天狗岳2  12月30日

天狗岳へ 12月30日

 5時起床。実は寒くて、深夜から起きてはいるのだが、シュラフから抜け出せない。シュラフカバーまでバリバリと霜が貼り付いている。テントから顔を出すと、ドンヨリとした曇り。検討の結果、天候の回復を待ってから出発することにする。7時には小屋泊の連中が待ちきれずに続々と出発していく。
 8時頃になると、急速に天候回復。出発。
中山峠

 日頃の行いがいいのか、晴れ男がいるのか、太陽が覗いている。ルンルン気分。1年ぶりなのでアイゼンの締め方を思い出すのにちょっと時間がかかる。
 中山峠までは徒歩5分の距離。
天狗岳が見える

 稜線に出ると、天狗岳が見えるようになる。さすがに稜線で吹き付ける風は半端じゃない。特に耳が冷たい。眼鏡を外し、頬を守る事にする。
東天狗岳 標高2,640m   9:00

 強い西風をまともに受けながら、じりじり進む。鎖も雪に埋まって見えない。前回間違えた岩場もトレースどおりに進めば問題なかった。

 突然、目の前に雪がべったりと貼り付いた東天狗岳の標識が現れる。なんだか、今回はあっけなく山頂に着いた。天気が良いとこんなもんなんだろうか。
稜線

 左は、蓼科山に続く稜線。この稜線を歩いてきたことになる。

 右は硫黄岳に続く稜線。この後、西天狗に行ってきて、体力が残っていれば行ってみようということになっている。視界が悪いときには恐そうなルートだ。
硫黄岳に続く八ヶ岳

 爆裂火口がぱっくりと口を開けた硫黄岳。年中スゴイ風が吹いているところだ。遙か向こうに、八ヶ岳最高峰の赤岳と阿弥陀岳が見えている。素晴らしい景色だ。
西天狗もすぐそこ

 赤岳の奥には南アルプスが見えている。
 天狗岳の三角点は向こうに見える西天狗岳。低そうに見えるが、実は6mあちらの方が高い。今回は、時間もあることだし、西天狗に向かう。
天狗の鞍部

 振り返れば東天狗、進行方向は西天狗。ちょうど風の通り道になっており、猛烈な突風が吹き抜ける。風が痛い!。
西天狗岳 標高2,646m  9:30

 西天狗への登りはかなり強烈。ひぃひぃ、ゼイゼイ言いながら四つんばいで登る。Peiさんはさっさと登り着いて悠然と景色を堪能している。

 西天狗の山頂に着いた時には、既に八ヶ岳は雲に覆われていて、その姿が見えない。山の天気はすぐに変わる。
茅野市街

 西側の展望はバッチリ。茅野市街から遠くには中央アルプスも。美ヶ原も雪に覆われている。ここから見る蓼科山は東天狗からと大差なし。
東天狗には次のパーティーが

 東天狗の山頂には次のパーティがやってきている。彼らも西天狗までやって来るだろうか。

 山頂の気温は、マイナス20度。風があるから、実際の体感気温はもっと寒い。が、天気が良いので恐怖感とかは全くない。しばらく、風を避けて休憩。Peiさんの携帯だけ通じるので、自宅に連絡。○の携帯は、寒さでバッテリアラーム。
樹氷を楽しみながら戻ろう

 硫黄岳の方に足を伸ばそうとしたが、トレースもなく大した魅力もなさそうなので、ここで引き返すことにする。

 今回、デジイチ持参の○は、デジイチは常に服の下に入れ、電池は胸ポケットに入れて体温で暖めた。それでも、山頂付近ではバッテリアラームになった。予備のコンデジも胸ポケットにしまってるから胸ポケットもお腹もふくらんでいるのだ。寝るときには、カメラはシュラフに入れて一緒に寝る。水はPeiさんが抱いて寝る。シュラフに入れなかった水筒は見事に氷と化していた。
雪の芸術

 自然が作り出す雪の芸術は偉大だ。うっとりするようなホワイトワールド。感無量!
再び中山峠   11:00

 下りはあっという間。途中、天狗に登るたくさんの人とすれ違った。今日は天気が良いから、みんな楽しそうな顔をしている。休憩もせず、ただ黙々と下ると30分で中山峠まで来た。
 一旦、テントに戻り昼食。力うどんで栄養を付けてコーヒーを飲みながら休憩。外は?まだ天気がいいらしい。
三度の中山峠

 明日の予定はニュウまでだが、予定を変更して今日行こうか?
 とりあえず、丸山に行ってみようということになり、アイゼン付けずに散策に出かける。三度の海峡(知ってる?)ならぬ三度の中山峠。
中山峠

 振り返れば、硫黄岳、東天狗岳、西天狗岳が雪で輝いている。これでもか、というぐらいに見飽きたはずだが何度見ても素晴らしい景色に感動。
モンスター

 蔵王や八甲田には及ばないだろうが、ここ北八でも見事なモンスターができている。ムーンスターも見えるよ。

 ここで事件!ポロッと何かが落ちた。目が霞んでいる。あれ?レンズがない。なんと、眼鏡が壊れた!ネジがポッキリと折れている。
片目で歩く

 非常にあるきずらい。眼鏡を外す。天狗岳に向かうときと一緒になった。しかし、弱ったなぁ。なんせ車を車の運転ができない。

 初めて気がついたが、裸眼ではデジイチのフォーカスが合わない。オートでよかった。視度を変えても無駄だった。
硫黄岳の爆裂火口跡

 ぱっくりと口を開けている。痛々しい姿だ。

 向こうに見えるは浅間山か?
中山山頂  標高2,496m  15:00

 中山山頂は展望ゼロ。樹木に覆われてモンスターしかない。

 もうちょっと先に展望台があるので、足を伸ばす。
中山展望台

 展望台の標識も海老のしっぽ。何が書いてあるのかわからない。
 美ヶ原の向こうには北アルプスの勇姿が見える。穂高連峰に連なる槍ヶ岳が日本一の景観を誇示している。
蓼科山と天狗岳

 中山展望台からの景色はこれまでもはまたひと味違う景色だった。モンスターが巨大だ。
モンスター群

 影が長くなり始めた。ニュウまで足を伸ばすのは無理だね。
戻ろう

 景色もゆっくり堪能したので、テント場に戻ろう。トボトボ。

 テントの中で眼鏡の応急処置。テグスはないので適当な材料を捜したがない。救急箱からテーピング用のテープを取り出し、ネジの部分をグルグルと巻き、レンズを枠に固定する。おぉ、我ながら見事な出来映えじゃ!これでようし!


再びの裏山   16:30

 もしかしたら、赤焼けの天狗岳を見ることができるかもしれない。言うが早いか、脱兎のごとく裏山に駆け上るPeiさん。数分遅れでたどり着くと、もう東天狗の山頂赤焼けは終わっていた。「遅かったね」だって。(T.T)
それでも綺麗な赤焼け

 裏山の標識が赤く染まっている。この後日没まで耐寒訓練と称して、ミーアキャットよろしく夕陽に向かって立ちつくす。日の入りは16:40と越谷より15分ほど遅い。ちょっと西に来ているからだ。標高はさほど関係ない。
日の入り

 間違っても日の出ではない。中央アルプス乗鞍岳のあたりに日が沈んでいった。

 テントに戻ると、眼鏡のレンズがないことに気がついた。大あわて!幸いにもテントの中にい落ちていたので助かった。今度はレンズの回り全部をテーピングして絶対にレンズが外れないように固定。全くもう!

天狗岳3へ行く

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