木曾駒ケ岳から一旦宝剣山頂をトラバースして空木岳への縦走は始まる。昨夜は9月にしてはものすごく寒い夜で、布団と毛布にくるまっても耳が冷たかった。
 朝から快晴。8月下旬から天候不順だったらしく、山小屋関係者も喜んでいた。今日は、空木岳の手前までであるが、危険な岩場がいっぱい。注意しないと命に関わる難所である。
 日 時:2011年9月7日(水)     
 山 名:宝剣岳〜檜尾岳〜熊沢岳〜東川岳〜木曾殿山荘 (歩行距離10km)    
 参加者:◎

中岳からのご来光   5:20

 当初は木曽駒山頂からご来光を拝もうと思ったが、進行方向とは逆方向になるので、宝剣岳への方向にある中岳からご来光を見る。
 5時過ぎに小屋を出て、15分ほどで山頂へ。ご来光まで5分ぐらい余裕があった。

 来た、来た!
ご来光   5:20

 奥秩父(甲武信ヶ岳と金峰山の間)からのご来光。左に八ヶ岳連峰、右に南アルプス(甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、北岳、間ノ岳、西農鳥岳、そして富士山が見える。写真には塩見岳まで写っている。

 ご来光を見たら、さっさと移動開始。なんせカメ足だからね。
再び宝剣岳   6:00

 宝剣山荘から宝剣岳。昨日、恐い思いをして登っているのに、今日もまた登らないと空木に行けないのだ。今日は荷物を背負っているから、バランスが悪い。最悪、相棒の分はデポしておいて、○が取りに戻ること想定。が、慎重に登った結果、無事に静寂の宝剣山頂に到着。
 千畳敷ヒュッテの遥か彼方には富士山も見えている。
宝剣岳の山頂から

 木曾駒ケ岳

 空木岳・・・・一番向こうに見えるのが空木岳。今日の行程は長そうだにゃぁ、、、10kmかぁ。

 宝剣岳への縦走はこれからが大変なコース。岩場の急下降の連続なのだ。楽しいぞ。三ノ沢岳分岐。
本日の最難関

 いよいよ宝剣岳の下りが始まる。ここで足がすくむようでは先に行かないほうがよい。荷物が邪魔でバランスが悪いし。相棒は切り立った絶壁に足がすくんで岩にしがみついたまま足が動かなくなっている。

 鎖につかまって、ゆっくりゆっくり、一歩ずつ下降を始める。
岩穴くぐり

 勢い余って出すぎると、すぐにあの世に行くことができる。この地点はまだつかまるところがあるので恐いことはないだろう。
影宝剣

 宝剣岳の影が三角となって長く伸びている。が、相棒はそんなものを見ている余裕もなく、顔が恐怖で引きつっている。うっかり話しかけようとすると怒鳴り倒される。
延々と続く鎖場   6:30

 宝剣岳を下り始めてからはや30分、まだ岩場が続く。夏山でも滑落の危険があるのに、ここを厳冬期に突き進む人の気が知れない。

すでに疲労困憊

 下り始めて40分後、やっと平坦地に降り立つ。長ーい足じゃなく、岩場だった。
 もう、この先にはこんな岩場はないだろう。・・・と安易に思い込むと余計に危険。この先には何箇所も鎖場が待っている。
初霜柱

 9月上旬に「霜柱」とはビックリ。富士山でもめったに見られない現象。

 夕刻のテレビニュースで「室堂で初霜柱を観測」と放送していたので、中央アルプスでも一緒だよ、と思った。
極楽平   6:45

 ここまで来れば「いやぁ、極楽、ごくらく」と言って安心した場所らしい。(USO)
 千畳敷方面から登ってきたご夫婦が、宝剣岳の看板を持っている。「宝剣岳の標識が古くなったと聞いたものですから」とのこと。気軽に写真を撮ってくれた。ところで、強風ですよ?聞けば初心者だって。大丈夫かな?
「だって奥さんはあそこを超えてきたんでしょ?」はは、比較対象にされちゃったぜ。後方は御嶽山。
空中散歩   07:00

 左手には駒ヶ根市内の先に南アルプス(北岳、間ノ岳、西農鳥岳、富士山、塩見岳がずっと見えている。

 正面には、まだまだ遠い空木岳がオイデオイデと言っているようだ。ここはすばらしい眺めで、ルンルン気分で楽しくなってしまう。
なだらかに見えるけど  08:20

 コマウスユキソウ

 宝剣岳からの下りを振り返ると、想像以上のすごい岩場を下ってきたんだよ。宝剣岳から既に2時間も経過しているのにまだこんなところでウロウロしている。
濁沢大峰   08:25

 ハハコヨモギ

 ピークはあるが、山頂の標識が判読できない。(^^;
 地図によれば、濁沢大峰であろう。間違っても檜尾だけではない。
アップダウンの連続   09:00

 忠実に稜線をたどる。律儀に岩がゴツゴツした場所も乗り越えなければならず、そのたびにスピードは落ちる。

 次の目標地点は檜尾(ひのきお)岳だのだが、その前に急降下しないといけない。
檜尾岳  標高2,718m  10:00

 ハクサンフウロ

 やっとのことでほぼ中間地点である檜尾岳に到着。宝剣岳から4時間もかかっている。もう、疲れた。

 行動食でも食べよう。
檜尾岳

 リンドウ・・・この山にはリンドウが少ない

 後方は三ノ沢岳
檜尾岳

 左手が空木岳(明日登る予定)、その後方には南駒ケ岳がそびえているが、今回は無理っぽい。

 次の目標値は熊沢岳だが、更なるアップダウンが待ち構えている。なんだかゴジラのようなギザギザが連続している。険しい大きな山なのだ空木岳は。
もう疲れたよ

 まだ半分しか来ていないのに、泣きは許されない。泣かれてもどうしようもないし。
 前に行くのみ

檜尾避難小屋

 綺麗な避難小屋。無人のため、寝具・食料・水は全部自分で持ち上げるべし。
 Tamaさんは前回、この小屋を利用したんですね。

 どんどん食べれば、○の荷物が減るので嬉しい。
檜尾岳山頂から振り返る

 ウサギギク(ピンボケ)

 木曾駒ケ岳、宝剣岳、宝剣岳の下に別のピークとして見えているのが、濁沢大峰。ゴツゴツしているのがよく解る。
こんな岩場を上り下り

 岩の間を縫って進む。よくもまぁ、こんな岩場をルートにしたものだ。一瞬も気が抜けない。

 檜尾岳を振り返る。見るだけなら優しそうなんだけどなぁ。
熊沢岳   12:15

 大きな岩を巻いていたら、いきなり熊沢岳にポンと出た。あ、カメラの電池マークが3本から2本になった。これはヤバイ。予備電池なんかないし、`サブカメラを2台しか持ってきていない。ここからは節電のために写真は必要なところだけにしなくっちゃ。だから、ここでは2枚だけ。

 以降、ほとんど写真を撮ってない。(^^;
東川岳   14:15

 やっと本日最後のピークに到着。空木岳は明日まで待ってくれそうだ。
 ここから本日最後の急降下をすると30分弱で本日のお宿である木曾殿山荘に着く。山荘から水を汲みに行くには片道約10分だが、ほぼ水平移動なので苦しくない。木曾義仲の力水である。山荘には自炊場があり、寝るのも公平(自炊者はしいたげられると予想したので)好感がもてる小屋である。ちょっとだけ焼酎を飲む。


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