〜其の七〜  胸突き八丁  


7合目
  7合目(標高2,800m)から  2010年9月4日 22:00

 満員の山小屋、人いきれで暑い。寝返りがうてない。眠れない。もう無理!
 そんなんで、外に出てみると下が見える。手前は7合目の山小屋の灯り、遠くは富士吉田市内の灯り。
 ということは、下界からも登山者のライトが見えるってことだ。
7合目富士一館   9月4日 22:30

 富士山の山小屋は不夜城。徹夜で営業している。普通の山小屋は21時頃には消灯となるが、富士山は夜間登山が基本なので真夜中でも営業するのだ。だからアルバイトは自分が寝る時間も限られてしまう。富士一館はとうとう看板が出せなかったみたい。申し訳程度に、○が作った看板が左に置いてある。

【File No.002】Nick
 昨年ソールが剥がれて今年新調。慣れずに靴擦れ。連日の20km歩行で自信はあるはずだが、筑波で自信喪失。早めに出発する予定。
あ、もう起きてるの  22:30

 確か23時起床と伝えておいたはずだけどな。もう出発準備をしている。ま、眠れないからしょうがないか。

 Tamaさん:「おはよう、眠れないよぉ」(いつものことじゃん)
       (隣は誰?)
 ジュリー一族も早々と出発準備しているんだ。

 ちなみに○はやっと眠ったところかな。こんなになってるとは全然知らなかった。
ほとんどみんなが出発準備している

 走り隊のメンバー(あ、そういえば22時半に出発するとか相談してたな)、やったる軍、番狂わせもみーんな出発準備している。もう全然把握できないや。

 管理人のとっちゃんこの混雑時に何をしているのやら。

 なお、剣士組(オカちゃん、りょこさん、ソウちゃん)はソウちゃんが高山病でダウンとなったため、今回はここまで。子供に夜間登山はきついんですよね。
 また、ツッチは体調不良(ネギを食べた?)という口実で、ここまで。
先発隊出発   22:40

 どんあ事があっても山頂で御来光を見るのだ。強い意志を持った人たちだ事。感心するよりあきれるね。さっさと出発していった。

 がーん、山小屋を出た途端に大渋滞。ほとんど進まないではないか。今日は気温が高いので生暖かい。だから寒くはないけど、ここからこの渋滞では山頂御来光危ないかも・・・・。心配ばかり。

 ○が起きたときには、既に出発した後だったね。
7合目「鳥居荘」、「東洋館」

 
たぶん、何の問題もなく通過(したはず)。渋滞しているから、苦しいって事はないと思うけど。

 暑い。小屋を出るときに上着までしっかり着た人は脱ぐことになる。富士山がこんなに暑いなんて異常だ。
7合目の岩場    23:40

 東洋館(標高2,900m)から太子館の間の岩場が厳しい。標高3,000mの看板が何故か撤去されている。下りでも確認したけどやっぱなかった。

 初めての人には目が慣れないから疲れるらしい。○は電池がもったいないからライトを消して登るんだけどね。


8合目
太子館からが8合目    2010年9月5日 0:00

 太子館(標高3,100m)は富士山の山小屋でも最大規模を誇る。改革にも先進的で、バイオトイレもいち早く導入し、布団をシュラフにしたのもこの小屋が最初だったと思う。山小屋組合長も長く、実績がある。団体ツアーはこの小屋がメイン。

 蓬莱館(標高3,150m)は5合目と山頂の中間に当たる(標高ではないしな?)位置に建っている。売店の売上げがかなりのウェイトを占めるのではないか思われるほど、いつも売店が混雑している。
白雲荘         標高3,200m    

 小屋前の広場が大変広く、いつも大勢の登山客が休んでいる。トイレも渋滞している。手袋の落とし物を最もよく拾う場所。でも今年は収穫がなかったな。(>_<)

 昼間はここからの展望も素晴らしい(だろう:昼間は通過したことがない)。
 ここまで来ると、急に寒さを感じ始める。
今年もクリア

”脱”7合目の女:「やったぁ、2年連続して8合目以上に来たよ」
せいやん:「よしよし、いい子だ。この調子で山頂まで行こうね」

”脱”7合目の女:「後継者ができれば、いつでもこのあたりでリタイヤしますよ」
せいやん:「そんなこと言わないで、もうちょっとで山頂だから」(うそだけど)

”脱”7合目の女:「宅の旦那、尻込みして来なくなっちゃたんですけど」
せいやん:「尻込み? 尻にどっぷりと敷いてるんじゃないの」 ブッ
先発隊は余裕の時間つぶし

 
だって、ほとんど渋滞してないんだもん。このペースで行くと山頂に早くつく。
 ロク:「やばい、ちょっと頭が痛くなってきたぞ、酒がきいたかな?」
 ヨシ:「ヨシは元気やど。なーんにものープロブレンム」(悪ガキの目つきやど)
 Mizo:「ここで酒飲んでもいいんですよね」
 Tom:「ここで飲んでもらえば、私はまたまた軽くなりますけど」
 カワラ:「ちちちc、ちょっとは自重しようよ」
 ゆうこ:「まぁ、なんて人たちでしょうね。悪夢だわ」
 ガミ:「何でもいいすよ、飲めれば」
  ♪♪月が〜でた で〜た♪♪   1:00

 東の空にオレンジ色の物体。木星?金星? 正解は月でした。
 満月の月の出なら夕方見ることがあるが、三日月の月の出は見たことがなかった。鈍いオレンジ色の月もいいもんだ。

 
元祖室 標高3,250m  1:30

 ○の定宿・富士一館の本家。富士講の定宿となっている。士講中興の祖と称された身禄が祀ってある。詳しくは新田次郎著:「富士に死す」を読んで感動して下さい。

 有名人が数多く宿泊することでも有名。SMAP、三浦雄一郎、堺正章、南野陽子、桂三枝、その他多数。ここに泊まると有名人になるかも・・。わぉ。
腹ごしらえ

 そろそろお腹がすいたな。長足食べようかな。
 あ、Mizoさん、しっかりおにぎり持ってる。うまそう!

 あんまり食べ過ぎると、胸焼けしますよ。
もう食べちゃったもん

 ガミ:「朝食なんか、もうとっくに食べちゃったもん。何にもないよ」


 ここ、元祖室の焼印は、かなりの確率で「タカちゃん」がやってます。○はタカちゃんの前を黙って素通りすることはできません。通行料(お土産)を置いていかないと無事には通過できません。(笑)
 今年ももちろんしっかり。いつ何時誰がお世話になるかわかりませんから。
後発隊も来ました  1:40

 1時間遅れで7合目を出発した組も早々と元祖室に到着。まだまだ元気です。
 ○はこの組に追いついて一緒に行動。元祖室でタカちゃんとしばらく話をしているウチに、みんなは先に行っちゃった。(>_<)

 その20後ぐらいに、えびさん一行が到着(いつの間に追い抜いたっけ)、ツッチーが高山病になり、ここに強制収容の運命になった。こみやんはツッチーの分も頑張る運命になった。

 

本八合目   標高3,400m   1:50

 いつもは大渋滞して、ここを通過するのに40分〜1時間かかるのに、今日は10分足らずでクリア。9月初旬とは言え、登山客(山頂まで登る人)が激減しているようだ。先週の半分の人出、と元祖室のタカちゃんは言っていたな。

 胸突八丁と呼ばれるこのあたりが富士登山でも最も苦しい地点と言われる。高山病で気持ち悪くなると、「むかつき八丁」となるわけだ。
本八合目  2:30

 トモエ館、富士山ホテル(昔は花室とか岩室とか言ったような)が本八合目と呼ばれる。従ってこれより下の山小屋は正確には7合8勺とかの表現が正しい。

 このあたりの山小屋は深夜から御来光までが稼ぎ時。寒いので暖かい食べ物が好まれる。

 疲れた登山客はベンチで動かなくなるし、宿泊しない登山者は時間稼ぎで動かなくなる。
ペットボトル500円

 一番安い(と思われる)水が500mlで500円。ビンボ人は自分で持ち上げればよい。○も2Lほどザックに入っている。寒いのでこれから先はあまり水は飲まない。高山病予防には良くないんだけどね。

 江戸屋は静岡県側の山小屋。

8合5勺
下山道を登る  2:40

 ○は迷わず本八合目から下山道に降りて遡行。しばらくすると、サブちゃん、ほりさんがいた。やっと追いついた。

 2人とも元気で、このまま何事もなく山頂までいけると思う。

 
続々と隊列を吸収

 おぉ、いたいた。クリさん、Tamaさん、Yumeさん、せいやん、”脱”7合目の女に合流。更に、すぐ先には、りんこうさんが1人でトボトボと登っていた。一気に活気づいた一行はペースを上げそうになる。

 この先で、ジュリー一家4人組とも合流したが、この編隊は「砂場より岩場の方が登り易い」ということで、再び8合5勺に引き返すのであった。時間がもったいなかったね。ごめんなさい。
 Nickがどこを登ったか?誰も知らない。
  御来光館 8合5勺  標高3,450m   1:40

 先発組はこんなに早く、この位置まで来ている。時間が早すぎで渋滞は全然ない。以下にして時間を稼ぐかが重要な問題となってきた。  ヘン!


 ヒデとカワはどこいいるんだ?最初からはぐれちまって別行動になっている。

 この後、あっちゃんが高山病になり、ヒデ、たくやとともに今年の山頂を断念。あっちゃんはお鉢巡りするつもりで頑張ったのに、残念だったね。

木星が見えた

 夜間登山の楽しみは星を見ること。天頂には天の川。しばらくするとオリオン座が昇ってきた。

 木星が見えたらしい。富士山を背に、北極星がほぼ正面に。登山道(富士山)に
向かって左上方(南東方向)に、黄色い木星が光っていたという証言が。
 マロン、もといロマンです〜。左は10月の星空ですが、月を消すと9月初旬の23時〜00時頃とほぼ同じ見え方です。(By デカイナ・ポン)
9合目の鳥居    2:00

 まだ2時だというのに、もう9合目についてしまった。山頂までは30ぐらいで行くんじゃないの?さて、どうすべ・・・・
 う〜ん、困ったねぇ。

ホリ:「今度さぁ、おらっちのゴーヤ取りにおいでよ。タダでごっそり持っていっていいから」
ゆうこ:「あら、うれしいわん。ゴーヤマンマンは好きなんだけど、本物のニガウリは苦手なの」
時間稼ぎ

 写真でも撮って時間稼ぎするか。
ほり:「しょうがない、ゴーヤはイヤだけど野郎に回すか」
ガミ:「はい、何でも頂きます。ゴーヤの刺身大好きなんです」
カワラ:「ついでにおかかもたっぷりと頂ければ嬉しいんですけど。」
Mizo:「おらの農場にはニガウリどころか瓜も沢山あるぞ。食いに来ていいっすよ」
Keisei:「できれば、食べるだけにして欲しいなぁ」
早く行こうよ

ロク:「どうでもいいけど早く山頂に行こうよ。何があるかわかんないけど」
Tom:「いいですけど。山頂で豚汁作りますか」
ロク:「え?マジ?ヤッター」(^^)v

Tom:「私はこういう便利なものも常に携帯しているんですよ。これさえあれば、何でもできるんですがね。
ロク:「ちょっとちょっと、変な気起こさないでね。
9合目  標高3,600m 2:10

 昔(といっても相当前だな)、9合目の焼印所があった。宿泊はできなくて、焼印のみ。9合目はここ以外に小屋はなかった(今もない)ので繁盛していたがね。後継者が見つからなかったのかな。
 今もそのままになっている。先頃までは鈴が鈴なりに(え?)かけられていたが、取り外されたらしい。
その頃下山道登山組は     3:30

 単調な砂場に悪戦苦闘した模様で疲労がピークに達している。○はこっちの方が得意だけどな。しばらく休憩。眠そう。

 残すは2曲がりくらい。寝ながら歩いても御来光には山頂に着きます。
クリさん:「はぁ、疲れた。身体が重いよ」
えいちゃん:「目をつぶればそのままお眠う」
Yumeさん:「足が痛い、山頂はまだか」
“脱”7合目の女:「もう山頂だからここでもいいやぁ」
ほらほら、寝るんじゃないよ

 ちょっと休むと無性に眠くなる。ここで、まずYumeさんが体調不良になる。すかさずTamaさんがビバークシートを出して、体温維持に努める。Tamaさんは女性には優しいのだ。約10分でYumeさんが回復。
 出発しようとしたら、今度はクリさんが体調不良。Tamaさんがまたビバークシートを出すかと思ったら、無視。やっぱりねぇ。
 怒ったクリさんは元気を出す。・・・・なるほど、逆療法ね。

山頂直下 4:45

 何度か休憩しながらも、御来光前に山頂下山道入口に到着。ふぅ、やったわ!

 みんながどこにいるか解らない。りんこうさんが成就ヶ岳の登り口にいたのでそちらに移動しようか。後で解ったことだが、先発組も以外と近いところで、のほほ〜んと豚汁食ってたんだって。

 やっぱり、山頂は暖かいものが一番。でもこの日は7度と暖かかったのだ。

 細引き:何かあった時のために山屋は紐をザックの中に忍ばせている。この細い紐でも人間一人を確保することは何でもない。
 山小屋でも、洗濯ロープ代わりになるので重宝する場合がある。Tamaさんが持参しているが、それ以外にもこの細紐、利用しがいが沢山あるよね・・・
                                続く。

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