車で入って、一番楽そうなルートを探してみたら、蓮華温泉をベースにした一周コースだった。でも、じっくり調べたらものすごいロングコースでもあった。途中にエスケープルートがない怖いコースでもある。
 白馬だけには過去2回挑戦し、最初は台風で撤退したのだが、一度は山頂にたどり着いている。
 このコースを選択するからにはどうしても白馬岳を宿泊ポイントにするほかない。
 タイトルの写真は白馬大池から小蓮華に向かうあたり。
 日 時:2010年8月3日(火) 
 山名:白馬岳(標高2,932m)
 参加者:◎

蓮華温泉〜白馬大池〜白馬岳〜白馬山荘マップ

 蓮華温泉から白馬大池まではずっと上り。途中、2時間ほどで天狗の庭という休憩地がある。白馬大池からはさわやかな稜線歩きをしながら徐々に高度を上げていく。小蓮華岳を越せば白馬岳がぐっと近くなる。
 標高差にして約1,500m(途中少しのアップダウンあり)あるので、疲れがきていない初日に登ることにした。
 
 人によっては、このコースは逆だという人もいるが、人それぞれに事情ってモンがあるのだ。

蓮華温泉    標高1,470m
 
 登山前日(8月2日)に入る。我が家から380kmほどあるので、早朝着は厳しい。
 ほとんど登山者専用といってもいいキャンプ場に一泊。すぐ手前に大阪の人がテントを張った。夜中のイビキがうるさかった。
 駐車場からヒュッテまで100m、ロッジからキャンプ場まで600mもあり、荷物を運ぶのにとても疲れた。利用料300円。
 やぱ、テントを担いで山頂に行くのは無理だな。

蓮華温泉出発は5時

 2時半起床。高校生のグループの食当が既に朝飯を炊いている。こちらも3時に朝食を済ませ、おにぎりを持つ。
 ヘッドライトを点けてテント等を撤収し、4時にキャンプ場を後に車に戻る。出発の準備や着替えをしていると明るくなった。
 5時ちょうどに出発。
 
 ロッジの裏が登山口。野天風呂の看板。昨晩は入ることができなかった。
蓮華七湯

 
野天風呂が6湯に内風呂を加えて7湯と言っているようだ。全部入ると料金は800円、野天だけだと500円。では内湯だけだと??? なんと800円もする。変な算数では?

 登山道の途中からなんとなく温泉の全体が見渡せる。
 あ〜、、、入りたかったけどなぁ。雨降ってたし・・。
 もしかしたら、最終日に疲れ果ててここにいるかもね。
ミソガワソウ

 
まだ標高が低いから、ミソガワソウやアジサイなどが目立つ。日が差してきた。暑くなりそうだ。

????

 
見たことがない、花?きのこ?


シモツケソウ
天狗の庭    標高2,093m   7:00

 やっと標高が2,000mを超えた。汗が噴出しているが、5分も休むと寒くなる。やっと空気も澄んでいるところに来た感じですがすがしい。
 お腹がすいてきたのでおにぎりを2個も頬張る。

天狗の庭からのパノラマ:小蓮華岳、鉢ヶ岳、雪倉岳が眼前に迫っている。
タナネナデシコ


ミヤマコゴメグサ
アザミ



これは何の花? みかけない葉っぱ。
オオバミソホオヅキ


ミヤマダイモンジソウ
急に傾斜が緩やかになった

 
白馬大池が近づいてきたってことかな?


イワイチョウ
ゴゼンタチバナ



ツマトリソウ
ヒョウタンボク


雪倉岳に標高が近づいてきた。しかし遠いな。
(ちょっと変わった)オトギリソウ

 
葉っぱが、今までのとは違うんだなぁ。


コイワカガミ

 
白馬大池    標高2,380m

 平らになったなと思ったら赤い屋根が見えてきた。白馬大池山荘だ。無風快晴でお花畑が綺麗。
 最初に来たときに宿泊を断られて(それなりの理由もあるんでしょうが)、気持ちにわだかまりがあるので、ここでは立ち寄りも休憩もせずに素通り。テントが一張りだけ張られている。
チングルマ

 白馬大池一帯はなんといってもチングルマの大群落。過去2回はいずれも天気が悪かったので気がつかなかった。
ハクサンコザクラ

 北海道では沢山見たが本州でこれほど沢山咲いているのは始めてみた。

タテヤマリンドウ
ベスポジ   9:00

 
白馬大池を眼下に見下ろす大パノラマにうっとり。上から降りてきた4人組が立ち止まり、「おぉ、ベスポジじゃん」。
 なるほど、うまいこと省略形を使うものだ。いただき!

ミヤマダイコンソウ
気持ちのいい稜線歩き

 天気もいいし、花は綺麗だし。ちっとも疲れがこない。前方には小蓮華に続く稜線がくっきりと見えてきた。あそこまでまだ2時間はかかるんだよ。頑張るんだ。
コマクサ

 
「おお、コマクサだ」って二人で騒いでいたら、「上のほうにはもっと若々しいのが沢山咲いていますよ」って、丁寧に?教えてくれたおばさん、ありがとうね。

チシマギキョウ
小蓮華に向けて

 残雪がなかなかきれいだ。手前の一番高そうなところが小蓮華(2,769m)だな。向こうは鉢ノ木、雪倉かな。
小ピーク    標高2,712m

 ガイドブックの簡略地図だけ持った単独のおねぇちゃん。「ここはどこですか?」。「え?2,612mの名もないピークでしょ?」と答えながら、おねえちゃんの地図を覗き込むと、何も表示がない。頼むから、地図ぐらいはしっかりしたのを持っていてくれよ。まして単独でしょう?
 このおねえちゃんとは、最終日まで同じ工程だった。心配でしょうがなかったな。
トウヤクリンドウ



雪田が広がる
ヨツバシオガマ



エゾシオガマ
ウサギギク


ハクサンイチゲ
ミヤマアズマギク
ハクサンイチゲ
シナノキンバイ



オスッ

 
あれ?邪魔者が入った。
ハクサンフウロ


エゾシオガマ
チングルマ


オトギリソウ
小蓮華岳    標高2,769m   11:00

 偽ピーク(標高2,712m)にだまされたりしながら、白馬大池からちょうど2時間で小蓮華岳に到着。なんと、山頂は崩壊危険ということで立入り禁止になっている。ガラガラの岩場である。

 小蓮華があるってことは大蓮華もあると思うでしょ?実はあるんです。それは白馬岳そのものだったのです。その昔は、白馬岳のことを大蓮華(単に蓮華とも)いったみたい。
なだらかな尾根を

 小蓮華からは緩やかなくだりで鞍部に下る。標高にすると100mも下らないのだが、せっかく登ったのにもったいない、といつも思う。

雪田に映えるチシマギキョウ
最低鞍部に向かう

 だんだんガスが上がってきて、ヤバイ雰囲気。大きな雪田が見えてきた。あのあたりが最低鞍部らしい。
最低鞍部    標高2,710m

 大粒の雨がパラパラと落ちてきた。大急ぎで雨カッパを着用する。蒸し暑くていやなんだけどね。

 最低鞍部に到着すると、雨はほとんど止んだのでカッパを脱ぐ。振り返れば小蓮華へのなだらかな登山道が続いている。
  三国堺への上り 

 後は一気に上るだけ。最後の気力を振り絞って登る。標高差は約200m強だ。
三国堺    標高2,751m     12:30

 富山、新潟、長野の3県の境界。休みどころになっている。ここから先は、明日戻ってくるところ。強い人は、ここにザックをデポして白馬岳を往復してから雪倉岳方面に向かうのだという。

 そこまで強くないから、今日は白馬山荘に向かう。

 標識に白馬岳まで80分と書いてある。
いよいよ馬の背へ

 白馬岳直下の馬の背だけが今回唯一の危険個所。でも上りだからたぶん大丈夫でしょうよ。

ミヤマクワガタ
コマクサの群生

 写真では良く見えないけど、よ〜く目を凝らせば、コマクサが斜面に群生している。かなりの規模であることが解る。
ウルップソウ

 ウルップソウはほとんど終わり。紫色の花がかろうじて残っているのはこの株ぐらいだった。

タカネツメクサ
チシマギキョウ

 朝やかな紫色で、群生している個所が沢山ある。
  イワギキョウ

 チシマギキョウとイワギキョウの見分けがいまだに出来ない。
 ウブ毛の有無が最有力だと皆さんはいわれますがね。

 小屋で聞いた面白い覚え方:
 「岩はツルツルしていて毛が生えないでしょ」だからイワギキョウ  なるほどね。
ヨツバシオガマ



イワベンケイ
白馬山頂    標高2,932m   13:10

 実質8時間半ぐらいかかった。かなりタフなコースだったが、初日だったこと、花が綺麗だったこと、天気が良かったこと等の好条件が重なり、意外と楽に山頂に立つことができた。
 山頂は既にガスが出ており、視界は悪い。登山客もまばら。ブロッケン現象もなし。しばらく、晴れるのを待っていたが、晴れる気配なしなので、山小屋に向かうことにする。
白馬山荘へ向かう

 ガサガサ。お、ガサ入れか? それともライチョウか?違った、イワヒバリにしては大きいな。山頂にいた鳥。

 白馬山荘につく頃には、小雨が振り出した。小屋に着くや否や雨は本降りになってきた。セーフ!だったね。
白馬山荘着 13:30

 申請用紙に記入して出すと、すぐに清算。別の窓口で場所の説明があるだけ。寝床までは誘導してくれない。なんせ1,500人収容の日本一の小屋。
 缶ビールは600円(350ml)と900円(500ml)、富士山と同じだな。これなら、スカイレストランの生ビール(900円)のほうが美味そう。ソフトクリームを愚妻が、○が生ビールという意気込みで行ったが、前者がなく、後者もおあずけ。ガッカリ。
 携帯利用可能範囲を早速チェック。
  自炊場から

 指示された自炊場は、3号館談話室の手前でうるさいし、外が見えない。館内を散策したら、レストラン下も自炊場だった。元食堂のようですごく広く、展望も最高。なぜ、ここを案内しないのか。今でも解らない。

 夕方、ここで夕食を作り、外を見ながら携帯でアップする。外は雨。もちろん、持参の芋焼酎を飲みながら時間をつぶす。
 寝床は2畳(仕切りあり)に二人で快適。やっぱ、小屋泊まりは平日に限るね。
本日の行程   (蓮華温泉〜白馬山荘)

歩行距離 9.4km
歩行時間 8.5H




     二日目に続く・・・


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