谷川岳に心底惚れ込んだ挙句、山小屋まで作ってしまったMさんにも一ヶ所だけ滑っていない斜面が残っているそうです。それが仙ノ倉山の斜面。昨春、平標を滑った際に、平標山の小屋ご主人と「来年は仙ノ倉に来る」と約束したことをちゃんと覚えていて、今春早速実行に移すとは、さすがMさん、74歳とは思えないスーパーおじいちゃんです。
 NPO法人「ヒマラヤングリーンクラブ」のメンバー二人もお誘いして楽しい山スキーとなります。
 あ、○は山スキーのお許しが出ないので一人で歩きです。(T_T)
 日 時:2014年4月26日(土)〜27日(日)
 場 所:平標山、仙ノ倉山
 参加者:M山さん、H野さん、S野さん、N原さん、○

目指すは仙ノ倉

 26日早朝に埼玉を脱出し、一般道で三国峠を目指します。途中、赤谷山小屋に荷物をデポし、登山口に移動します。
 みなかみのコンビニで偶然H野さんとN原さんに出会ってびっくりしました。お二人は直接登山口に移動します。平標で会いましょう。

 
平標山登山口   13:10

 13時出発。Mさんから事前に「最低限、食事と寝具は自分で持ち上げるように。小屋の人を頼っちゃダメだ」と言われていたのでテントを除く一式を自力で持ち上げる。○以外はスキーも担ぐのでずっしりと重そうです。
平標山が見えます

 
ちょっと歩くと平標が顔を出します。雪が溶けた後にはふきのとうが顔を出しています。山小屋で酒のツマミに蕗味噌でも作りましょう。○が唯一できるメニューです。○が好きなコシアブラはまだ出ていません。
 

Hさんのスキー

 
ゲレンデ用のスキーで板が重いようです。15kgもあるのですか?それは大変ですね。スキーブーツも持っています。山スキーを滑るって体力勝負ですね。
秘密兵器
 Mさんが持ち歩いている秘密兵器(雪かき)はヒマラヤにも遠征させたとのことです。得意の絵付きです。
1.ストック
2.ラッセルシャベル
3.まな板
4.尻スキー板
5.薪
になるというスグレモノです。ザックは20年もの ヽ(^。^)ノ
ザック発見

 
ザックが2個転がっています。アベックが出てきました。んん?もしかして昨年会った山小屋の人じゃ?そうでした。「奥さんですか?」「あ、その予定になる人です。」「じゃ、予定変更もあるでしょうからじっくり考えたほういいですよ」。Mさんも口が悪い。(笑)
重い、重い

 Hさん、荷物の重さに疲れ気味です。
山小屋の人「あれ?あなたスキーは今年も?」
○:「試験に不合格で許可が出ないんです」(T_T)
Mさん:「足の一本でも折っていいのなら滑ってもいいと言っただろうが」
○:「いつになったら滑れる日が来るんでしょうか」
   このままだと、毎回食材持ちになりそうです。(T_T)
最後の急登

 まもなく山小屋です。夏道と違って雪道を直登しますので急勾配なんです。半端な登りではありません。
山小屋に着きました    16:20

 先行していた二人はとっくに(ちょっと前に)到着されていました。二人ともスキーを担いで、S野さんは下からスキー靴で登って来られたようです。もちろん、食事、寝具持参です。恐るべし70代です。
春山を観察する

 まずは見える範囲の山を解説してもらいます。仙ノ倉からの滑降は雪が少なく、この時点で中止の決定がされました。3月か4月のうちに来ないとダメなようです。エビス大黒の頭のはるか向こうに、穂尊と白根が見えているようですが慣れないと難しいです。Mさんは地図も見ないで全ての山が解るようです。
平標山の家

 これまで冬季小屋として開放されていましたが、本日から管理人が常駐しての営業が始まります。私達は全て持参ですから冬季避難小屋で寝るようです。マットも持ってきたので何も問題ありません。
 残雪を飽きること無く見つめていたいのですが食事を造らないといけませんので引き上げます。
影が長くなってきました

 右手には大源太山(1,764m)がありますが、まさか翌日に石井くんがこの山に自転車を担いで登るとは、この時点では誰も想像していません。

 小屋の中ではすでに酒盛りが始まっています。我々の他にも4人ほどの宿泊者がいて楽しい宴会です。
平標山の小屋からの夕陽

 ロマンチックな夕陽をじっと眺める二人。寄り添って山小屋を継ぐ決意をしたのでしょうか。
 今日の宿泊者全員でご祝儀を包み、祝福して山小屋の反映と協力を誓いました。
 21時の消灯まで、宴会は続きますが、気前よく振る舞い過ぎ酒がなくなりましたので寝ます。Mさんが夜中に立ち上がろうとしてひっくり返りました。(笑)



27日(日)     5:20

 真東(エビス大黒の頭)から今日の太陽が顔を出します。今日も天気は良さそうです。早い人はすでに小屋を出発しました。

平標に向けて    6:45

 
まもなく出発します。今日は5人で行動します。
 ○はずっと歩きです。

では登り始めます

 S野さんはここでシールを付けて登るとのことです。
振り向けば

 大源太山にも結構な雪がありますね。
 この時間は雪はまだ締まっており歩き易い。春山特有のずっぽりハマるってことはありません。
エッサ・ホイサ

 ひたすら登るしかありません。それ、頑張れ!
 風がないので暑くなってきます。
こんなのクレバスじゃねぇ
○:「Mさん、クレバスですよ、気をつけてくださいね。」
M:「こんなの、勢いつけてヒョイっとひとっ飛びだ」
○:「落ちないでよ」
M:「セーノ、えぃ」 あら?ズボッ てへへ。
○:「自分のコンパスを自覚して下さいよ。」
  こういう時には、ストックも役に立つんです。
  単独行

 映画の一シーンに見えてくるから不思議です。
 さっそうと現れる単独行の登山者風です。
試し乗り

 後続が登ってこないので、試し乗りを勧めました。その気になって「じゃ、ちょっと下の様子を見に行ってくるか」と滑る準備を開始しました。
 あっという間に、滑り始めました。
ぎこちない

 なんだかぎこちない滑りですが、山スキーは雪質によって滑りを変えないといけないのでしょうね。
 (○がそんなことを言える資格もありませんが)

 Mさんのブーツは登山用のプラブーツです。履き替えなくていいのでそういう意味では便利な靴ですね。
調子に乗ってきました

 すぐに滑る感覚が戻って来るのはさすがです。
 何度も書きますが、とても74歳の滑りには見えません。

 後で聞いたら、毎朝の日課として腕立て伏せ、懸垂、腹筋各70回をノルマにしているとのことです。アンチエイジング対策もバッチリです。
平標山頂 1884m  8:20  

 
山頂には雪がありません。風が強くて雪が積もらないという説もありますが。
 「平標山山頂」とは言わず「平標山頂」と呼ぶのでしょうか?山頂の看板が割れて落ちていましたので、拾い上げて石を隙間に入れて固定したら、なんとか読めるようになりました。
平標山頂

 右側が大きく凹んだ苗場山が見えています。

 越後三山、巻機山、平ガ岳あたりです。
Hさん、やっと到着

 スキーを担いで90分、すっかり参っています。
 これからまた仙ノ倉まで行くんですよ。ガク!
得意の絵かき

 どこに行くにもスケッチブックを手離さないMさん、どこを書くのでしょうか。360度開けているので大変でしょうね。いっその事360度書いて下さい。

 「いやぁ、こんなに見えることも珍しいよ」
 「仙ノ倉は先のピークだからな、行くよ」
仙ノ倉に向かいます

M:「よーし、スキー道具はここにデポして仙ノ倉を往復してくるぞ」
全員:「はい」
○:「デポするものありません」(T_T)
稜線歩き

 気持ちのよい稜線歩きです。雪は殆どありません。○はここでカメラを落としたことに気が付き、平標まで戻ります。幸いカメラは休んだところで見つかり事なきを得ましたが、20分ぐらいはロスしていい運動になりました。
仙ノ倉山頂  2,026m   9:40

 こちらも山頂には全く雪がありません。これが360度だという絶景にただウロウロ、キョロキョロとするだけです。
記念撮影でも

 今回の参加者全員での記念撮影です。平均年齢は軽く70歳を超えています。^^;
 皆さん元気ですね。見習わなくっちゃ。
仙ノ倉からの眺望

 平標の右側に苗場山、新潟方面です。日本海が見えますか。
仙ノ倉からの眺望

 守門から始まって、越後三山、巻機。
 茂倉、燧ヶ岳、至仏山、谷川岳、手前に万太郎と谷川からの稜線がやってきていす。
仙ノ倉からの眺望

 
霞んでいますが、山頂が平らな吾妻耶山が見えます。荒船山、苗場山と並んで独特な山容です。

 ぐるっとひと回りしました。
 来年は小屋で知り合った守門の人を訪ねて守門岳ということになりました。
ここでも絵を描く

 しゃかしゃかと鉛筆を動かして下絵を書いています。色付けは帰ってからだそうです。

 と、どこから取り出したかビールが出てきました。
○:「おいらにも恵んでちょ」
M:「だーめ、わっしが持ち上げたんだモーン」
さて、戻りますよ   10:00

 ビールを飲んだらさっさと引き返すMさんでした。(笑)
 ゆっくりこの絶景を楽しんで下さい。

 名残惜しいのですが戻ります。
再び平標

 ゆっくり稜線歩きを楽しんで、約1時間で平標まで戻ってきます。

 Mさんは早速登山者を捕まえて山の解説をしています。
 
滑る準備

Sさん:「あ、シール剥がさなくっちゃ」
Nさん:「シール剥いだ後に糊は残らないの?」
Sさん:「残るよ、でも関係ないよ」
Nさん:「わし、ブーツ履き替えなくっちゃ、面倒だな」
山スキー   11:20

 やっとスキーの時間です。○は一人で一足先に下山開始してカメラで狙います。望遠レンズ(デジイチ)持ってきていないのでコンデジで許してね。(笑)
 真っ先に降りてきたのはやっぱりMさん。後傾していますが、これが山スキーの基本なんでしょうか。スカイラインの上を気持ちよさそうに滑ってきます。こちらの急斜面に来てくださいよ。
仙ノ倉をバックに

 後続が来ないので少し待っています。Hさんに「雪が腐っているから気をつけてな」と声をかけています。写真も撮るようです。
Hさんが降りてきました

 Hさんがすぐに追いつきました。向こうの斜面を滑ってきたので写真は撮れませんでした。
滑る

 こちら側に斜面をSさんが降りてきました。「自分は下手だから」といいながら慎重に降りてきます。安全第一がいいですよね。

 向こうの斜面ではHさんが本格的に滑りだしました。
Hさんが滑る

 豆粒ほどにしか見えませんが、左の写真では左端のほうに、右の写真では真ん中辺りにHさんが写っています。景色がいいですよね。^^;
あっという間に

 スキーはあっという間に下に行ってしまいます。一滑りして戻ってきたHさん、余裕の表情です。
続いてMさんがスタート

 歳相応のスタイル(失礼)で滑りだしました。この後、向こう側に消えていきました。しばらくしてHさんの近くに到着です。
こちらの斜面に

 横断してきます。Sさんもマイペースで降りてきました。
 そういえば、Nさんがまだ見えません。
こけた

 さっそうと滑ってきたMさん、加齢(?)なテクニックを披露していますが、ついにコケました。(笑)

 残念ながら笑いすぎて写真もボケてしまいました。

 山スキーは荷物に振られるから難しいんですと(本人の弁)
小屋に向かって

 HさんとSさんは小屋に向かって降りて行きました。
 MさんはNさんを待っています。
Nさん
 
 
Nさんが滑ってきました。出発準備に時間がかかりました。これぞ山スキー、みたいな滑りです。

そのまま行ってしまいました

 
Nさんはそのまま滑っていってしまいました。

 ○は全力で駆け下りました。
 近くではプラスチックのチリトリみたいなものを尻に敷いて滑っている夫婦がいましたが、あれなら○もできるかな?
 そうだ、Mさんの雪かきが使えたかもね。^^;

  下山

 
山小屋でご主人とちょっとお話をして下山開始です。
 下りは楽でした。

 今日もふきのとうが沢山取れました。今日は山小屋でまた酒盛りですね。
表示がおかしい

 登山道駐車場を示す看板が変です。雪が積もっているのでこの方向に降りたら大変なことになります。
 Mさんと二人で木を集めて標識の方向には行けないようにバリケードを作ります。後で、管理事務所に注意しなくてはね。左の看板はあっています。

 お疲れ様でした。 来年は
守門ですからね。