南アルプス「塩見岳」。一度も足を踏み入れたことがない。これまでの最南端は「間ノ岳」まで。南アルプスはアプローチが大変という意識がある。今回、本のページを開いたところが塩見岳だったのでまじめに企画する。

 アプローチは塩川と書いてある。なんせ10年前の本だ。ネットで調べて見ると、鳥倉林道がメインになっている。バスもこちらにしか通っていない。どうせ自家用車で登山口まで行くんだ。駐車場のスペースが狭く休日には500mくらい下まで路肩駐車のようだ。山小屋もテン場も休日は満員のようだ。休日は止めよう。三伏峠テン場にテントを張って、荷物を軽くして塩見岳往復なら行けるかも。

日 時:2009年8月3日(月)[往路] 8月6日(木)[復路]
場 所:鳥倉林道ゲート 〜 三伏峠テン場(標高2,615m)
参加者:◎
 

塩見岳全体MAPと三伏峠まで

 三伏峠は南アルプスの山ではもっともアプローチが簡単にということで人気がある。鳥倉林道から塩見岳を目指す。


鳥倉林道ゲート  6:30

 R152よりはるかにマシな鳥倉林道。基地から100km走ってやっとゲートに到着。駐車場には20台くらいの車が停まっている。なんとか正規の枠内に止め、しばらく車内で仮眠。トイレも完備。

 登山届け(登山口にも登山届け用のボックスあり)を出して、歩き出す。既に陽は高く上がっている。

 
林道歩き

 ゲートから先は、許可車しか入れない。8:00に歩き出す。今日は三伏峠まで行くだけだから。工事車両はもちろん登山口までのバスも入っていく。登山口まで約40分、舗装された道をダラダラと歩く。随分歩くもんだ。写真右で駐車場がかろうじて見えている。登山口にもスペースはあるんだから車を乗り入れさせて欲しいな。
登山口

 一休み。ここにも登山者カードを入れるボックスがある。腹減ったからおにぎりでも食べよう。ここからは急登なのだ。

 山座同定できないが、もしかしたら小河内岳かも。
この山は、岩の色が変わっているらしい

 岩の色が「赤」「緑」など断層ができているらしい。地層に興味がある人にはおいしい山のようだ。実際に体験しないとこういうのはわからない。

 さて、そろそろ9:00になる。登り始まめるか。
 何々?三伏峠まで4kmか。
分数表示

 三伏峠までの距離目安として、1/10〜9/10(10/10=三伏峠)までの表示がある。いきなり現れたのは2/10だ。とすれば1/10は見逃したのか?
 暑くて汗が噴出すが、木陰が多いので助かる。
休憩   10:15

 急登が一段落したところに適度な休憩場所がある。涼しい風が通り抜け、汗が引いていくのがわかる。○のザックは2段重ね。サブザックがメインザックに入らなかっただけで、別にサブサックが重いわけではない。サブサックには銀マットとパンぐらいしか入っていない。ただし、メインザックは相当重いよ。計ってないけど25kgはあるんじゃない?

 意を決して登り始めると、4/10の表示発見。まだ半分も来ていない。
 ここの表示は3kmとある。1kmはどこに行った?
ゴゼンタチバナ

 ゴゼンタチバナは6枚葉にならないと花が咲かないのだ。5/10の表示が90度回転してついている。しばらく登ると、また5/10がある。どうなってんの?
はしご   11:00

 このような梯子が5箇所ぐらいある。バランスが悪く、梯子が怖い人がへっぴり腰で登っていく。雨が降ればツルツル滑るシィ。
水場を過ぎると2/3来たことになる

 水場がある。冷たい水が豊富に流れ出している。ここで、ペットボトルの水を満タンに補給すると同時に、各々1リットルのポリタンに水を入れる。なんせ、三伏峠小屋で水を買ったら1リットル200円ぐらいだから。
塩川林道分岐   12:00

 以前のメインルート塩川林道。鳥倉林道より1km(時間にしても1時間)長くてつらい道だったらしい。今はバスも通わぬ林道に。

 ここでも小休止。あと30分で三伏峠小屋につけるからゆっくり行こう。
  9/10    12:20

 最後の距離表示は地べたに置いてあって、石が乗っているだけ。まぁ、笑えます。あともうちょっとで楽になれるぞ。肩に食い込む荷物が重く、そろそろ限界だ。
日本一高い峠 三伏峠  標高2,615m  12:35

 前触れもなく、林の中にいきなり三伏峠小屋が現れる。ここが日本一高い峠か。特に感激もないなぁ。針ノ木峠のように歴史上重要な峠のほうが印象が深い気がする。
  三伏峠小屋

 まずは受付。1泊2食付は8,000円。富裕族は山小屋利用。貧乏人はキャンプ。キャンプは1人1泊600円+トイレ代100円。

 「2泊お願いします」 「本当ですね?」 「はい」 「本当に本当に2泊しますね?」 「しますよ、どうして?」 「塩見岳往復してきて、1泊はキャンセルして帰ってしまう人が多いんですよ。」・・・・ふーん。結局は3泊するうちらはどうすればいいんだ?
バイオトイレ

 バイオトイレは1回200円。利用の都度、お金を払って鍵を借りないと使えない。チップ制ではないので、必ず払ってください。

 ぽっとん式は100円。キャンプ場利用者は何度でもどうぞ!
テン場

 すぐにテントを張る。テン場は別館の裏。段々になっていて、境界線がロープで仕切られている。水はけがいまいちのようで水切り水路が切られている。当然上のほうに張るべきだ。先に1張りあるが1区間空けて張らせてもらう。この後も、縦走者がやってきて、この日は結局12張りとなる。うるさい女性がすぐ下に来てしまうけど。この女性、イビキも最高にうるさい。テントを通して豪快に聞こえる。耳栓しても聞こえてくる。テントのメリットがない。
水場へ

 何はともあれ、水を確保しなくっちゃ。水場へは約15分(往復30分)と不便。小屋で買うととんでもなく高くなるから、ここでも貧乏人は自力で水汲みに。天気もいいし、お花畑を散歩しながら行ってみよう。

 明日の塩見岳への分岐。早速ハクサンフウロ発見。鮮やか。
お花畑から

 お花畑に寄ってみる。鹿よけネットの外側には少し花しか咲いていない。もっと、本格的に鹿撲滅運動しないと植生が変わってしまう。

 見上げれば烏帽子岳。塩見岳の展望がいいらしい。片道約1時間かかる。
マツムシソウ

 マツムシソウは秋の花である。まだ咲いてないはずだ。誰かさんと一緒?いえいえ誰かさんは裂き終わっていますってば。
幕営禁止

 あ、マツムシソウ咲いていますね。山は既に秋ということか。

 幕営禁止の看板。数年前までは、この少し下のほうに三伏小屋という小屋がって、小屋の周りがテン場だったらしい。地図にも出ている。が、し尿処理問題が解決せず、小屋は閉められ、テン場も閉鎖となったとのこと。環境問題に正面から立ち向かわないといけない時代ですから致し方ない。

水場

 テン場から徒歩15分で立派な水場がある。常時流れていて好きなだけ汲むことができる。うちらは、このために持参した空のプラティパスを含めて8リットルほど持ち帰る。これで明日の昼までまかなうのだ。

 ついでに手と顔を洗い、すっきりする。冷たくて気持ちがいい。
  食事

 基本的に夜と朝はフリーズドライ。赤飯、白米、五目御飯、雑炊、わかめ茶漬け、梅茶漬け、とか種類は豊富。お湯を注げは15分でおいしい。単価はちと高い(400円/袋)が、米を研いだり、炊き上がり具合をチェックしなくていいので、焼酎飲みながらでも安心。味噌汁も粉末タイプ。これに、水で戻すサラダ類があるだけ。もっとも、○は焼酎とつまみさえあればこれははほとんど不要なのだが。

   

ここからは下山の様子です。8月6日(木)
雨中の撤退   7:00

 昨日、夕方から降り始めた雨は夜が明けてからようやく上がった。9時25分のバスに乗る人は早々にテントを撤収。うちらは時間だけはたっぷりあるので、陽が出るのを待ったが、いつまで待っても日は出ない。あきらめて、たっぷりと雨を吸ったフライとテントを撤収し、パッキング。食料と飲み物が減った分軽くなったが、テントは重くなった。パッキングを終えた途端にまたもや雨に見舞われ、ついに合羽を着る羽目に。トホホ。
雲の中だった

 30分も降りると、雲の下に出たようで雨が上がった。雨後の雲はすがすがしい。
カニコウモリ、ダイモンジソウ

 樹林帯の中は日当たりが悪くなる。
ギンリョウソウ

 ギンリョウソウも何箇所かで見かけた。群生しているところもあった。

 登りの時には気がつかなかったが、3/10の表示を下りで発見。
ヨツバヒヨドリ

 標高が低くなると高山植物なのか低山に生えている植物なのかごっちゃになってくる。

 キノコも沢山生えているが、悲しいかな○にはさっぱり判らない。
ミソガワソウ、シモツケソウ

 2時間半で登山口まで降りる。時刻は9時半。残っていたパンを食べる。あ、賞味期限が切れているパンもある。ま、1日ぐらい過ぎても死にゃしないだろう。

 後は林道歩きだけだ。
  林道ゲート    10:30

 林道の途中で雨が降り出した。一度脱いだ合羽を着るのも面倒なので、そのまま濡れて歩く。暑いし。でも気温は21度。
  恐怖のR152

 一応国道。3桁とはいえこんなに道幅の狭い国道はめったにない。四国で体験したから知っているようなものの、本州にもこんな国道があるとは思わなかった。センターラインが消え、道幅が狭くなる。ついには離合だって難しい。地名を見ると「北川」ってかいてある。やっぱりなぁ。ぶっ!

 でも四国と違って、すれ違う車は親切。はるか手前でスピードを落とし、停車してくれる。これが高知だったら、そのままのスピードで突っ込んでくるのだ。
分杭峠(ぶんくいとうげ)

 伊那市と大鹿村との境界となる峠。ここもずっとR152.ここからちょっと道幅が広くなる。
  ゼロ磁場

 駐車場に沢山の車が停まっているので、好奇心で寄ってみる。なんだ?「ゼロ磁場」って?
 テレビでも紹介されたらしく、驚異のパワースポットになっているみたい。ぞろぞろと歩いている。



 ゼロ磁場について興味のある人は、
こちらこちらを見てください。
「気の里」入野谷 南アルプス生涯学習センター

  分杭峠から降りてくると、日帰り入浴の看板を見つける。ここも「気の里」で売り出しているのか?一応温泉を引いてあるみたい。内湯、サウナ、大浴場とこの浴槽がある。一人で独占して浸かった。入浴料は600円。



  2009年の夏休み山行はこれにてお開き!


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