テント2日目。昨夜は夕方から猛烈な雷雨。寒くはないが、外に出るのは一大決心が必要。ラジオを聴いていても雷ノイズがザッ、ザッと入る。夜半過ぎてもずっと雨がテントをたたく。
 3時ごろ、高校の山岳部が予定通り出発。雨の中かわいそうだな。他のテントは4時になっても動きがない。やっぱ雨だと出足が遅い。

日 時:2009年8月5日(水)
場 所:小河内岳(標高2,802m)
参加者:◎
 

小河内岳MAP

 三伏峠のテン場から小河内岳(標高2,802m)を往復する。標準CTは6時間。

三伏峠の朝(8/5)   4:45

 日の出の時刻だ。恐る恐るテントのジッパーを開けてみる。おぉ、なんと雨は止んでいるではないか。すぐにテントから這い出す。

 既に朝焼けが始まっている。天気がよくなりそうだから、小河内岳まで散歩に出かけることにしよう。
三伏山

 テン場から15分ほどで登ることができる。昨日、塩見岳に行くときに通過した。

 お花畑があるのだが、鹿よけネットで防護されている。保護されていない部分は、鹿が食べない植物しか残っていない。植生が急激に変わっている。

 マツムシソウが咲いている。すっかり秋の気配。
本日の目的地「小河内岳」

 右手になだらかな丘のように見えているのが小河内岳(標高2,802m)である。小河内岳のすぐ傍に小河内小屋が確認できる。
烏帽子岳(標高2,726m)  7:15

 三伏峠テン場から約1時間で烏帽子岳に到着。ここは、長野県と静岡県の境界になる。これから先は静岡県ってことだ。南アルプスも広いなぁ。

 いきなり富士山が見える。今日の富士山は霞をまとったようなきりりとした富士山だ。
烏帽子岳から富士山

 ケルンが積んである。富士山はどこから見ても同じような形をしている。
烏帽子岳から

 左:仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳、塩見岳

 右:小河内岳。奥は荒川三山。
後方が塩見岳

 昨日、登った山。なかなかカッコイイ。さすがは100名山。
前小河内岳へ

 15分も道草してしまった。テン場でテントを張っていた単独行のおっさんがしきりと話しかけてくる。このコースは毎年来ているのだという。今日は高山裏までなので、のんびり行くんだとのこと。

 右側はすっぱりと切れ落ちた断崖。風は下から吹いてくるが、足を滑らせたら、あっという間に数100mの滑落。怖ーい!
烏帽子岳を振り返る

 前小河内岳の手前から、降りてきた烏帽子岳を振り返る。登山道が続いている。先ほどの断崖のところはもう少し山側に登山道を移したほうがいいような気がする。
中央アルプス方面

 右:空木岳、越百山あたりか。

前小河内岳へ

 何度かアップダウンするが、もうすぐ前小河内岳。今日もいい天気になってよかったな。

 暑くてダレている。ハエが寄ってたかってくる。
前小河内岳から

 左:北岳が塩見岳に隠れてしまいそう。ここでは塩見岳が主役なのだ。

 右:富士山が少しずつ雲に覆われ始める。
前小河内岳から

 荒川岳(悪沢岳)、中岳、その奥に赤石岳がちょっとだけ。今日は小河内岳までだが、いつの日か荒川岳まで行ってみたいな。

 また急激な下りが待っている。いやだなぁ。
お花畑

 幸いにも高山植物が咲き乱れ、退屈しのぎにもってこいだ。

 タカネダイコンソウ、ヨツバシオガマが高度感のあるところに咲いている。
アップダウン

 ハイマツ帯をアップダウンする。ライチョウがいるかもしれない。キョロキョロ。
ヨツバシオガマ

 富士山がかろうじて頭を出している。
ウサギギク

 もう少しで小河内岳。気持ちいい風がさわやかに吹き抜ける。ウサギギクの黄色が鮮やかだ。
小河内岳分岐

 小河内岳山頂と小河内非難小屋はちょっと離れているから分岐点にになっている。本当は小屋によって、こぎれいな小屋を見て、管理人さんとゆっくり話をしたいところ。

 でも、山頂に足は向かってしまう。
小河内岳山頂  標高2,802m  9:20

 ここからの眺めもすばらしい。塩見岳、農鳥岳、富士山、荒川三山。いうことなし。
小河内岳山頂

 真新しい小河内非難小屋。環境、眺望抜群。1週間ぐらいここでゆっくり静養すればどんな病気でも治りそうだ。

 中央アルプス方面もかろうじて確認できる。
塩見岳、荒川岳

 左:前小河内岳の向こうに塩見岳。左に北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳。

 右:荒川岳。ここから高山裏経由でトラバースして荒川岳に至るルートが縦走コースとなる。あの急登を登るのかと思うとぞっとする。
荒川三山パノラマ

左から荒川岳(悪沢岳)、中岳、奥に赤石岳。
縦走路

 高山裏から荒川岳に向かうテン場のおっさんとここで別れる。縦走路が確認できる。小屋の人が走ってきた。この先までいって携帯をやっている。どうやらあそこがアンテナが立つところのようだ。

 鳥倉林道が見える。あそこから2日かけて登ってきたんだ。車は大丈夫かなぁ。
  記念撮影

 登ってきたときは5人ほどいたが、今は誰もいなくなった山頂でゆっくり記念撮影。夏雲が広がっていい感じ。
何度も三座同定

 あっちに行っては地図を見る。こっちに来ては地図を広げる。何度も地図とにらめっこして、見える山々を確認する。いつまでも飽きない眺め。



 さ、そろそろ帰るか。時刻は10:30になる。1時間以上ものんびりと過ごした。
往路を戻るだけ

 小河内非難小屋には結局立ち寄らず、そのまま引き返す。このあたりの登山道にはエスケープルートがない。ひたすら、次の目的地に向かって歩くだけ。それが南アルプスの宿命だ。まぁ、半日もあるけば次の宿場があるんだ。

 下ったところは登り返さねばならない。シンドイ。
前小河内岳  11:00

 夏雲が広がり、見通しが悪くなってくる。風も冷たくなく生暖かい。天気が下り坂なのかも。塩見岳も見え隠れし始める。
ハクサンフウロ、タカネグンナイフウロ

 鮮やかな紫色。コンデジでは出にくい色。綺麗でしょ。トリカブトの青紫も出にくいいろだが、まだトリカブトは咲いていない。
烏帽子岳   12:00

 ラーメン昼食。ハエがうるさくたかってくる。

 縦走パーティが来た。5人中4人が男性。最後尾から来た女性が一番重い荷物を持っている。110リットルクラスのザックを背負って汗びっしょり。先行する男性は50リットル。ちょっとひどいんじゃないの?同情しちゃうよ。
ガスだらけ

 間もなくテン場帰着。あたり一面にガスが立ち込める。テン場に戻る(13:20)と、塩見岳往復に出かけた隣のテントの男性が既に戻ってきていた。唖然とする。往路2時間45分、復路3時間ぐらいで帰ってきた模様。僕たちの倍のスピードだ。この人は本当は縦走していたのだが、ザックカバーを紛失したため縦走を中断したとのこと。

 15時ぐらいからまたもや雨。テントから出られない。

小河内岳の花たち


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