後編

 明るくなったら出発しようということにしていた。Lが外に出て戻ってくる。「だめだ、ガスってる」、、、ヴェ・・・・(T.T)。
 しゃぁない、誰かの(自分以外?)普段の行いが悪いのだとあきらめて登ることにしよう。久しぶりのアイゼンに付け方を忘れたかも。Lの靴はスノーブーツ、インナーがついていて暖かそう。いいなぁ。○の靴は3シーズン用。靴下用ホカロンを貼って備える。対抗できるか?

夢の中の赤岳  昨日の快晴の中、八ヶ岳の展望を満喫した。一夜明けても、
快晴の元、赤岳まで登れるなんて幸せな男だ! 夢でないことを祈ろう。
クリックするとパノラマになります。更に拡大して心ゆくまで満喫してください。
テン場から上はガス

 なんといたずらなガスだ。標高2300m以上をすっぽりと覆っているではないか。おかげで気温は低くないが、山頂からの展望が期待できない。でも行ってみるベ。

文三郎を登る

 とりあえず、初心者○向けの登山道を登ることにする。振り向けば行者小屋。Lは厳冬期こ主峰の稜線を直登した経験を持つ(小西さんみたいでカッコイイね)だけに、鼻歌交じりだ。鉄の階段がもうすぐ雪に埋もれてしまいそう。
緊張の急登

 息を弾ませるがLに悟られたくないのでゼイゼイとは言わないで我慢してついていく。このLは後の様子を感じながらスピード調節をする恐い性格。先行する別のパーティをガンガン追い抜く。
  いよいよ難関

 中岳分岐で突風が強まる、眼出帽をかぶり、ネックウォーマーをあげて完全防寒態勢。眼鏡が凍ったので外す。瞬きするとまつげがくっついて離れない。突風が来ると耐風姿勢。ミトンの手袋のおかげで手だけはポカポカ。
  緊張の岩場が連続する。カメラを構えている余裕はない。両手を使ってアイゼンを食い込ませる。ツルッとするとビクッとする。ピッケルで常に3点確保しておけば大丈夫!
赤岳山頂(標高2,899m)

 いくつもの岩場をがむしゃらに登ったら、その上には何もなかった。赤岳山頂だった。意外にもあっさりとついた。山頂の雪は大した量ではなかった。気温を計るのを忘れた。
バンザーイ

 
L:「よくついてきたね、まぁ今日の天気は穏やかだし、雪も降ってないし、簡単すぎだからね」
 ○:「へん、どこだって行ってやるわい!」
赤岳頂上小屋

 この時期だけ営業している。中に入って15分ほど休憩。休憩料1人200円。パンが冷たくて固くなっている。もしおにぎりだったら完全に凍っていたな。テルモスの紅茶がうまい。ヤカンのお湯は有料だった。
 さて、降りるか。どこを降りよう?
地蔵峠に下山

 
同じ道を下ることほどつまらない。今日は風もたいしたことないので地蔵に降りよう、と即決でルート変更。
 いや、こっちの方が風は強烈だ。
赤岳展望荘

 
昨夜は行者小屋からこの小屋の灯りが見えていた。今日はガスの中。強風の中で、小屋の修理をしている管理人。これも大変だなぁ。
風の通り道

 
強風で有名な所だが、今日はたいした風ではないとのこと。それでも○には突風が吹き荒れているように感じたけどなぁ。お、ここだ、ここだ。ここから急坂岸壁を降りるんだ。で、事件が・・・・
何しとるん?

 Lがイライラしながら姿を現さない○を待っている。○はこの直前、カメラを落としてしまった。しかも運が悪いことにカメラが岩に当たってカード挿入口がぱっくりと口を開けてしまった。ピピーとエラーが。雪が詰まっただけだと思ったらとんでもない。
なんとか

 一番、大事なところはさっさと通過して記録なし。林に入ってカメラをよ〜く見てみると蓋がずれている。手で強引に蓋を閉めてみると撮影はできる。
 おや、下界は晴れてきた。でも○のカメラは雨模様。(T.T)
行者からの下り

 
テントに転がり込んで、熱いスープを飲むと元気が出た。テントの撤収。テントの床が凍ってバリバリ。フライと共に袋に入りきらない。そのままやっぱりLに背負わせる。ん?そう登りと一緒なのだ。(^_^)v
 Lはこの写真と一緒でへこむ。
赤岳山荘

 
小川のせせらぎはなんだか春のようだ。今日の入山者は昨日の倍以上。とにかく、よく道を譲った。みなでっかいザックを背負っている。110リットルクラスだね。Lの70Lは小さすぎるぜ。○だって90Lだもんね。いいの、子亀、孫亀スタイルなんだから。
今回よかった物
 ・ヒマラヤマウンテンミット
 ・ネックウォーマー
 ・像足

不足していたもの
 ・スノーブーツ
中央道からの八ヶ岳

 
「もみの湯」で2日間で溜まった汗と涙?を露天風呂で流し、○だけ生ビールで乾杯し、いい気分で帰京。車中から赤岳はやっぱり雲の中だった。ジギショウ、またチャレンジししてやる。
 しかし、M隊員は来なかったな。


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