本格的な冬を前に、身体を冬モードに慣らしておこう。手短なところで訓練だ。昨年のリベンジを兼ねて編笠に挑戦だ。更に鎖場のある権現まで足を伸ばしてみよう。別世界が待っているかも。青年小屋で「遠くの飲み屋」を経験しようと企てたが、残念ながら11月初旬に小屋は閉まってしまったらしい。マイボトルをキープできるチャンスだったのになぁ。
 日時:2007年11月17日(土)晴れ〜11月18日(日)雪
 山名:権現岳(標高2,715m)
 参加者:PEI先生、○

権現岳MAP

 権現岳へのルートはいくつもある。八ヶ岳からの縦走、天女山からのルート、そして今回我々が予定した、観音平からのルート。

 厳冬期は、ギボシの鎖場あたりが危険地帯らしいが、今はまだ雪が貼り付いていないのでそれほどでもないだろう。日帰りだとちょっとタフなコースのようだ。
観音平  出発8:30

 早朝に都内を通過して観音平へ。麓は紅葉の見納めの時期。編笠山が今日こそはおいでおいでと手招きをしている。

 観音平の気温はちょうど0度。やっぱ、冬はすぐそこまで来ているようだ。先着の車は計12台。
シラビソも寂しく

 
シラビソの葉もすっかり落ちて、スースーと風が吹きまくる。寂しい・・・・バキッ!!☆/(x_x)

 青空がやけに目立ついい天気だ。
雲海  標高1,880m  9:20

 先着のご老人としばし歓談。この山には30年も登り続けているとか。今日はハイキングをかねてここまで。すぐ近くに住んでいるのでいつでも来られるんだ、、、とか。いいね、この辺の住処の人は。

 今日は、富士山が全く見えない。残念!
押手川 標高2,100m  10:10

 喉が渇いてしょうがない。苔を手で押したら水が出るか?出るから押手川なんだろうけど。

 5分ほど登ると展望台。あ、富士山が見えた。やっと顔を出した。というか、雲海が下がったんやね、きっと。
日陰には雪が

 
標高が高くなって来ると、さすがに雪が溶けないようだ。日陰の雪は凍り付いてあやうく滑りそうになる。
青年小屋    標高2,350m 11:38着

 小春日和でポカポカ陽気の青年小屋。但し、小屋は既に閉まっており、冬期小屋の案内だけが掲げてある。
 「遠くの居酒屋」でゆっくりと飲みたかったなぁ。
編笠山と権現岳

 左手には編笠山(2,524m)、右手には権現岳(2,715m)という絶好のロケーションに立つ山小屋。どっちに登ろうか迷ってしまう。ピッケルと立てて倒れた方の山に向かうとしよう。
冬期小屋

 とりあえず、冬期小屋に荷物をデポする。外にテントを張るか、ここで寝るかは山を下りてきてから決める事にして、ここからはアタックザックだけの身軽な格好で登る。
冬期小屋内部

 土間には雪の吹きだまり。すきま風がビュービューと入り込んでいる。窓はなく暗い。これじゃ、ストーブを燃やしても暖房効果が薄れるね。板張りは湿っていてグラグラ、さてどうする?


権現岳に向けて

 青年小屋から一直線に伸びた登山道を登る。振り返れば、編笠山が。青年小屋は小さな点になりそうだ。

 ギボシが見えてくるとかなり高度が上がってきたように感じる。
のろし場  標高2,520m 12:25

 武田信玄がこの場所でのろしを上げたとか。そりゃ、棒道からはよく見えるかもしれないね。

 ギボシの急斜面が待っているぞ、気を引き締めて登ろう。
鎖場が続く

 このコース最大の難所にさしかかる。リーダによればカニのタテバイ、ヨコバイ(言わずと知れた剣岳のこと)を夢見る人は、ここで小手調べをして自信をつけてから臨むと良いってことですよ。

 陽が当たらない斜面はよく滑りそうですので・・。
ちょっとキモ

 1箇所だけ岩から水が染みだしていて、凍結している。足場がわるく、ズルズル滑るぞ。下を見ると、スパッと切れ落ちている。誰かのおでこみたいだ。

 冗談はさておき、ちょっとビビって本気で鎖にしがみつきたくなる。
権現小屋

 鎖場を通過すると、権現小屋が見えてくる。よくもまぁあんな所に小屋を建てたもんだと感心するような所にある。

 赤岳方面の遠望が一気に開けてくる。
見えた、主峰

 赤岳がガスの間から見え隠れしている。同じ八ヶ岳連峰の中でもひときは鋭く天をついている。

 うわ、やっぱり赤岳はかっこいいなぁ。堂々としている。
編笠山、阿弥陀岳

 編笠山はどこから見ても編笠のような姿をしている。阿弥陀岳は特徴がなく捉えにくい。。
赤岳からの縦走路には雪が

 陽が当たらないの気温が低いのか、既に雪が貼り付いた斜面が冬の様相を呈している。これから真っ白な冬景色に変わるんだろう。

 一方、南斜面はほとんど雪もなくポカポカ陽気である。権現小屋も、営業していればちっとは客が入るかも知れない。
ギボシ、赤岳

 何の苦労もしないでクリアできそうな斜面なのにギボシは結構恐いものがあった。

 赤岳は、相変わらずガスをまとったり、ちっとだけ姿を現したりしている。
合流地点

 苦労して登ってきたギボシがあんなに小さくなった。でも帰りにもう一度通過するんだ。

 赤岳からの縦走路に合流する。かなりの人がこのルートを通過するのだ。PEI先生も厳冬期に縦走したことあるって。すごいね。
権現岳山頂が間近

 長野県側はガスがかかっている。長野県側にはスパッと切れ落ちていて、どうなっているのか想像もできない。山頂は岩だらけ。団体で来たらどうなるんだろう?
権現山頂  標高2,715m  13:15

 山頂の標識は2箇所。下に山梨百名山の標識。上には看板。恐くて上までいけない人のために下にも標識があるようにも勘ぐることができる。それって山勘?(山勘って山本勘助の略って説があるとは知らなかった)
あっけなく山頂ですね

 
今日はスイスイと山頂に到達できましたね。ケータイは場所によって何本か立ちます。風が強いが寒くはない。
下山しましょ

 山頂滞在時間十分。そろそろ下山しましょう。あれ?あそこに登山者がいますよ?何してるんでしょ?まさかあそこでビバークとか?寒くて凍えちゃいますよ。赤岳方面から来たんでしょうけど。
ホイホイっと

 登りに苦労したら、下りは慣れたもの。ヒョイヒョイと脱兎のごとく見も軽やかにおりる。鎖も何のその、写真も撮る余裕がある。。
のろし場

 30分ぐらいでここまでおりてきた。ついでに、青年小屋まで1時間かからずにおりてきた。さすがに帰りは早い。

 で、冬期小屋に入る。しばらく、焼酎で喉を潤すと段々と外が暗くなってくるのが隙間からも感じる。このまま冬期小屋で寝ることに決定。焼酎で暖をとり、いい加減酔っぱらってシュラフに入る頃には外は満点の星。明日の好天も約束されたようなもんだ。
ZZZ・・・


翌日は雪

 夜中は凄い風で何度も目が覚めた。5時半になって外に出ると、ガスで視界が効かない。ついでに雪が降っている。先生の一言「編笠は中止、即下山」。あちょぉ、今回も編笠には縁がなかった。どうやら、編笠は鬼門のようだ。

 
登ってきた時とは偉い違い

 
着ている服が3枚ぐらい多い。真冬の格好になっている。それぐらい、寒かった。キジ撃ちも辛かったぞ。(^◇^;)

 アイゼンは着けなくても大丈夫でしょ。ではおります。雪の中です、気をつけて。
雲海

 昨日は見えなかった富士山がかろうじて顔を出した。編笠/権現の山頂付近には雪雲がかかっているが、ここまでおりてくると雲から下になっている。

 観音平には9時半に到着。この時間、まだ温泉も営業していないよ。
紅葉

 観音平から少し下ったところに紅葉ポイントがあったので写真タイム。
 モミジが綺麗です。コメツガも最後の葉を落としそうです。
MMX3号

 
赤と青のコントラストってのは余り映える色じゃないね。
  長坂付近

 道の駅小淵沢に隣接する「延命の湯」で登りにかいた汗を流しさっぱりする。

 八ヶ岳ビューポイントを見つけた。が、まだ八ヶ岳は厚い雲に覆われている。

 東京国際女子マラソンの実況を楽しむころには権現のことはもう頭になかったりして・・・・