2008年の年末年始休日は例年に較べて日数が多い。思い切って雪の多い地域に出かけてみたい気持ちもあったが、師匠に「まだ早い」とたしなめられた。
 かくして軟弱登山隊に変身して超初心者コースに変更。
 新規に購入したスノーフライシートの性能テストもかねて、日頃の喧噪を忘れてみますか。
日 時:2008年12月27日(土)〜29日(月)
場 所:金峰山(標高2,599m)
参加者:Peiさん(リーダ)、○ (初心者)
 

金峰山コースマップ

 瑞牆山荘から往復するコース。当初は、瑞牆山往復後、金峰山にとりつき、2日で帰ってくるコースに設定してあったが、雪量がどのくらいか見えなかったので、安全を期して3日コースを設定する。

 この他、廻り目からのコースがポピュラーなのだが、都内からだと廻り目平までのアプローチが長いので、瑞牆山荘からのコースにした。
瑞牆山荘前

 昨夜の納会ではチャンポンで結構飲んだかも・・・。自宅を5時半に出たのだが、まだ頭がガンガン。八王子で師匠をピックアップして増富温泉へ。ここで風呂に入りたかったが、そのまま走り続ける。金山山荘当たりから道路は雪で埋まっているがスタッドレス4WDでは何ら問題なし。 
 無料駐車場には3台しか車は停まっていない。ちょっと拍子抜け。

 共同装備の荷物を振り分ける。食料を師匠に持ってもらう。その代わりテントとフライは○が持つ。
さぁ、出発

 
積雪5p。真っ白な新雪を踏みしめて登り始める。心なしか荷物が重い。冬季用ブーツは、全く冷たさを感じない。○も師匠を真似てダブルプラブーツにしてよかったぞい。
瑞牆山

 
30分ほど歩くと、峠に差し掛かり木々の間から瑞牆山が見える。やっぱり冬はいいな。

 相変わらずの急登に汗をかきながら、黙々と登り続ける。
富士見平

 
瑞牆山荘から約1時間で富士見平に到着。小屋は閉まっており、管理人も不在の様子。「大日小屋に幕営する人はここで受付をすること」と書いてあるが、現地でも料金箱があるはずなのでそちらに入れることにする。

 富士山が見えるところだけが伐採されており、見事な富士山がでーんと見えている。脇はトイレなのだが。(^_^;)
  大日小屋テン場

 さらに1時間登ると、大日小屋のテン場に到着。むむ、一張りのテントもない。これから来る人もいるだろうがとりあえず、一等地にテントを張る。

 雪用外張りの使用感(特に内部温度保持)を確かめるのが今回の目的。これで、北アルプスとかの寒さに耐えることができるか?楽しみだ。
大日小屋

 
管理人不在。中に入るとゴザの座敷のみ。すきま風が通るみたいだ。
素泊まり2,500円。毛布は100円。毛布だけでは冬場は寒そう。幕営料金一人500円を料金箱に入れておく。

 水場は雪で埋まっている。これで、水は雪を溶かすしかなくなった。
  鷹見岩へ

 
片道30分ほどの散歩。踏み跡がなく、岩にたどり着くのにちょっと難航。1998年に来た時に、N山さんが頭上の木に頭をぶつけて出血し、ゴルビーになったことを思いだし、師匠に注意を喚起する。

 最後の岩に登るところの足場がなく、岩は雪で覆われており時間を要した。なんせ二人とも短足だから、岩をぴょんと乗り越えられない。奮闘3分でかろうじて鷹見岩に登る。
鷹見岩から

 
風もなくぽかぽか陽気の岩だった。
 左は金峰山。明日登るから天気が今日みたいだと最高だけどな。

 右は富士山。裾野が大きく広がって雄大な富士山。携帯で送ろうとしたけど圏外だった。
  八ヶ岳

  最初は雲がかかっていたが、15分ぐらいしたら雲はどっかに飛んでいった。八ヶ岳の中では阿弥陀岳が未踏なので早く登りたい。
瑞牆山

 やっぱり、今日のウチに瑞牆山に登るんだったな、とちょっぴり後悔。そうすれば明日、余裕で下山できたね。

 鷹見岩から下を覗くと、断崖絶壁がスパッと切れ落ちている。スースースーすっど。こわーい!


金峰山へ

 
夜は満天の星。澄み切った空には今にも落ちてきそうな無数の輝き。都内では絶対に見ることができない。夜半は強風が吹き荒れ、テントの床がふわふわ持ち上げられた。

 気がついたら朝だった。寝坊した分、急ぐか。天候はガス。なぁんだ、がっかりじゃん。「アイゼンはどうしましょう?」「危なかったら途中でつけよう」との判断。サブザックでアタック開始。補助用のロープがあっても絶対に使わない師匠はさすがです。
大日岩通過

 
帰りに時間があれば立ち寄ることにしよう。
雪が深くなる

 
踏み跡は数名分あるし、昨夜は積雪がなかったので、踏み跡は残っている。雪が深くなってきて更に楽しさ倍増。雪の中でキジ撃ちも楽し。
砂払の頭

 ここから稜線に出るので目出帽をかぶり、ネックウォーマーをして完全防寒体勢をとる。

 が、予想に反して風は弱く、崖下に飛ばされる恐れもない。所々に一またぎでは越えられない岩があるだけだ。(^_^;)
雪景色

 ガスの中でぽっかりと浮き上がる雪景色。もう最高だね!喉が渇くので雪を口含んでみる。「う。冷たい!」けど美味い。
稜線を行く

 
何度かアップダウンを繰り返す。北風が強まりさすがに顔面が痛い。眼鏡は曇って使い物にならなくなり、外してポケットへ。ほっぺと耳が急激に冷たくなる。やっぱり稜線の風は強敵だ。

 行く手も後退も雪だらけ。前にも後ろにも登山者は見えず気分爽快。踏み跡を外すとずっぽりと股まで足が埋まる。一度埋まるとなかなか抜け出せず雪中もがきが始まる。
金峰山小屋分岐

 
ここから山頂までの間が、一番風も強く雪片が横殴りに吹き付けてくる。おちおち写真を撮る余裕もない。

金峰山頂

 
ガスの中を彷徨っていたら、いきなり五畳岩だった。山頂はもうちょっと先。とりあえず山頂の標識まで。

 やっぱり、雪に覆われた山頂が最高だね!やったぁ。(^_^)v
山頂はガス

 ガスが立ちこめているので山頂であるということ以外はよくわからない。。
一休み

 
山頂でもやっぱり圏外。とりあえずテルモスの熱いお湯を飲んで一息つくだけ。
  五畳岩

 
金峰山の象徴とされる五畳岩。瞬間的にガスが晴れて全貌が見えた。岩の下ででは三脚を構えた若者が一人シャッターチャンスを狙っている。寒いだろうに。
五畳岩の裏

 もしかしたら風が避けられるかもしれないので裏に回ってみるが大して変わらなかった。
 裏から見上げると、噂通りの立派な一物。参った!降参。立ちションもはばかられるね。(^_^;)
記念撮影

 
山頂記念

 (師匠の写真は、師匠のカメラで撮ってあります。念のため・・)

帰路

 天気も回復する兆しが見えないので下山開始。

 が、30分もしないうちに空には青空が広がってきた。なんじゃ、こりゃ?天は我を見離した。
ドンドン降りる

 天候が良くなろうが、そんなことには一切構わず師匠は脱兎のごとく先に降りていく。名残惜しいなぁ・・・。
富士山が

 
正面から強風を受けながらも、転げ落ちるように下ったり、ヒーヒー言って登り返したり。

 お、富士山が見えだした。上の方は雲がかかっているが下の方だけ見えだした。
いくつかのピークを越えて

 
視界も良くなってきた。もう暫く山頂にいたらきっと素晴らしい展望だったに違いない。ま、いいかまた来ればいいさ。
随分降りてきた

 いきなり携帯が受信したことを知らせてくれる。やや、携帯が通じた。とりあえず、家族に無事であることの一報でもしよう。岩陰に隠れて風を避けながら短いメールを発信。次いで、画像付きで発信してみたが途中でアウト。この見事な景色を伝えることはかなわなかった。

  砂払いの頭

 富士山も見納め。まだ頭は見えない。ここからは森林地帯に入ってしまうので景色はまったく期待できない。当分、沈黙の歩きだ。

 雪の道は歩きやすい。特に下山は何も気にする必要もなく滑るにまかせて下山できる。これがアイゼンを着けていたら一歩ずつ踏みしめて降りないといけない。結局、アイゼンは下山時もつけなかった。
 すれ違いで登ってくる登山者は例外なくアイゼン着用だった。(^_^;)
大日岩

 人だけ岩の上から降りてくる。早速、登ってみる。結構デカイ岩だ。岩の上に上るにはグリップのある登山靴でないと危険だ。我々のような冬用のプラスチックブーツは滑るのでダメダ。途中で諦め。
大日岩

 
岩の上には青空が広がる。

 降りてきた金峰山。あらら、雲一つない良い天気になっちゃよ。がっかり。なんちゅういたずら。
北岳

 大日岩からの南アルプス。北岳からの間の岳、農鳥を初め、甲斐駒、仙丈ヶ岳も見える。中央アルプスと乗鞍も確認。

 「私はだーれ?」「○○」 ぶっ
八ヶ岳

 
大日岩からの八ヶ岳。


 下は途中の地点から北岳。
下山

 瑞牆山はパスして帰京を決意。やっぱりより高いところから下にある山を見てしまうと登る気がなくなっちゃうのか。それより気になる年賀状書き。今日帰って書いても元日配達は無理。餅つき、障子貼り、大掃除も待っている、、、、いきなり現実に引き戻される。心配だからやっぱり帰ろう。

 沢山の食料をまた持ち帰りかい?はぁ、、、、。重!
 富士見平のトイレで危うく携帯が便器内に落ちるところだった。かろうじて外に落ちて助かった。買ったばかりなのに・・・。
富士見平

 
テントは3張り。当初の予定通り、ここにテントを張って両方の山を往復した方が効率的だったか?ここには水が豊富にある。大日テン場には水がなく、3リットルぐらい作るのに2時間もかかった。それを沸騰させないと使えないし。
 やっぱり水がある場所がいいや。ここだとロックもできそうだし。(^_^)v
  瑞牆山荘

 
今日は営業しているみたいだ。登る時は静まりかえっていた。
 冬期はここまでバスが登って来るのだろうか?

 今回の焼酎消費量は1.8リットル:次回への備忘録 (^_^;)
帰路

 
明野「茅の湯」で3日間の汗を流す。風呂から鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳が正面に見えて実にいいロケーションだ。

 双葉SAでは富士山にかかる「はなれ笠」を初めて見た。この雲が出ると富士五湖地方は好天となる。たしかにこの数日天気がよい。

 さぁて、来年はどこの山に行こうかな。と早くも次に心をときめかす。


  HP