Emiriは中央道を走るたびに甲斐駒ヶ岳と、かすかにしか見えない仙丈ヶ岳を見ながら「私は仙丈ヶ岳に行ったことがない。南アルプスの女王に登りたい」といつものたまう。
 この日は台風13号が過ぎ去って台風一過となるはず。

 秋晴れの仙丈ヶ岳を目指してみよう。

日 時:2008年9月21日(日)〜22日(月)
場 所:仙丈ヶ岳(標高3,033m)、
      甲斐駒ヶ岳は敗退で駒津峰(標高2,750m)
参加者:◎
 

広河原

 ひっそりとしている。数年前からマイカー規制となり、一般車が全くいないのでこの有様。昔来たときは車を停めるところを探し回った。いいんだか、悪いんだか。
 バスセンターの建物もなくなっていて、テントだけ。
 夜叉神峠からのバス代920円。

 ここから北沢峠まで750円。かなり高いと思います、
北沢峠キャンプ場

 
駒仙小屋(に改名)にちゃんと使用料を払い、テント設営。天気が悪かったせいか、テントの数は少ない。

 (右)遂にこの日が来たわ。南アルプスの女王と対決するのよ。武者震いがするわ。ところで、私は何をしているところでしょう?
(1)目薬を差している
(2)仙丈ヶ岳とにらめっこしている
(3)アミノ酸を飲んでいる
仙丈ヶ岳へ

 
初日は何がなんでも「仙丈ヶ岳よ」。山の神の一声に文句を言おう物ならはっ倒されるので、沈黙で従う。

 8:00、出発。コースは前回と同じ。小仙丈経由で仙丈ヶ岳に登るルート。
2合目

 キャンプ場から近道を40分ほど登ると、北沢峠から登山道と合流する。そこが2合目。

 秋の季節そのもので、汗ばむこともなくすこぶる快調。真夏だとここまでで、びっしりと汗をかいているところだ。
3合目

 秋の気配をチラチラと感じながら急登を攻める。ガスは晴れそうで晴れない。やきもきするなぁ。
4合目

 相変わらず単調で展望のない登りを黙々と登る。腹減ったし、ちょっと休憩するか。

 この山にはこの時期にはトリカブトしかないのか?
5合目

 「大滝ノ頭」と呼ばれるところ。籔沢小屋、馬の背ヒュッテ、仙丈小屋へは右の道をたどる。

 ダケカンバの実が真っ赤に色づいている。これで、葉っぱも真っ赤になれば最高の紅葉なんだが。
振り向けば甲斐駒ヶ岳が・・・

 「おっ、本日初のガス晴れ?もうすぐ甲斐駒ヶ岳が姿を現すぞ」、期待しつつ、何度も振り向く。
 甲斐駒ヶ岳まではまだ見えない。早くみたいっ!
秋色

 黄色と赤
ハイマツ

 ライチョウが現れるのはこんな天気の時だ。近くで「ギーギー」というようなライチョウの鳴き声は聞こえるが、なかなか姿を見せてくれない。

 立ち止まってじっとしているとすぐに寒くなる。

 あれ?ガスが雨になりそうだ。とりあえず合羽を着るか。
紅葉1

 
ウラシマツツジが真っ赤に染まっている。
 ダケカンバも実は真っ赤。
紅葉2

 右は何だろう?一緒に赤に染まる。
紅葉3

 
ウラシマツツジの脇を歩く登山者。
小仙丈ヶ岳

 小仙丈ヶ岳(標高2855m)に着いた。
 最初の見所である「仙丈カール」はガスのため全く見えず、ガッカリ。たまたま休んでいた登山者に熱々の写真を撮って貰うが、「顔が真っ黒だよ」。

 ガスが雨に変わったようだ。ここからは稜線歩き。チングルマがヒゲだけ。
トウヤクリンドウ、アオノツガザクラ

 トウヤクリンドウは、かつては真っ白であったろう花がすすけた感じになっている。
 アオノツガザクラはこの時期でも真っ白なんだね。初めて知りました。
ウラシマツツジ、ヨツバシオガマ

 白い植物(何?)に埋もれたウラシマツツジ。まるで雪の中に咲いているよう。

 ヨツバシオガマは、これなんの花?と考えさせられる。
仙丈ヶ岳  標高3,033m

 左側の標識が新しくなっている。雨で視界もなく、座って食事する気にもなれない。



 
1999年の記録
 
2001年の記録
仙丈ヶ岳

 
雨が激しくなり、寒くなってきた。写真を取ったらさっさと降りよう。

 遠くで雷が鳴り出した。山頂には避難場所はない。ヤバイ、さっさと下山しよう。
下山

 仙丈ヶ岳の全容が雨の中にはっきりと現れてきた。全山紅葉の時期だ。雷が激しくなってきたので下の仙丈小屋に避難しようかと思ったが、、、、(省略)、、だったのでそのまま雷の中を下山。怖かった。
 その下の馬の背ヒュッテでも「濡れたまま入らないでください」の張り紙。気温10度。寒いがそのまま下山。辛い下山だった。
我が家に戻りほっと一息

 テントの中は暖かい我が家。外は寒い。熱いお湯割を作ってポッケのつまみをポリポリ。電車の中と同じ?

 夜間は激しい雨が降りテントの中まで浸水。19時にシュラフに潜ったが、以降は一歩も外に出られない。明日は、どうしよう?



  甲斐駒ヶ岳へ

 雨は明け方まで降り続く。始発のバスで帰ろうかと考えたが、豪雨の中でテントをたたんでパッキングするのは辛い。かといって終日シュラフで沈するのもなぁ。
 今日の行動についてテントを叩く雨の中で考えを張り巡らす。

 6時、、、そろそろ行動開始しないと・・
雨が上がった

 雨の音が止んで明るくなった。テントから顔を出すと、ぽっかりと青空が広がり半月が傾いている。ラジオで天気予報を聞くと、西から天気が回復している模様。
 こうなったら、甲斐駒ヶ岳に登るしかないジャン。遅い朝食と、パッキングをあわただしく終え、登山準備。登山靴は中までグショグショ。雨具も水が浸みて冷たい。
仙水小屋へ

 仙水小屋は事前予約必須。例によって、小屋の位置口には「関係者外立ち入り禁止」のロープが。予約者以外は休むのも認めない。
 木々には苔が付着して良い感じなのに残念。仙水小屋の裏には数張りのテントスペースがある。
日本庭園

 ガレ場は歩きにくいが、景色は最高。音は何一つなく、静寂そのもの。こんなところで生活できれば最高だな。
仙水峠

 
ガスは晴れないが、暑くなってきたのでタイツやシャツを脱ぐ。
 ここからの展望はまだない。本来なら摩利支天が見えるんだけどなぁ。
 
仙水峠

 秋の訪れを感じるナナカマド。実が真っ赤になっている。

 朝の青空がどっかに行ってしまい、ガスも晴れそうにない。
 栗沢山の方にもいつかは行ってみたいね。
駒津峰  標高2,750m

 1時間以上急登を登るがガスは本格的な雨になり、合羽を着ていても寒い。
 甲斐駒ヶ岳はどこにも見えず。

 雨が降っていると、休むのもいやになる。甲斐駒に進むか退却するか思案のしどころだ。ここまでですでに3時間半が経過している。
甲斐駒ヶ岳敗退決定

 暗いウチから出かけたグループがここに荷物をデポして甲斐駒ヶ岳から戻ってきた。「ガスで何も見えない。風邪がないのだけが救い」とのこと。
 展望がないのなら、行ってもつまらないし、今回はここで敗退を決意。
 双児山経由でゆっくり下山するか。
  双児山 標高2,600m

 雨は益々激しくなり、追いかけられように下る。ここでも休憩なし。雨の日は休憩時間がない。

 ここから延々と1時間半薄暗い森の中を下るんだ。あぁ、、、、寂しいなぁ。
撤退

 テント場には13時に降りてきた。予定では夕方に降りてきて、もう一泊だったが途中敗退で予定前倒し。もう今回は登らないのでさっさと帰る。雨は小降りになったので、濡れたテントをたたみ、食べなかった食料をそのまま持ち帰ることに。ずっしりと思いザックには良い思い出はほとんど詰めずじまい。
北沢峠

 9月の平日は一日2便しかバスがない。乗り切れないと悲惨なので1時間前にバス停へ。バスは16時45分発。なんと、早い人は11時から並んでいるとのこと。ザックを置いて順番取りをして散策。長衛荘は皇太子が泊まった宿。
大平山荘へは

 戸台口方面へ5分ほど行って、さらに5分ほどらしい。食事が美味しいと評判の小屋。

 あたりは庭園のように美しい。
ハハコヨモギ、オオカメノキ

 
オオカメノキは冬の間ウルトラマンになるんだ。
危ない

 
両方とも食べたら危ないだろうな。


  HP