日 時:平成28年(2,016年)4月17日(日)
場 所:群馬県南牧村星尾地区 線ヶ滝〜星尾諏訪神社
星尾御柱祭について
 
普通「御柱祭」というと、長野県諏訪市の諏訪大社をイメージしますよね。これはもう全国津々浦々までテレビ中継されますから誰もがご存知のお祭りですす。
どっこい、群馬県南牧村星尾にも「諏訪神社御柱祭」があります。6年に1度、申年(さるどし)と寅年(とらどし)に行われます。たぶん長野県以外では唯一の御柱祭ではないでしょうか。今年で51本目の御柱ですから単純計算しても306年も続いていることになります。

前回(平成22年)の様子を見てみると、特に地元の曳き手が少ないようで、今回は一般観光客でも御柱を曳くことができるようにする気運が高まりました。

「星尾御柱祭」は諏訪大社の御柱祭とはその規模からして比べようもありませんが、昔の人が人力で御柱を立てたのはどれだけ大変だっかということが解ります。
(写真は、無事に新しい御柱が立てられたところです)
木落としの会場へ
 
昨夜は古民家改装なったT邸に宿泊。5時前から小鳥のさえずりが聞こえてきます。
あ〜、頭が痛い!今回も二日酔いのようです。
でも、木落とし会場に向かいます。桜が満開です。
線ヶ滝
 
木落としは線ヶ滝という落差34mの滝があるところの真上で行われます。
既に御柱は木落としができるところまで準備されています。
江戸一

御神酒は聖徳銘醸という地元の蔵元で作られているお酒です。参加者にも配られましたがとてもいただける体調ではありません。(笑)
木落とし
 
会長さんの元気な挨拶があり、氏子たちも気合が入ってきます。

神主の祝詞や全員での祈願も滞りなく進んでいきます。
まもなく「木落とし」
 
 
御柱の大きさ(推定)
全長:7間(13m)
太さ:3尺5寸(1m)
重さ:3.5t
前回の御柱より一回りスマートに見えます。

木落としのクライマックス
御柱は昨年11月に神社総代と杣棟梁等による「木元(こげん)祭」で伐採された樹齢約200年の杉の木です。今月に枝打ちされ、ここまで運びだされてきました。ここまで運びだすまでの陰の苦労も大変だと思います。
いよいよ、斜面から落とす「木落とし」の儀式が始まります。私は氏子たちが先人を切って御柱に乗るものとばかり思っていましたが、そういう危険なことは一切ありません。総代の合図とともに、先端につけられた縄を一斉に両側に引くことで御柱が落ち始めます。

御木曳き
線ヶ滝ら諏訪神社まで約1.7kmの距離を氏子に混ざって観光客も曳く事ができます。舵取りは重労働ですが、舗装道路なので比較的スムーズに曳けているようです。御柱は舗装道路で削られて接地面積が広くなりだんだんと重くなるような気がします。
満開の桜を愛でながら

全員の「ヨイショ」「ヨイショ」の掛け声が山里にこだまして、なんとも言えない春の風物詩です。
ゾロゾロ

今年は沢山の曳き手(当局調査値300人)がいるので、大多数は御柱の後方から着いて歩くだけです。
停滞
 
御柱が止まりました。何かあったのでしょうか?カーブを曲がり切りれなかったとか?

単に休憩中
何も問題ありません。取材陣も奮闘しています。
再度動き出します
 
ちょっぴり他力を拝借して進むことになりました。大名行列のようです。
近道をして
 
本隊とは違う道を下っていると「荒船山登山道」の標識があります。今時もここから荒船山に登る人がいるんですね。御柱はガードレールのある道を進んでいます。
桃岩
 
私が勝手にそう思っただけですが「桃岩」があります。古民家の背後をゆっくりと進んでいます。

橋を渡ると諏訪神社の近くになります。

桜吹雪
強風の中、桜の花びらが一斉に舞います。
木遣
 
ここでも下仁田の建設業組合の方々の木遣があります。

そして、またみんなで御柱を曳きます。あと一息です。
星尾諏訪神社
 
御柱が諏訪神社まで無事に曳かれて来ました。ここでまた木遣が披露され、全員で万歳三唱をします。
「バンザーイ」「バンザーイ」「バンザーイ」
古い御柱の撤去

根元のところをチェーンソーで切断し、小型のクレーンで上手に道に出します。6年毎にしかやらない作業でしょうに流石です。

皮剥
氏子さんに混ざって手に覚えがある人も一緒に皮剥ぎしています。
穴掘り
 
御柱を立てるための穴を掘っています。「空師」のMさんは3人分以上の仕事をしています。木を曳くときも皮を剥ぐ時も、穴を掘る時もザッザッとやってしまいます。プロ中のプロです。昨日穂高から降りてきたようです。
チェーンソーのプロも

先端部分は7角錐に切り落とされます。チェーンソーで平らに削るのは確かな技量がいるともいます。
更にかんなをかけます。
クレヨンで塗る
 
なんでクレヨンで塗るんでしょう?
「魔除け」と「防腐剤」を兼ねているようです。子どもたちが一生懸命に7色に塗っていきます。
一宮は三角で、二宮が四角、、とか?ではここは?何宮?
いよいよ御柱を立てます
 
これもクレーンで上手に持ち上げて立てます。呼吸ぴったり。
うるさい外野が「回ってる」「もうちょっと右」とか余計な口出しをしていますが、基本口出し無用で願います。
少しづつ
 
上空には電線や邪魔な木や建物があり、この角度しかないというギリギリのところから御柱を立てているのです。
無事に御柱が穴に収まりました。
快晴になってきました
 
天気が良くなり青空が。
昔は沢山の氏子さんたchが何日もかかって御柱を立てていたんでしょうね。

星尾諏訪神社の御柱
見事に御柱が立ちました。青空に映える御柱。桜もちょうど満開で言うことなし!拍手喝采!
段々畑から
 
段々畑の上から見ると全景がよく見えます。

立岩を控えて
後方は、立岩(たついわ)です。この辺りの山は岩峰と籔があり、標高は低いのですがなかなか難しい山が多いようです。山屋を自認するあたななら是非来て下さい。次は6年後の2022年(寅年)です。
静かな山里

ゆっくり歩きながら山を降ります。静かな山村です。何もありませんが自然と人情にあふれています。


参考リンク(動画)
葭谷さん:御柱祭
山田さん:前夜祭   御柱祭