第1日目




5合目出発   標高2,305m 3:00

 
3時ちょっと前に5合目に到着。もう駐車場に空きはないものとあきらめていたが、以外にも第2駐車場には数10台分の余裕が残っていた。でも、続々と車が入ってきて、直に満車状態になった。最初は、車中で休憩しようかと考えたが、石垣からの長旅で疲れているだろうから布団に休ませてあげようと思い、強制的に出発の合図を出す。
7合目  標高2,700m 4:30

 絶不調の若殿は、よせばいいのに出発時におにぎりとパンを食べてしまった。案の定、全てをを出し尽くすことになり、喉が痛そう。苦しそうだが、他人はどうすることも出来ない。とにかく、富士一館までたどり着けば休ませてやるといってなんとか引っぱって行く。
  9/1の御来光  5:20

 
7合目の途中で御来光の時間になったが、雲が高く、本日の御来光はなし。
 まぁ、それも勘案してあって、2日あればかなりの確率で御来光が見られるだろうという計算があってのこと。今日はあきらめなさい。
富士一館到着    5:30

 
もうすっかり明るくなって、富士一館に到着。当初、ここでちょっと休憩して山頂を目指す予定であったが、若殿を初め遠征組がダウン寸前だったので、ここで2時間の睡眠を取ることにした。

富士一館出発    標高2,800m 8:00

 約束の7時半に起こし、出発準備をする。子供達は眠たそうだが、そろそろ出発しないと今度は日が暮れる前に富士一館に戻って来られるかが心配だ。

 出発前から苦しそうな若殿を無理矢理引っ張り上げるのは大変かも知れない。

 さぁ、頑張って登るぞ。辛くても自分の足で登るぞ。誰も荷物は持ってあげないぞ。「もうここらでいいよ、下山しよう」とは絶対に言わない。と誓わせて上に向かう。
すぐに岩場    8:00

 
7合目はずっと岩場が続く。富士一館のすぐ上にある鳥居荘で休憩、7合目最後の東洋館でまた休憩。若殿のペースは悪くなることはあってもよくなることはなさそう。
8合目に入る    標高3,000m  9:00

 
やっと8合目に入る。若殿は太子館で苦しみ、蓬莱館で倒れ込み全く回復の見込みがない。ずっと胃からないものを吐き続けている。

 姫1と姫2は元気そのもの。特に姫2は中学校でソフトボールのキャプテンをやっているらしく、体力抜群。でも、それをいうなら若殿も野球部らしいぞ。どうしたんだ!

 今の所姫3(小学生5年生)は無邪気にマイペースで登っている。ちょっとサイズが気になるんだけどなぁ。
生きた理科の授業    標高3,100m

 
気圧が低いとどうなるか?パンの袋がなぜパンパンに膨らんでいるのか、実際に富士山に登ると、こうやって気圧のことが解る。始業式は休んでも一生忘れないことを覚えて帰れよ。

 ちなみに、この袋は御来光館(八合五尺)では破裂してしまって、しぼんでいた。(;.;)
蓬莱亀岩

 あら、こんな所に石碑がある。今まで何度となく通過してきていたのに全く気がつかなかった。いつも夜間に通過するからかな。。それとも、最近できたのかな?
 確かに、隣の尾根に「亀岩」なるものがあるが、”八大龍神”の意味は?
白雲荘    標高3,200m  9:40

 いつも団体客で溢れている白雲荘も、さすがにこの時間帯は閑散としている。。
引率者は元気です

 
この登山道を来週も登るんだよなぁ。あぁ、2週連続はきついぞ。
 でも、頑張るよ。おじさん、おばさんは強いんだ。
白雲荘

 
展望盤がおいてある。いつもは夜間に通過してしまうのでちゃんと見たこともなかったが、昼間で天気がいい日は大展望であろう。

 日差しが強くなってきて、暑い。
 若殿は相変わらず、死にそうな顔をしている。
白雲荘

 
姫君は相変わらず元気だ。頼りない男は置いて、さっさと行っちゃうわよぉ。
元祖室  標高3,250m  10:30

 とりあえず元祖室までは着いた。ガスが出てきたようだが、山頂付近の天気も心配になってくる。

 姫3もそろそろ疲れが見えてきたか?姫1、姫2は元気そのもの。
元祖室

 管理人にお土産を出して挨拶。中に入って休ませてくれ、お茶も出してくれる。ありがたく、お茶をごちそうになり、持参のおにぎりを食べる。

 若殿はここでもずっと気持ち悪そう。
STOP石文字

 山頂お鉢巡りをした人は見たことがあると思うが、山頂の平らな場所に石を並べて文字を書くのが流行っている。美観を損なうという評判がもっぱら。この度、世界遺産に登録申請したことを機に、石文字は止めようという運動である。
 聞くところによれば、石文字一掃の清掃活動をしても、すぐに誰かが書いてしまうので、いたちごっこということだ。
 MMX登山隊のメンバーも「今年は石文字を」と意気込んでいたが、これであきらめがついただろう。
 
あぁ、グルジィ  (;.;)

 
昨日からずっと絶不調の若君。ベンチがあると横倒し、歩き出しても20歩くらいで、ゲェゲェやっている。
 一番辛いのは、本人だろうが、ここは優しい言葉を掛けるわけにはいかない。

 「吐けるだけ、吐いたらスッキリするから」とかなんとか言ってごまかすが・・。
もう、先に行っちゃうよ

 
姫軍団は、若君を置いてどんどん先行してしまった。で、曲がり角の度にゲェゲェやっている若君の背中をさすってやっている。
 あぁ、出来れば代わってあげたい気持ちになってくる。でも、ここは心を鬼にして。
 もうすぐ本八合目だからね。

 あ、愚妻が遂に禁断の荷物持ちをやっている。あれは姫3の荷物か?
 で、おっかさんに怒られる。「自分の荷物は自分で持ちなさ〜い」 !☆/(x_x)
本八合目 

 
小屋が数件固まっている。なんと鯉のぼりが元気よく泳いでいる。でも気分がすぐれない人にはそんな言っても無駄か。

 下山時の看板を確認。あれ?位置がちょっとずれているぞ。あれじゃ、ガスが出たらアウトだな。来週の富士登山では、みんなによーく言って聞かせなきゃ。左が河口湖、右は素走り。
本八合目 12:00

 
若君「あ〜、もうヤダ、気持ち悪い」。顔を上げるのもつらそう。小屋の度に休憩するも効果なし。
本八合目 

 
本八合目の小屋は山梨県側(花室、岩室、トモエ館)と静岡県側(江戸屋)
がある。ここがちょうど県境なのである。
 向こう側には下山道が見えているが、もうこの時間ともなればほとんど人もいなくなっている。

 ここから上は、浅間大社境内の扱いなっている。(静岡県?)

 
八合五尺が見えてきた

 
八合目の次は九合目と思っている人が大部分であるが、そうは行かないところが富士山。なんと、八合五尺という中間的な小屋がある。皆、ガッカリするところ。

  先行する姫君は既に、八合五尺の小屋にたどり着いている。
 なな、なんとここで姫3が遅れ始めた。
姫3遅れ始める

 
小学生には、ここまでの道のりがボディブローにように効いてきたのか、急に遅れ始める。
 20M歩いては立ち止まり、またちょっと歩いては座り込み。

 ついに、見ていられなくなったおっかさんは先にいってしまった。

 根性だけはありそうで「うるさい」とかブツブツ言いながら少し進む。
元気になった若君

 
姫3が調子悪くなったのと入れ替わり、若君は段々調子よくなってきたらしい。元気を回復し先行する姫君に合流。なんだか、余裕が出てきたようだ。
九合目鳥居が見えてきた

 
ますます足が進まなくなってきた姫3。励ましの言葉を掛けても、もうほとんど投げやり状態。「行きたくない。もう帰る」

 「ここまで頑張っておいで、ほら」とか何とか声を掛けるが、そこまでたどり着かずに座り込んでしまう。でも絶対に手は貸さないことにした。甘い言葉は禁物。
下山道でも雲でも

 牛歩よろしく数mおきに立ち止まるので、なかなか前に(上に)進まないので暇つぶしに写真でも撮ろう。

 あ、まだ下山している人がいる。
 雲がどんどん高くなってきたよ。
九合目鳥居

 
やっと九合目の鳥居にたどり着きました。既に時計は13時になろうとしている。

 姫3のペースは以前上がらず、20歩歩くのがやっと。10歩で止まろうとするのを無理矢理「後10歩」と叱りつける。
九合目   標高3,600m   13:00

 昔は九合目焼印所だったが、ここ10年ぐらいは閉鎖されたままになっている。よって、九合目の焼印は存在しないことになる。寂しいですね。

 さて、姫3はここでも休憩。いつになったら頂上に着くやら。
頂上は見えている

 
九合目から山頂まで普通の人で30分ぐらいかかる。見えているのになかなか足が出ない。足場も悪く、岩がゴロゴロしている。

 今度は、大きな岩を目印にしたり、目にいる人を目印にして一歩づつ登らせる。こうなったら根気強くサポートするしかない。

 心の中で「頑張れ」と叫びつつ、口では「もう日が暮れるぞ」と叱咤。
その頃、他の兄妹達は

 すっかり元気になった若君を含め、姫1、姫2はとっくに山頂についている。山頂から大きな声で「ガンバレェ」と声を掛けてくるのが解る距離になった。
 
 でも、姫3の答えは「ウルサイ」。コワッ。
ついに山頂鳥居  14:30

 ガイド役も降りてきて、ザイルで引き上げようとするが「うるさい、自分で登る」と聞かない。荷物だけ持ってもらう。

 はぁ、やっと鳥居だ。もう疲労困憊して頭が真っ白なのかも知れない。
自転車を担いできた人

 愛車を持ち上げる人がたまにいる。普通は、押せるところでは押すが、こうやって完全に担ぎ上げる人もいる。えらい、よく頑張った。
山頂での記念撮影

 
最後は、おっかさんからも見放された姫3はまだ不機嫌そうな顔をしているが、とにかく親子全部揃っての富士山登頂は、これからの人生で「なにくそ」という気持ちにさせるらしいので、本当によかったね。

 最初で最後の親子登山、一生の記念です。
ヨカッタヨカッタ

 憎まれ役になりながらも最後まで、甘い言葉を掛けなかった。よく最後まで自力で登ったよ。と、安堵の表情。これで、メンツが保てたワイ。
スープのサービス

 先行していたガイド役がスープを沸かしておいてくれた。姫2はちゃっかり山小屋に入って暖をとっていた。
山頂

 
富士山の山頂はいくつもの頂からなっている。お鉢巡りする気力・体力はとてもないので、噴火口の様子だけは見せておきたい。

 風が強いから小屋は石で覆われています。
噴火口案内

 
山頂はこの時間帯にしては天気が良く、噴火口の先に本当の山頂(剣ヶ峰=3,776m)があるのだが、測候所ドームがなくなった今は、シンボルに乏しい。
案内役お疲れさん

 山頂までたどり着けたのでひとまず安心。お疲れさまでした。
そろそろ下山  15:00

 いつまでも山頂にいると明るいウチに七合目まで降りれなくなる。ぐずぐずしてもいられないので下山します。
下りは楽?

 あれほど辛かった登りだが、下りになると全員元気になる。子供って元気になるのは早いね。下山専用道を下る。恐れ入った。ズンズン下る。あっという間に九合目、八合五尺の横を過ぎる。
本八合目

 吉田口と砂走口の分岐点。全員で降りているから間違うことはないが注意するポイント。
 ここは砂走口登山道にもなっており、登りと下りがごっちゃになる場所でもある。

 ここで、トイレに行っておかないと後で苦しむのだ。

富士一館まで下る
 
下山道から分かれて太子館に出る。太子館からは登山道を下る。ここで、とんでもない逆渋滞に巻き込まれることになる。下から登って来て、八合目山小屋を目指す団体ツアー客が全くとぎれることなく登ってくる。山では、上り優先というのは常識だが、100人以上の団体がとぎれることなく登ってくるからたまらない。中には「おい、ここは登山道だぞ。なんで下山者がいるうんだ」と怒り出す人もいる。そんなこと言ったって、途中の山小屋に行くんだからしょうがないっしょ。
 大変な苦労をして七合目富士一館まで降りた。時は既に18:00、あたりは薄暗くなりかけていた。

 さて、夕食時。○は猛烈な頭痛に悩まされ、ビールを飲むことも食事をすることもかなわぬまま、布団に倒れ込んでしまった。高山病は良く聞く話だが、○の場合は標高が高いとことから低いところに移動すると逆高山病になるのだ。
 で、結局朝まで何も食べずにウンウンうなっていたのである。朝になったら、なぜがスッキリ。ここだけは高山病と一緒だ。
 

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