3日目


全ての画像はクリックで拡大します。
3日目のコース

 朝霧高原(標高890m)から東海自然歩道を歩き、竜が岳の麓を通過して本栖湖(標高:900m)に出る。精進湖から精進口登山道をふじてんリゾート(標高1,350m)まで登るロングコース。
 歩行距離25キロ。頑張れ。
道の駅朝霧高原
 
 
昨日のゴール地点が今日のスタート。朝霧高原に着いたら、さっきまでの霧が嘘のように晴れてきた。一帯は、緑輝く草原、以前は駿河と甲斐を結ぶ「塩の道」。
 富士山の南斜面から御来光が出てきた。向こうに見えるは毛無山か?さぁ、最初ぐらいは元気よく「しゅっぱぁっつ」
東海自然歩道

 この先から東海自然歩道(富士宮コース)に入る。東海自然歩道は、八王子から大阪府箕面までの11都府県約90市町村にまたがる長さ1,697kmの長距離自然歩道である。ここはその一部で根原地区と呼ばれるあたり。


 反対方向の麓といえば、江戸時代まで麓金山として栄えた地域。今回は麓のほうには行きません。
根原(ねばら)地区

 
この辺りは平成12年に放映された大河ドラマ「葵・徳川三代」で関ヶ原の戦いのロケを行った場所だという。もう忘れてしまいました。
 まだ体が温まっていないので、寒そうな格好をしている。
黒富士

 太陽が南側に回ると、富士山は影富士のようになってさしずめ黒富士になる。モノクロの富士山の乙なものでしょう。

 どこかで「ケーン」と聞こえて来る。誰か撃ちに行ったかな?
根原吊橋  

 注意.一人だと揺れて危険です。必ず5人以上で一緒に渡ってください

 そんなことが書いてあるわけないでしょ。「一度に5人以上渡らないでください」が正解ですので間違わないように。
落ち葉を踏みしめて

 足首までたっぷりの落ち葉に浸かって行進。ザクザクと気持ちがいい。

 先頭を行くクマスケはゴミ袋を持っています。本当は参加者全員がゴミ袋を持って、少しでもゴミを拾うってのが自然への恩返しだと思いますけど、省略してしまいました。
A沢貯水池

 小休止。体も暖まってきたので服を脱ぐ。今日もこのままいい天気だといんだけどなぁ。

 東海自然歩道の迂回路を進む。何が迂回路なんだろうか?
竜ヶ岳の山麓に入る

 ちょっとだけ足下が危険な場所にさしかかる。が、所詮自然歩道なので危険と言うほどのことはない。ヒョイヒョイと飛び跳ねるように進んでいく。
少しだけ黄葉の名残が

 鉄梯子もしっかりしている。黄葉がちょっとだけ残っている。なんだかやすらぎを覚える瞬間だ。
そろそろ静岡県ともお別れ

 静岡県最後の看板。まもなく山梨県との県境。一般道路と同じで、自然歩道も県によって管理実体が大きく変わるんだろうか?
県境

 県境の看板はどちらが立てるか?
 この看板は明らかに静岡県。ここまでの標識は立派だったのに、最後の看板だけはえらく汚いよ。 →お〜い、静岡県

 ついに、山梨県(海無し県)に入りました。スタートから富士山をほぼ半周した勘定。
本栖湖へ

 本栖湖に向かって下る。銀杏の葉っぱが敷き詰められた歩道を駆け下りる。

 竜が岳登山道の看板が現れる。
 竜ヶ岳は年末年始にダイヤモンド富士が楽しめるポイントとして近年脚光を浴びている。
○はブームになる直前に登った
本栖湖キャンプ場

 30年前から何度か使わせて貰ったが、ほとんど変わって無いなぁ。松林の中の静かなキャンプ場でなかなかいいところ。
 ホールアースでもこのキャンプ場を基地にして本栖湖でカヌー体験というプログラムがあるらしい。あなたもどう?
本栖湖   11:00

 天候があやしくなってきたので少し早いがここで昼食。臨機応変にスケジュールを調整できるのが少人数の強み。今日も、みんなで分担して運んできたフランスパンのサンドイッチにスープ。スープの中にフランスパンを突っ込むと、パンが柔らかくなってすごくおいしい。新しい食べ方を発見しましたね。ススキの穂で箸をつくると雰囲気もグー。
午後の部スタート   12:00

 本栖湖から烏帽子岳の麓を回り込んで精進湖に向かう。
 ついに、ポツポツと雨が落ちてきた。雨になると一気に士気が下がっちゃうんだよなぁ。「頼むから夕方まで待ってくれぇ」叫びは通じるか?
精進湖へ

 一帯は長尾山からの溶岩流が流れ込んできたあたり。一応、青木ヶ原樹海の一部である。

 上九一色村(かみくいしきむら)の表示がまだ残っている。この辺りは現在では富士河口湖町になっているはずだが。オウムのサティアンで日本一有名な村になったことは間違いない。
 
富士山の形

 標識の先端部分がなんだか富士山のようにカットされている。まさか、このあたりで自殺志願者がいるとは思えないが、段々と薄暗くなってくるのでそろそろ出るゾー・・・。「ワー」脅かすねぇ。

 このルートを使って今年はプレトレイルマラソン大会が翌週(11/28)行われる。来年からは正式な大会になるらしい。
城山

 中道往還(*)の関門だった場所。

  (*)駿河と甲斐を結ぶメイン道路の一つ。駿州往還(河内路)と若彦路の中間に位置することから「中道」と呼ばれる。、静岡方面からは甲駿街道や甲州街道の呼称が使われる。
 甲府で甲州街道から分かれて南下し、落合町で笛吹川を渡河。迦葉坂(かしょうざか)を越え、間宿のある古関(旧上九一色村)、精進湖から本栖湖東岸から駿河国へ入り、根原、人穴宿を経て、上井出宿では若彦路とも合流。さらに大宮を経て東海道へ合流して吉原宿(静岡県富士市)へ至る。
青木ヶ原樹海

 貞観の大噴火によってもたらされた溶岩流の上にたくましく育った原生林。自然は強い。
 この自然に抱かれれば自殺願望者も改心するのではないだろうか。

 ついに、雨足が強くなり、雨具着用の指示が出る。デジイチは濡れると困るから、ザックに入れてしまおう。
精進口登山道   13:20

 以前は5大登山道の一つに数えられていた有名な登山道。今では、主要登山道から外れてしまった。(と、○は思っている)

 今日はここから2合目まで登る。雨が強くならなければ良いが。
ドンドン登る

 精進口登山道の両側各180メートルは国の天然記念物「富士山原始林」に指定されており、極端には枯れ葉一枚持ち帰ることもできない。
ぬた場

 今日は多くのぬた場を見てきたが、これが一番大きそうだ。猪の体についたダニなどの寄生虫を取り除くために、こうした柔らかい泥沼の場所(ぬた場)で泥浴びをするのだ。どろ浴びすることを「ぬたをうつ」というらしい。

 ○は「ぬた」という和え物が好きで、ぬたと言えばこっちを連想するが、そのどろどろの状態からすれば語源は同じと考えていいらしいぞ。 お、道路が見えてきた。
県道富士宮鳴沢線   標高1,100m 15:00

 標高差は200mだが冷たい雨に濡れ、参加者の中には疲れが目立つ人が出始める。

 まだ、今日のゴールであるふじてんリゾートまでは、4キロ、標高差300mを登る必要があり、ちょっと厳しい事態になってきた。膝を痛めた人、肉刺が出来た人が運良くやって来たサポート隊の救護車に乗ってベースに戻ることになった。この天候では致し方ないです。
天然記念物 富士風穴

 林道から50m程入ったところに、富士風穴がある。洞窟探検大好きなじったんはこの風穴に300回以上も潜った実績を持つ強者。今にも洞窟に飛び込みたい心境らしいが、今日のところは業務優先って事で泣く泣くここから離れる。
 でも、入口までは階段で下りて行けそうだった。
天然記念物 富士風穴


 富士風穴についての詳しいことは看板を読んでください。心ないヤツがスプレーで落書き(自分名前なんか書くなよな)している。悲しいことだ。

 この後、子抱き富士で有名な大室山に登るのかと思ったが、山頂に続く登山道はなく、どうしても行くなら藪漕ぎだ、といわれて断念。
 一気に本日のゴールへ

 雨も強くなり、視界もない。ストロボを発行させると真っ白。ここでカメラ撮影をあきらめ、後はひたすら歩くことに専念。ふじてんリゾートまでの登りを一気に詰める。そこに、救いの神(マイクロバス)が現れて全員収容される。今日の宿泊も昨日と同じ高級ホテル(グランパのコテージ)である。

貞観の大噴火についての解説
 貞観(じょうがん)6年(864年)に発生した有史以来最大といわれる大規模噴火。長尾山(本日山頂を巻きましたね)からの溶岩が最も被害をもたらした。噴火は炎を上げ、溶岩を飛び散らせながら溶岩流を下降し、本栖湖とセの海(注.現在の西湖と精進湖はこの時点では一つの湖で「セの海」と呼ばれていた)に流れ込み本栖湖は縮小、セの海は分断された。この溶岩流を土台としているのが青木ヶ原樹海である。



 富士山ロングトレイルTOP  1日目  2日目  4日目