やっと雪が溶け始めた越後の山は、全山ブナ林で新芽吹きに覆われた緑と白い樹皮の木々が皆さんを出迎えてくれます。鹿飛橋は深い峡谷に掛かる橋で見下ろす渓谷美は壮観。
【大峰山はブナの森】
曇天の越後湯沢へ降り立つと、肌で感じるひんやりした空気。バスへ乗り込むのはスノーボードを持つ数人と登山者数人。満員のバスを想像していた私。まだ登山には早いのかな〜。リーダの下調べによると、今年は雪が多く登山道の整備もこれからのよう。登山者が少ないのはそのためか?静かな山行になりそうな今回の大峰山、新緑のブナをたくさんたくさん楽しもう。
 日 時:2017年5月27日(土)
 山 名:大峰山(1,172m) [越後湯沢]
 参加者:スワン、ひろ、がん
大峰山MAP
 
日本三大渓谷のひとつである「清津峡」の上流にあたる清津渓谷とブナの原生林が楽しめるコースです。特に新緑の季節は素晴らしいですよ。

八木沢バス停−大峰の原水−鹿飛橋分岐−ブナ姫−栄太郎峠−大峰山−山頂駅〜山麓駅(ロープウエイ)−越後湯沢駅
八木沢バス停
 
東京から新幹線でビューンと越後湯沢に来て、バスで八木沢入口へ。ここがスタートとなる。

原木沢バス停からスタート   8:50

清津峡の案内看板を見て、集落を過ぎると工事半ばの清津峡入口。残雪が消えたばかりなのか、軽くズボッとドロドロの洗礼を受ける。ひろさんと私は新品履き下ろしのわずか2回目の登山靴。Oh my god!
清津峡の流れ

歩きだしてまもなくブナの森。清津峡の流れは激しく美しく豪快だ。
薄紫の山藤は今を盛りに咲いていた。しばし「いいね〜」と足を留めて美しさを愛でる。
大峰の原水  9:35
 
清津川はなんと緑色をしている。渓谷沿いに新緑の美しいブナ林の中を歩く。

大峰の原水へ着く。ブナ林の中から小規模の白糸の滝のように流れる水場だ。
栄太郎峠登り口  10:30

清津峡の唸るような激しい流れを常に耳にしながらブナの幹の形や太さを楽しく話題にしながら軽快に歩き、モリアオガエルとその泡泡タマゴにはしゃぎながら、見晴し岩、フィットンチッド広場を抜けて、栄太郎峠登り口に到着。
ブナ林
 
ここまでは小さな渡渉を繰り返して雪解け水と多少の戯れ。すべて助けあって無事に通過した。しばし休憩を取って、この先の鹿飛橋ピストンに備える。
栄太郎峠登り口〜鹿飛橋 (10:40-11:15)

清津峡上流へと進み、本日一番急な登りと下りの迂回ルートに挑み、ぎょっ!とするような緊迫感ある谷を渡る。間もなくすると、渓谷の橋渡しをしている鹿飛橋に到達した。手摺のない橋、数歩進むとその高さに足のすくむ橋だ。身体のどこかが凍る。間断なくゴーゴーと勢いのある清津峡は数十メートル下。真下に見える白い流れ。雪解けもあっての水量なのか?雨の後の水量なのか、激しい流れも見どころの一つだ。
新緑の深山、渓谷の強い美しさに魅了されるここ鹿飛橋。デンジャーな道を歩いてきて目にする光景には目を見張る。
鹿飛橋(11:25)〜栄太郎峠登り口(12:00)―大沢渡り(12:35)

栄太郎峠登山口へ引き返す。ここまでで、山に入ってからすれ違ったのはわずか2組足らず。静かだ。ここからはしばし沢沿いを登る。鹿飛橋で会い、先に歩いていたMEN’sが道がわからなく戻ってきた。倒木で道がふさがれ、引き返してきたようだ。大沢渡りまで一緒であった。
大沢渡〜ブナ姫 12:35―13:00

栄太郎峠までは、ずっと根気よく登り続ける。途中、イワウチワの群落があちらこちらにあり、登りの疲れを忘れさせてくれる。ブナ林の中を辛抱強く登り続ける今日の3人。大木のブナが多い素敵な森。ブナ姫はまだかな〜、ブナ姫ブナ姫・・・。
ブナ姫 

ブナ姫のミニパークのように、この周囲だけ広場だ。気持ちの良い、登山者の休憩場所。もちろん休憩だ。
ブナ姫 

大木ブナ姫、登場!幹回りの太いこと。
スラリと伸びた大きなブナ姫。

ブタ姫ではないので、けして太っているとか口が裂けても言ってはいけませんよ。^^;



↓ブナ姫と一緒に。**予備軍。
ブナ姫(13:20)−麗人の森(13:35)→栄太郎峠着(13:55)

ブナ姫から、麗人の森へ。まだまだ育ち盛りの若いブナがきれいに揃っている。そしてここにも群落がずっとひろがる。ここにも、あそこにも、あっちにもと。
緑の森とピンク色したお花の群落に、今日も頑張ったのご褒美をいただきました!気分になる。
栄太郎峠
 
ここでほぼ、お疲れ様〜〜、の気分。だって、広い林道に出るんだもの。残雪が多い林道。道端には成長しつつあるフキノトウ。
アルプの里  15:00

一楠場コースを選んで下山開始し一楠コースに入り下山口を目指す。未整備の上級トレッキングコースは、整備された登山道と比較すると刺激と衝撃のミックスロード。冬を越した登山道の荒れ方に驚く、雪崩跡?と察しがつく斜面、流れた道、残雪のトラバースと驚きの連続。経験の浅い私の前後に経験豊かな大先輩がいると安心して一息つくと、安全に事故なくしっかり歩かなくては!!と思い直す。

残雪の歩き方、危険な場所での3点確保、怖がらない!矢印で「ロープウエイ」の赤文字が大きく書いてある砂防壁を目にした時は、ちょっとした感動。立ち入り禁止のロープを跨いだとき平和な下界へ帰ってきた、そんな大げさ感が満載だった。
湯沢温泉ロープウェイ 15:30→越後湯沢駅 16:00

リフトで移動。アルプの里から「やまびこリフト(無料)」に乗り、湯沢高原ロープウエイ乗り場へ。
ぐんぐん下降し越後湯沢へ到着。「お疲れさま」に乾杯して新潟の肴とへぎ蕎麦でほっとする。

ブナの森に一日ひたり、数々の?小さな渡渉をし、春を迎えてまだ日が浅いかな〜の道を歩き、
すかんぽで教わった歩き方の経験を活かせた。
本当に良い山行でした。
                           (文:がん)