレースが必要であったと反省しています。
・その上で山行のレベルは最も体力のない参加者に合わせるべきであり、そのように計画または修正計画をする必要があったと反省しております。

・苦しいなかでも、最終的に全員が最後まで歩きとおし、無事に下山できましたこと、参加の皆様には大変感謝しております。

文責 H