熊野古道(熊野参詣道) 中辺路 大雲取越・小雲取越

[概要]
熊野古道中辺路を経て熊野本宮大社に辿り着いた巡礼者は、熊野川を舟で下り、熊野速玉大社に向かいました。熊野速玉大社からは海沿いを通り那智へ向かったのですが、那智から本宮に戻るために利用された道が「大雲取越」「小雲取越」です。
「大雲取越」は、熊野那智大社からその名の通り雲の中を行くような峠を越し「小口」に下ります。
「小雲取越」は、小口から本宮大社へ向かう道ですが、大雲取越よりは緩やかになります。

今回、山の会すかんぽでは、中間点の小口を起点に「小雲取越」(熊野本宮大社へ)、「大雲取越」(那智大社へ)を歩き、最後に「速玉熊野大社」に立ち寄るコースを歩きます。
 日 時:2017年4月21日〜24日
 山 名:熊野古道中辺路「大雲取越」「小雲取越」、3大大社参拝
 参加者:スワン(L)、クリ、ノラ、ヒロ、ミカ、カワ、ヨネ(記)、カズ(記)の8名
   熊野古道は「信仰の道」の世界遺産。と言うことで、どうしても一度行ってみたいと、
   思っていた所で、幸いにも参加表明しましたら、了解して頂き皆様に同行させていただ
   きました。
熊野古道(今回の)すかんぽコース
熊野古道(中辺路 小雲取越→大雲取越)
4/21:夜行バスで移動
4/22:新宮駅→小口(TX)→熊野本宮大社
    川湯温泉(泊)
4/23:川湯温泉→小口(TX)→那智大社
    紀伊勝浦(泊)
4/24:紀伊勝浦→新宮→速玉大社
    JRで移動


左の地図をクリックすると、地理院地図を見ることが出来ます。拡大縮小自在です。
夜行バス (4/21)
新宿バスタに集合、各々夜行バス乗車券を購入し乗車、ほぼ満席皆様お休み、初めての夜行バス、皆と一緒に歩けるかと色々な事を考えてしまい長い長い夜でした。

朝食  (4/22)
新宮駅、駅名から大きな駅を想像していましたが意外と小さな駅でした、新宮ステーションホテル、レストランで朝食バイキング、煮物、カレー等々品数多数、朝食後タクシーで登山口の小和瀬へ

(小雲取越コース)小和瀬→椎の木茶屋跡→桜木茶屋跡→石堂茶屋跡→万歳道分岐→請川バス停→熊野本宮大社参拝(他)→川湯温泉(民宿大村屋)(泊)
小和瀬橋 
小和瀬橋(渡し場跡)から桜峠(標高466m)

熊野道小雲取超の石碑があり、かつて渡し舟で水量により渡し賃が上下したとの話です、各々山行準備を行い出発。番号は30番。
出発
 
民家の庭先のような所の不揃い石段を登り山道に、さらに急な登りになる。
桜茶屋跡

少し調子が出てきたところで一休み。さぁ、これからペースが上がりますよ。
急登

元気が出るわけもなく、トボトボと桜峠までの急登に喘ぎ続ける。
桜峠
 
標高が今日の最高の桜峠、木々に周りは覆われている、山道は剪定されたまっすぐな杉の木と枝の伸び放題の木が目につきました、雨が多いせいかシダのゼンマイのようなものが、にょきにょきと群がって異様な感じ、なお苔が多く石垣や石仏にも観られ、切り株にまんべんなく生えて綺麗に見えるものも触ると、ふかふかと厚みが有るように思えました。このような光景は最後まで観られました。
石堂茶屋跡
 
桜峠から一旦下り、再び上り坂をあえぐと石堂茶屋跡に着く。石堂茶屋跡では屋根のある休息所で昼食、出発前にコンビニで購入した握り飯等で腹ごなし。他の山行者は外国人観光客1組と高校生グループ。
食後、更に進むと「賽の河原地蔵」があり、石が積まれている、なぜこのような所にと思う。
百間ぐら
 
和歌山県朝日夕陽百選の碑を過ぎるとやがて「百閧ョら」に出る。「ぐら」とは高い崖のことです、見晴らしが非常に良かった、残念ながら山の名前や地名は理解していません。
歩きやすい尾根道
 
のんびりと春の熊野古道を満喫しながら歩きます。
万才峠の分岐
 
百間ぐらから先は変化が少ない歩きやすい下り坂。かなり降りたところが分岐でした。

だらだらと下っていくと、山道の終わりは、また民家の庭先のような脇を通りバス停に着きました。
熊野本宮大社
 
バス停から民宿の好意で熊野本宮大社に参拝に向かいます。

熊野本宮大社に着きました。流石に規模が違います。その大きさに一同ビックリ。
熊野本宮大社
 
荘厳な鳥居をくぐり、やっとここまでたどり着いた足跡を噛みしめながらゆっくりと石段を登ります。

本殿
 
3棟4段からなる本殿が構えています。
本殿
 
ここには、3本脚の「やたがらす」が上に載った真っ黒いポストが有ります。今やサッカー侍ジャパンのシンボルとして超人気ものです。
大斎原
 
田んぼと畑の中に大きな鉄製の鳥居が建つ、明治22年の大水害名までここにあった。



川湯温泉

参拝後バスで民宿に向かう。
民宿に着くと、3人(ノラ、カワ、カズ)河川敷にある露天風呂へ、水着で入浴する温泉です、意外と湯温が高く心地よかったです、帰りは浴衣が濡れるので水着で民宿へ、早々に内湯へ、夕食が豪華、晩酌は明日を考え、そこそこに、男部屋は9時前に消灯
1日目が終わる。



4月23日


 

4/23 (大雲取越逆コース)小口バス停→円座石→楠久保集落跡→越前峠→地蔵茶屋跡→船見峠→那智高原→熊野那智大社→大門坂バス停→紀伊勝浦駅→
(温泉民宿小坂屋)(泊)
中辺路(看板)
 
朝食を食べ名物の古道弁当を受け取り、7時30分にタクシーで登山口へ。古道弁当が予想外に大きくリュックに無理矢理押し込めた、中身がきになるお昼が楽しみだ。
で、看板は読んだね?
出発
 
4/23も4/22と同じこ小口から出発します。本来の大雲鳥越とは逆方向に熊野那智大社に向かいます。
昨日の続きであれば30番からスタートだが、車道だし今日は長丁場と全員一致で登山口29番から開始した。
大雲取登り口
 
登り口には那智大社まで14.3kmとの表示があります。横目に大変そうと思う。
円座石

民家の脇の階段を上がると昨日とはまた違った空気感があり足元の苔もなんだか違う気がする。
「円座石(わろうだいし)」は梵字が刻まれている。いかにも神様が座って話していそうな場所だ。
楠の久保旅籠跡

登り坂が始まる、「胴切坂」と書いてある、隊列がやや長くなり息がきれる。江戸時代には、この付近に十数軒の旅籠があり、大変賑わっていたとのこと。
越前峠
 
歌碑や番号を目安に越前峠を目指す。長い石段は歩き方を工夫しながら、シダや苔のふかふかをつつきながらと進む。やっと越前峠に着いて元気を取り戻す。
石倉峠
 
石畳の急な上り坂で元気なふりをします。石倉峠を過ぎると今度は急な下り坂が待っています。
地蔵茶屋跡
 
現在は泉州堺の行商が寄進した33体の地蔵を安置したお堂があります。
そのうち1体の地蔵は所在不明で現在は32体です。
ここでゆっくり昼食。古道弁当を開ける、おかずとおにぎりの二段重ね、目張り寿司にお稲荷におにぎりまであり満足、満足。
林道歩き
 
このあたりだったか、二匹の芝犬を連れた女性が散歩していた、賢そうな犬に先をこされる。
船見峠
 
ここにも外人ハイカー、社交的なクリさんがコミニュケーションを取っていた、東京オリンピックは大丈夫だ。少し車道歩きとなり色川辻、そして今日の最高地点の船見峠。
船見茶屋跡
 
峠を少し登ると素晴らしい景色、太平洋が眼下に見える。しばし写真撮影タイム。
ここからは那智高原まで下りとなる。
登立茶屋跡
 
那智大社まで5kmを切った。あと少しだ。最後の力を振り絞る。
熊野那智大社到着
 
那智高原を過ぎると那智大滝の滝音がかすかに聞こえ、間も無く青岸渡寺の裏に出た。
熊野那智大社
 
昨日の熊野本宮大社に続き二社目の熊野那智大社に参拝する。
早く那智の滝を見に行こう。
那智の滝
 
山の会すかんぽの人間はすぐに登りたがる。止めておきなさい、ここは登ったら捕まっちゃいますよ。

ここからは歩かないで(ずる)バスにて紀伊勝浦駅へ。
駅からは数分で民宿だ。飲んで食うぞ!


4月24日
 
最終日(大社参拝)

JR紀伊勝浦→新宮駅→熊野速玉大社参拝→新倉神社参拝→
阿須賀神社→徐福公園→新宮駅→名古屋→東京駅
熊野速玉大社参拝

熊野速玉大社「新宮」の幟が建つ参道を通り、太いしめ縄の上に全国熊野神社の総本宮との額が掲げられた神門を潜って拝殿へ。丹塗りが美しい。
神倉神社

速玉大社参拝後、「元宮」の神倉神社へ、急峻な538段の不揃いな石段を登り熊野の神々が降臨したという神倉神社のご神体「ゴトビキ岩」に参拝する。
神倉神社
 
たまたま観光協会認定という肩書を持った年配夫婦がおり神倉神社と熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社、の関係や余談などの説明をしてもらいました。。
神倉神社
 
下りは一人、女坂を降りてみると石段が無い急な坂道でした。
登山者しか登れないような急な石段を何故作ったのか?年寄りや恐怖を感じる人には参拝できないのにと思う。
阿須賀神社

世界遺産になった阿須賀神社ですが、思ったより小さく熊野速玉神社や神倉神社よりはるかに参拝者も少なく静かな雰囲気でした。

徐福公園
新宮駅のそばに目立つ色の建物が徐福公園、園内には墓所中心に中国様式を参考にした櫓門、石造、池、お土産やなどが有り静かな公園。

帰り
 新宮駅から特急で名古屋、名古屋からは新幹線で、無事東京駅に、駅で解散、各自家路につきました。

参加して思う事
昔の人は登山靴も無く、参詣のため長い山道を歩く、石を積み道を作る、参詣者の為茶屋を作る、相当な苦労が有ったと思う。
また初めての参加でしたので迷惑をかけてはいけないと思い、気温気候を調べ、雨具、スパッツ、薄手のダウン、着替えなど揃え持っていった。余計なものは極力持っていかないが良い。

中辺路紀行:合わせて読んでみよう
ご参考:○とケンちゃんの熊野古道(2016.8)