熱低に変わった台風16号の影響で、関東地方は大雨洪水警報が出ている。武蔵野線も運転見合わせの中、強引に編笠山を目指す。
 八ヶ岳の最南端に位置する編笠山はちょうど黄葉の真っ最中と読んだ。隣の権現山とセットならば1泊(健脚者は日帰り)だが、編笠山だけならちょうど日帰り登山に良さそうだ。
 日時:2006年10月7日(土)  天候:大雨洪水警報解除後
 山名:編笠山(標高2,524m)
 参加者:Pei、◎

編笠山MAP(カシミール3Dでシミュレーション)

 標高1,560mの観音平から、標高差約1,000mを往復する。押手川からの登りは直登ルート、下りは青年小屋経由の巻道(まきみち)を選ぶ。中には強者がいて、直登ルートを下ってくる人もいる。山頂からの展望は360度との事なので、雲が強風で吹き飛ばされていることを期待しよう。
観音平登山口  標高1,560m 8:00

 ガイドブックでは朝8:00には満車になると書いてある。よって、八王子を1:00に出て、未明のうちに駐車場に着き車中宴会後仮眠。暴風雨だった天候も八ヶ岳SAを過ぎる頃には上がった。なんと虹が出発を祝ってくれる。今日の登山は成功したようなものだ。(^^)v
 ここにはグリーンロッジという県の施設があり、野外活動の拠点にもなっている。天体観測には最適の場所のようだ。
朝日を浴びて

 
延命水というのは、下の駐車場にある名水のようだが、グリーンロッジの脇にも出ている。でも怪しげだから飲まないほうがいいと判断する。
 ヒカリゴケの名勝地が近くにあるらしいが、帰りに余力が残っていたら行ってみよう。ブナの森林浴としゃれ込もう。
雲海展望台  標高1880m  8:50

 ゆっくり歩いて約1時間の距離。展望台コンクリートベンチで一休み。天気が良ければ富士山が見えるのだが、生憎と雲がかかっていて見えない。森林の間伐に来た人がチェーンソーで木を伐採している。ここまで往復するだけでも2時間かかるのでは?森の中にも光が射し込み、明るくなってくる。暑くなってきた。

 ルンルン気分で先を急ごう。
黄葉・紅葉

 
登山道の両側にはシャクナゲやツガが多くなってくる。林の中は薄暗く、岩がゴロゴロしてくる。時折、紅葉した大木が我が世の春?深まり行く秋を感じて幸せそうだ。青空が広がってきてドンドン天気は回復している。強行してよかったなぁ。
ホタルブクロ・ナナカマド

 
草木は枯れ始めている。ホタルブクロはもう終わりの時期だ。ナナカマドって実がなる木とならない木があるのかな?
押手川  標高2,100m  9:40

 ここから編笠山へは道が二手に分かれる。普通の登山者は直登ルートを選ぶ。この高度まで来るとさすがに寒く、防寒着、手袋をしないとじっとしていられない。あたりには水が溜まってはいるが、どこから出てきたのか不明。
コケ

 
再び森林の中を直登する。あたり一面は見事なコケで覆われている。まるで北八ヶ岳ではないかと錯覚するほどの光景となる。日本庭園を散歩しているような気分だ。
あとちょっと  標高2,400m  10:50

 だんだんと雲の中に入っていく。下界が見えなくなる。やがて、梯子階段を過ぎると、周囲の樹木が急に低くなり、ハイマツが多くなる。
 「山頂まで本当にあとチョット」の看板を見ると、あぁもうすぐ山頂だなぁと期待に胸が膨らむ。寒いのでビールだけは勘弁してもらいたい。出来れば熱燗を所望致す。
紅葉・紅葉

 
山頂直下は紅葉のピークにあたるのかもかもしれない。
さぁ、山頂直下だ

 
黄色く色づいた草とゴロゴロとして歩きにくい岩場を進むと山頂らしい標識が見えてきた。

 が、ここからが暴風が吹き荒れ、も混じっている。○のザックカバーがアッという間に吹き飛ばされてしまった。まさか、、、の大失態。でも、Peiさんが我が身を犠牲にして拾いに行ってくれた。ありがとう。<m(__)m>
編笠山山頂  標高2,524m  11:00

 強烈な暴風雨に身を隠すところなんてない。先客も早々に立ち去った。山頂の標識にたどり着くまでも一苦労。四つん這いで歩腹前進する。標識にしがみついていても風でよろめく。風速30mは有に超えているだろう。冬山経験の浅い○にはこれまでで一番の強風に思えた。
記念写真撮るだけ

 山頂では360度のパノラマを肴に暖かいものでも作って食べようなどと最高のコンディションしか考えないで来た。が、この暴風雨ではどうすることも出来ない。ささ、さっさと下ろう。が、こんな状況の中でもリーダのPeiさんは、風雨にさらされながら、余裕でおにぎりをパクついている。あんた一体何者?「腹が減ってはパワーは出ぬ」とか喚きおった。
青年小屋に下る  11:40

  山頂直下のハイマツ帯ではさほど風も感じなかったが、鞍部の岩場に出ると、またもや猛烈な暴風雨に容赦なく襲われる。風の通り道になっている。必死の形相で避難小屋に向かうがなかなか進まない。通常20分のところを40分もかかって青年小屋に倒れ込む。先客数名が小屋の窓から悲惨な様子をじっと見ていたとのこと。あぁ、恥ずかしい。助かった。やっと一息つける。


下山開始  12:00

 避難小屋に残る数人は、風が収まるのを待って権現岳に向かう人。我々は、さっさと下山しよう。林の中を下っていくので風は全く気にならない。うそのような静けさ戻る。
 山全体が黄色く輝いている。黄葉だ。
 「またコウヨウ」(オヤジギャグすみません)
紅葉しているが

 押手川まで降りてきて、やっとお湯を沸かす。暖かいものを食べて一息。あぁ、でも気温は8度しかない。すぐに寒くなる。
ドンドン下山する

 
下から登ってくる人はTシャツに雨具なし。下界はいい天気だそうだ。登りと下りでは来ているシャツの枚数が2枚は違うという不思議な現象が起きる。
雲海展望台  標高1880m  14:00

 下界は静かなたたずまい。富士の山頂には雲がかかっている。中央道沿線がよく見える。編笠山山頂付近の荒れた天気が信じられない。

 登ってきた登山者に「山頂付近は暴風雨ですよ」といっても「あぁ、そうですか」と感心もなさそう。後で泣きを見るなよ。
ススキの先に富士山

 
もうしばらくじっとしていると、もしかしたら山頂が見えるかも知れないが・・。

 トリカブトもそろそろ終わりです。

 15:00 観音平着。そよ風が吹いていて、家族連れやアベックの明るい笑い声がこだましている。

延命の湯

 
観音平から7kmと一番近い入浴施設。「道の駅小淵沢」の敷地内にある。入浴料600円。サウナ、2種類の露天風呂有り。混んでもいないし、次回もここにしようっと。


 次回は、権現岳まで足を伸ばしてみたいと思う。