山の会「すかんぽ」としては屋久島三山以来の九州遠征です。会員のハチケンちゃんが大分の出身ということもあって、ミヤマキリシマが咲き乱れる久住山を案内!
さて、日頃の行いがとってもいい会員たちですので、きっと素晴らしいミヤマキリシマが見られることでしょう。
期待に胸を震わせ、天気予報にかじりつく週末です。
 日 時:2016年6月11日から12日
 山 名:久住山(1,791m)
 集合:大分空港/10時
 参加者:ハチケン(L)、ノラ、サワ、スワン、クリ、よね、がん、なら、たつ(福岡から参加)

久住山(くじゅうさん)は、大分県竹田市(旧久住町)にあり九重山(九重連山)を形成する火山。
中岳、三俣山などとともに久住山系と呼ばれる山塊をなし、坊ガツルを挟んで東側の大船山等からなる大船山系と対峙する。西の涌蓋山から東の黒岳までを含めて九重山と呼ばれている中の主峰である。標高1786.50mで、東にある中岳(1791m)に高さを譲るが山頂には一等三角点がある。九重連山の山開きは久住山と大船山で交互に行われている。(出展:Wiki)

まずは、山頂での写真です。あれれ?一面にミヤマキリシマ・・・・・のはずが・・・
久住連山全体MAP
 
スタート地点(13:00)の「長者原登山口」(1,030m)。今日の曇り空と蒸し暑さは天気予報で確認ずみ、とはいえちょっと残念。登山口の目の前には九重山の山並みに包みこまれている。さて、用意を整えて出発だ。
すかんぽが歩いたルート
雨が池越を抜ける  14:25

歩き出しは木道、リーダーは登山届をポンと入れて広葉樹の林へ入っていく。下山者と挨拶を交わしながらの歩き始めは気持ちも弾む。
山は少しずつ傾斜を増し、雨が池(1358m)に到着した。
大船山
 
木道を進み、ドロドロの泥濘を進むとやがて平治岳・大船山、坊がつるの眺望に出会えた。
平治岳や大船山の山頂付近にはミヤマキリシマの群落が見えた。わぁ〜という歓声は、山肌を覆うミヤマキリシマのきれいなピンク色への称賛と、眼下に広がる坊がつるの爽やかな草原にだろう。
坊がつるへ
 
馬酔木の林を抜けていきます。程なく坊がつるに降ります。
「坊」とは寺院(久住山信仰の中核である法華院。現在の法華院温泉)、「つる」は平らな土地の意で、つまり法華院近辺の湿地帯といった意味の地名です
坊がつる(坊がツル)   1,230m   15:15

坊がつるから平治岳。坊がつるは九州一の高層湿原である。「坊がつる賛歌」を誰かが口ずさんでいる。NHK「みんなのうた」で紹介されて歌われたことから全国的に知られているが、元々は広島高等師範学校(現広島大学)山岳部の部歌であった事はあまり知られていない。
ラムサール条約湿地に登録されている。
法華院温泉  1,270m 15:30

暫く歩くと法華院温泉山荘が見えてくる。今夜の宿、楽しみにしていた温泉に到着した。九州最高所の温泉だそうだ。星を眺め五感をリフレッシュしよう。
法華院温泉
 
リラックスできて過ごしやすい山荘だ。景色・温泉・食事・施設と整っている。贅沢の一言。

温泉に浸かってホッと一息、湯あがりには待ってましたのビールで乾杯。スワンさんが背負ってきた感謝の日本酒とワイン。
法華院温泉
 
箸袋に「坊がつる讃歌」が書いてある。またもや誰かが口ずさんでいる。
歌えるひとはこっち
歌えないひとはこっち

一日目は2時間30分程の歩き。時間切れで大船山には登れなかったけれど歩きながらの眺めは十分に楽しめた。ババ抜きは抜き?


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6月12日

雨の中でも予定通りに行動します。期待のミヤマキリシマはどうなんでしょ?
雨です  7:15

曇りから雨へとなった朝。レインを着込み、スパッツを付けて、ザックカバーかけての出発だ。 雨ニモ負ケズ元気に歩き出す。


白口岳
  1720m   9:10

白口岳への登りは雨の中でやけに長かった。足場も悪くズルっといきそうな足元、手掛かりは(申し訳ない!)ミヤマキリシマの枝。何かをつかんでいないと乗り越えられない。気がつくとスパッツもレインパンツもドロドロだった。白口岳からの眺望は真っ白に覆われていた。。
ミヤマキリシマ

稲星山への登りはミヤマキリシマの色濃いピンクに歓声!!、雨のなかシャッターを切る。
稲星山 10:05

雨の中でも健気に咲いているミヤマキリシマに感動する。中には涙を雨のせいにするものもいる。ほんとうに来てよかった。

ミヤマキリシマ

稲星山を越えるといよいよ久住山だ。ゴロゴロの岩で足場が悪い、風が強く足を取られそうだ。時折の突風で顔をあげられない。

もうすぐ山頂です

あとひと登りで山頂につきます。激しい雨風の中、厳しい登山が続きます。


久住山  1787m  10:05

丸い印を頼りにして久住山へ。一等三角点へタッチ。周囲には一体どのような眺めがあったのだろうか?
南方向には阿蘇山、祖母山、遠くは四国の石鎚山系まで眺望がきき、北方向には豊後富士と呼ばれる由布岳や鶴見岳が見えるそうだ。今回はお預けだね。

久住山で風速20メートルの中の記念撮影。「あ、電池切れた」、でも笑顔ののらさん。
久住山

久住山山頂付近は吹き飛ばされそうになった。最近は悪天候時には山に登らないので、何年ぶりかの雨中の登山となった。


下山方向を誤り沢道に入ってしまい引き返す。周囲が見えないことにより登山道がどこに続いているか目で追えなく、雨風で早くこの場から立ち去りたい気持ち、

晴れていないことにより山での注意をどこに向けるかを現地学習、久住分かれ(11:40)でも道標があやふやな方向を指し地図を見て再々確認をした。

久住分かれにある避難小屋で大休憩を取りエネルギー補給を取る。この辺りは花とは無縁の砂礫。降り続く雨は足幅程の流れを作っていた。

カエルの声が相当高らかに。姿は見えなかったけれど大きかったに違いない。扇が鼻分岐辺りにまで下ると周囲の山々が見え出し、色濃い緑の姿が現れた。キリシマの花も辺り一面きれいに覆っている。
牧ノ戸峠登山口  13:25

足元はドロドロ。最後の登りの沓掛山を終え、長い下りに入りそしてレストハウスもある牧の戸峠へ到着。

長者原の登山口  14:25
昨日のスタート地点に戻ってきた。
約7時間の行程だった。

無事の下山が何よりの喜び。足元の汚れを落とし、九重のたっぷり盛られた濃厚なソフトクリームは今日の御褒美。

消費カロリーはきれいさっぱり元に戻した。
今夜の宿は別府八湯の鉄輪温泉。温泉で疲れを落とし夕食で笑顔の乾杯!

山行はここまで。

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6月13日(月)   オプション

朝方は雨模様、鶴見岳は昨夜の段階から取りやめていた。 今日は別府周辺の観光.をして帰ります。
すかんぽの湯

もとい「かんぽの湯」にて暴風雨の疲れを取る。これが目的で来た人もいるんじゃない?

温泉好き女子名は湯あみ散歩。渋の湯、むし湯、足蒸しと温泉三昧。足蒸ししたら足が軽くなり、山に登りたくなった。
高崎山

高崎山といえばお猿さん。ボスによって統制されたお猿さんたちが代わりばんこに出てきます。

イギリスの新王女と同じ名前を付けられて一躍有名になった「シャーロット」ちゃんです。
明礬地獄

別府八湯の中で最も標高が高い所に位置する明礬(みょうばん)温泉。

明礬温泉

わらぶき屋根の「湯の花小屋」が建ちならび、昔ながらの共同浴場が点在する。「湯の花」とはアルミニウムと鉄の硫酸化合物である鉄明礬石の結晶のことで、江戸時代から続くその独自の製法は、国の重要無形民俗文化財(平成18年)に指定されている。(出展:HP)
明礬橋

東洋一大きなアーチ型の橋・明礬橋の眺めも素晴らしい。

けん:「私が造りました。」
東京転勤(30年前)、大分のM造船勤務時にこの橋の建設に携わったと、懐かしげに自慢する。
海地獄

地獄めぐりシリーズです。坊主がいました。途中で足湯。
能良玄家(のらくろや)

高級魚の城下かれいの店の名前が「のらくろや」。すかんぽの前会長は「のらさん」。漫画ののらくろのイメージと本人の体格から、どうみても、カレイには見えません。のらさん、感動の一瞬。
人間魚雷「回天」

太平洋戦争時の魚雷回天実物大模型。自らが操縦して体当たりする魚雷。「天を回らし戦局を逆転させる」という意味で「回天」と名づけられた。
杵築(きつき)城

1394年の築城以来、600年もの間この町を見下ろしてきた杵築城。模擬天守とはいえ、城跡にそびえる三層の天守閣は在りし日のこの城の姿を偲ばせる。
今回の山行は天候には恵まれなかったけれど、よい山行であったことは間違いなし。
眺望に恵まれなかった分、悪天候での山行の注意点を学べた機会でした。
                   (文責:ガン)