ノゾリキスゲを満喫し、上信越の山々が360度といううたい文句に惹かれて、白砂山に挑戦する。山名から受けるイメージは、風化花崗岩のような白い砂に覆われた山稜を想像できるが、実はそうではない。山懐を流れる白砂川から採用されたらしい。川全体が無料の尻焼温泉とセットで楽しむことをもくろんでいる。
往路、中之条から暮坂峠越えの日本ロマンチック街道を走ったが、すれ違いもできないほどの細い道に閉口した。復路に走った白砂渓谷ラインが距離では3km長いが快適なドライブ。とおろで「六合村」って読めますか?「ろくごうむら」じゃないですよ。あと、ノゾリキスゲはニッコウキスゲと同種。
日時:2004.07.10(土)
場所:群馬県六合村・白砂山(標高2,140m) 
天気:晴れのち豪雨
参加者:◎

白砂山登山MAP

野反湖の北端に位置する登山口からの往復。体力に自信がある人は復路に八間山経由でもよい。標高差はたいしたことないが、健脚向けのタフなコースであった。
(実績)
登山口(6:25)−−ハンノキ沢(6:40)−−地蔵峠(7:15)−−水場(8:35)−−堂岩山(9:15)−−白砂山(10:45) 【登り=4時間20分】
白砂山(11:05)−−堂岩山(12:20)−−水場(13:00)−−地蔵峠(14:10)−−登山口(14:55)         【下り=3時間10分】
登山口   6:25

快晴。天気は申し分なし。野反湖は釣りのメッカでもある。車が10台ほど停まっているが、ウチの車を除き全て釣り。入漁料1000円の自動販売機がある。休憩室、水洗トイレあり。この時点では午後からの豪雨なんて想像もできない。では出発。
  ハンノキ沢   6:40

せっかくの登りも河原まで下る。
丸太橋をおっかなびっくり渡る。澄み切った流れのこの川も帰りには雨で増水してゴーゴーと音を立てて流れる怖い川に変貌するのだ。
  地蔵峠   7:15

いよいよ本格的な登りに突入。汗が噴き出す。程なく地蔵峠に到着。峠とは名ばかりの分岐。和山方面と書いてあるが、本当に道が続いているんだろうか?旧道のようだ。

エンレイソウ

ゴゼンタチバナ

ギンリョウソウ
水場   8:35

ゴゼンタチバナの群生はあるものの、アップダウンを繰り返しているだけで一向に高度は上がっていかない。適当な休憩場所があるのはここ水場だけ。水場まで3分ぐらいらしいが、水はたっぷりあるので、じっくりと朝食。野反湖が見えるが、全く高度を感じない。
堂岩山   9:15

天気はいいのだが、雲が少し湧いてきた。堂岩山から先は展望も良さそうだ。堂岩山には標識も何もなくて、ただ通過してしまう。
八間山分岐  

堂岩山のすぐ先が分岐点。急に展望が開け、白砂山が遙かかなたに見える。ひえぇ〜、まだあんなに遠いよ。帰りには八間山経由で降りてみたいね。天気と時間の問題ですねぇ。

ハクサンシャクナゲ
ナナカマド
ハナニガナ

ウツボグサ

ツマトリソウ(もどき)

白砂山が迫る

快適な山稜歩き。アップダウンを繰り返しながら山頂に近づく。高山植物もぼちぼち見られる。コイワカガミはすでに咲き終わり。ハクサンシャクナゲもほぼ終わり。

シシウド

マルバダケブキ


 ?

お花畑

カラマツソウ
山頂はまだ?

「次こそ山頂だ」と何度も騙されて、なかなか山頂に着かない。ガスがかかってきて、ちょっとヤバイ雰囲気。ノゾリキスゲがかろうじて元気をくれる。ノゾリキスゲの群生も期待したのだが、ちょっと時期が早かったようだ。
クルマユリ

小さいながらもクルッと巻いたクルマユリの花は可憐で美しい。
ハクサンフウロ ハクサンフウロ
ハクサンフウロのお花畑

山頂直下のコバイケイソウ
ノゾリキスゲ
ノゾリキスゲ
  もう疲れちゃった

全然山頂に着かないんだもん、もう疲れちゃったわよ。



山頂  10:45

やっと山頂に着く。この先は、超熟達者向けの藪こぎ。素人は入らないように。
山頂には

簡単な手作りの標識しかない。八間登山口から1時間半で登ってきたという、山岳レースさながらの人が走って下山していった。山頂を独占できたのは良かったが・・。
もう降りよう   11:00

一面にガスがかかってきて視界はゼロ。なんとついてない。360度の展望を期待して4時間も登ってきたのに、視界が閉ざされてしまった。遠くで雷鳴が聞こえてくる。ヤバイ、もう降りよう。昼食も、感激のビールにも口をつけず、下山を覚悟する。うーん、心残りだなぁ。写真を撮ろうとして、失敗。
  ひたすら下山   12:00

雲が迫ってくる。雷鳴がとどろく。必死で下山しているつもりだが、1時間経っても標高は100mくらいしか降りていない。尾根で雷にあったらひとたまりもない。今のうちに遺書も書いておくか!雷怖いよぉ。
堂岩山   12:20

八間山経由で降りようと思ったのだが、それにはまだ3時間はかかりそうなので、往路を引き返す。ついに大粒の雨が落ち始める。豪雨。バケツをひっくり返したような大雨。登山道が滝のように流れる。

登山口着
 14:55
 地蔵峠付近では、靴の中に水が入っても「もうどうでもいいいや」って感じで投げやりになる。小さな虫が顔に突進してくる。何カ所かやられる。下山直後に雨は小降りになる。途中、ツエルトで避難しようと思ったが、雨がやむ気配がなかったので強行して降りてきたがしょうがない。カッパ、ザックカバーの完全防水のはずなのに、ザックの中はびしょ濡れ。カメラは大丈夫だったかな?パンツのなか、登山靴の中までびしょぬれ。登山靴が水浸しになったのはこれまでの登山経験でも初めて。これほどまでに激しい雨にやられるとは思いもしなかった。本当は、ここのキャンプ場に宿泊して明日は、別の山に登るはずだったが、何もかも濡れてしまったので、登る意欲がなくなった。もう、どっかでお風呂にでも入って自宅に帰ってしまおう。



  長英の湯   17:00

六合(くに)村には沢山の日帰り温泉がある。本当は尻焼温泉で川を堰き止めた露天風呂に入りたかったが、雨のため断念。応徳の湯は見過ごしてしまい、ここに。400円はリーズナブル。村民は半額だって。安いね。露天がないのがちょっと寂しい。風呂に入る前に一杯。風呂上がりに30分ほど仮眠して帰宅の途につく。20:30帰着。