東北の山旅(7)秋田駒ヶ岳

 秋田駒ヶ岳は、特産種はないが夏の間は様々な高山植物が咲きそろうことで有名である。その密度と量は東北でも有数であるので是非訪れてみたいところだ。中でも、タカネスミレとコマクサは見事だということである。
 日時:2003年8月8日(金) 
 山名: 標高1,637m 
 参加者:◎
ここに掲載している作品は簡易版です。詳細版は個別に問い合わせ下さい。また、植物はサムネイルのみにしました。
秋田駒ヶ岳登山MAP

 沢山のルートがあり迷うところだが、時間が許す限りあちこちを歩き回ってみよう。目的は、タカネスミレとコマクサと最初から決めウチして登ろう。8月は、8合目までの車道は車の乗り入れ禁止(今回、抜け穴を見つけたが)なのでバスでの移動となる。
  雨が上がった

 夜半からずっと雨と雷が鳴り響いている。あちゃぁ、今日も雨だよぉ、とあきらめてテントの中でじっとしていたら、5時になるとどうやら雨もやんだようだ。よーし、この天気ならなんとか登ることが出来そうだ。決行を決める。
かもしかスキー場のバス停  6:00

 
田沢高原駅始発のバスに乗るべくバス停に行ってみるが、1台も車はいない。次のかもしかスキー場にいるのかなぁ?と車を飛ばす。が、バス停に着いても他車は一台も見あたらず。変だなぁ。始発のバスは6時半である。6時から車道は通行止めとなるのでゲートの準備をしている。ちょっと不安になりながらバスを待っていると、程なく6人乗りの群馬ナンバーのワゴンが到着。お互いにホットする。バスは始発では無人だったらしく、合計8人を乗せて8合目に向かう。
秋田駒ヶ岳8合目   7:10

 バスに揺られること30分で8合目に着く。細い道なので一般車がどっと入り込むとどうしようもない。バス輸送は当然か?でも、駐車場はガラガラなので平日はこの適用を除外して欲しいものだ。朝食を食べていると例によって、自慢話をするおじさんに話しかけられる。飯豊を登って来ただの、朝日に行ってきただの、だから今日はここでのんびりと、、、とか、えーイ、そんな話は聞きとうもないわい。
徐々に高度を上げる   7:35

 
整備された登山道を登り始める。シシウドがこれでもか言うほどよく育っている。群馬からの6人組は前日の森吉山登山後、飲み過ぎたらしく、早くも一人が脱落して腰を下ろしている。8合目までの道路が見え隠れし、次のバスがあえぎながら登って来るのが見える。あ、バスから5人が降りたぞ。追いつかれないようにゆっくり登ろう。
片倉岳展望台   7:47

 左手に秋田駒ヶ岳最高峰の男女目岳(おなめだけ 1,637m)を仰ぎ見る。右手には田沢湖町が広がる。しばし休憩して展望を楽しむ。このあたりから高山植物が豊富になり足は自然と遅れがちとなる。
阿弥陀池付近のお花畑     8:25

 
 あいにくのガスだが、よく目を凝らしてみると、高山植物が咲き乱れているのがわかる。阿弥陀池をぐるっと半周して、男女目岳に向かうことにしよう。
秋田駒ヶ岳の花(1)

秋田駒ヶ岳(男女岳)山頂 標高1,637m 9:10

 山頂からの山座同定どころではない。ガスで何も見えない。ところで、地図での表示は男女岳だが、山頂の表示は女目岳となっている。読み方は一緒だとはいえ、ちょっと変。お目当てのタカネスミレは全て種子と化しており花は咲いているのは一株も見つけられない。群馬の5人組が「しばらく待っていたが晴れないのであきらめて降りる」と言い残して下山していく。
避難小屋

 これまでの山と同様に、よく手入れされた避難小屋。非常にきれいである。中を覗いたら。同時に中から外を見ている人が窓にへばりついていてびっくりした。トイレも水洗になっておりゴミ一つない。チップ制になっているが、100円では申し訳ないくらい完璧な出来に拍手を贈りたい。
男岳への登り

 
稜線にニッコウキスゲが群生している。こう、毎日ニッコウキスゲを見ていると正直言って飽きてくる。贅沢か?ここのニッコウキスゲはちょっと色が濃いようだ。男岳に登った後は、馬場の小路コースを歩くから分岐点に荷物をおいて往復しても良いのだが、濡れると心配なのでそのまま担ぎ上げる。群馬の5人組(一人は脱落)とここでも出会う。「また、会いましょうね」とだんだんお友達モード。「今日春日部に帰るんけぇ?」「ええ」(車のナンバー見られたな)
秋田駒ヶ岳の花(2)
男岳山頂    10:00

 男女岳よりこちらほうが標高は低い。が、昔はこちらが秋田駒ヶ岳の山頂として信仰されていた。その証拠に、祠はこちらにしかない。登頂記念の奉納が沢山ある。一面ガスがかかっており、やはり展望はない。
登坂を下りる

 駒池経由で、コマクサの群生を見に行く。高度差200mの所を急降下する。ここを登る(つまり、逆ルート)のは大変そうだ。はるか彼方に、分岐点らしきところがかすかに解る。振り返ると、いかに急坂を降りてきたかが解る。でも、ハクサンフウロをはじめ高山植物が気を紛らわせてくれる。
チングルマとウサギギクの群生

 一面にチングルマの種子ばかり。ここが真っ白い花で彩られるときにはすごいんだろうな。負けずと黄色のウサギギクも群生している。すばらしい木道歩きだ。
秋田駒ヶ岳の花(3)
秋田駒ヶ岳の花(4)
火山礫

 
いきなり、火山礫になる。富士山の火山岩と同じような小さな石がゴロゴロしている。でも、コマクサってこういうところに群生しているんだよね。と、ワクワクしながら登る。分岐点を過ぎてから、出た〜、コマクサこまくさコマクサ、、、花は1株、2株づつだが、あっちにも、こっちにも。ほらほら。でも、開花時期はちょっと遅かったみたいで終わりのようだ。タカネスミレもほとんど終わり。
コマクサ特集
横岳、焼森

 コマクサの群生と、タカネスミレの群生をイヤと言うほど見てきた。ガスが雨に変わりつつあり、眼鏡が曇る。阿弥陀池避難小屋から直登(近道)してきた人が何人かいるが、危なっかしい足取りだ。同じ道を戻るのはつまらないので焼森経由で下ろう。焼森周辺にもコマクサがいくらか咲いている。
秋田駒ヶ岳の花(5)
雨が強くなる前に

 
13:30のバスに間に合うように、急ぐ。これを逃すと30分待ちとなる。間に合った。売店で土産物を見るが目ぼしいものなし。外人の女性が本を読んでいる。一人?奧に、外人らしき男性発見。旦那か?と思っていたら、いきなり、東北なまりでしゃべり出した。えらいこっちゃ。この女性、結局同じバスで降りる。ラーメンにタマネギと人参を入れて作っているタフな二人組もいた。



水沢温泉
 
 スキー場のバス停に降りてくると、晴れている。登山口近くの水沢温泉で汗を流す。露天風呂が2つ、内風呂が2つ。昔ながらの共同浴場風だ。自炊場所まである。一体何?

 台風が近づいているので、明日の乳頭山は中止、このまま一気に越谷まで帰ることにする。ただ、高速道路をひたすら南下しても面白くないので、7月に悪天候で断念した鳥海山月山をちょいと見ながら帰ることにしよう。
道の駅・なかせん・おおうち

 さすが米どころ秋田。米の展示をしている。中仙では米のソフトクリームを食す。大内には、畳をひいた休憩所がある。おぉ、ここで寝たいなぁ。

 そういえば、道の駅・落合(早池峰山)にはこんな表示があった。「長時間の休憩お断り、持ち込みゴミお断り」。最近はキャンピングカーで来て、道の駅で酒飲んでる人多いし、ちょっとマナーにかけるところが多いね。
白瀬南極探検隊記念館

 国道7号線を南下中に見つける。ここ金浦町出身の白瀬矗を中心とした探検隊の実績、南極探検の意義と目的、南極の自然に関する資料を、現物展示と大型テレビなどによる展示してある。既に閉館していた。前の公園からあこがれの鳥海山が顔を出した。わっ、登りたい!
道の駅・象潟「ねむの丘」

 
1階は物産販売。2階はレストラン「眺海」と大宴会場。3階は和室・洋室大ホール。4階が人気の展望浴場。毎月、女湯と男湯が替わるので秋田側と酒田側の両方の景色を楽しめる。6階は展望室。鳥海山や、男鹿半島が見える。夕陽が沈む日本海は必見。残念ながら夕日が沈んだ後に到着した。
鳥海ブルーラインをドライブ

 鳥海山は、日本海の海岸から一挙に立ち上がる独立峰である。海抜2,236mで、東北で2番目。鳥海ブルーラインで5合目・鉾立(ほこだて)登山口まで行くが、折しも台風接近でものすごい強風。象潟の夜景は綺麗だったが漁り火はない。鉾立から7合目までは、スニーカでも登れるそうだ。また、大平荘側にも登山口がある。ここには写真のサンセットポイントがある。風が強すぎて長時間の滞在不可。車も危なくなってきた、すぐに降りよう。
道の駅・月山

 途中の道の駅でも休憩していたので、道の駅・月山に着いたのは深夜。山形と鶴岡を結ぶ国道112号沿いにある。博物村内には、「文化創造館」や「山ぶどう研究所」、「トンネルピット」、「アマゾン自然館」、「古の里・大梵字」などがある。また、日本初のバンジージャンプの会場としても有名。中は、空調が効いておらず蒸し暑い。雨も激しくなってきたので、パンフレットだけもらって早々に退散。
  更に、道の駅・にしかわで休憩後、山形道から一気に東北道を南下して越谷に帰還。途中、豪雨で50km/h規制あり。豪雨でSAに入ったら出ることが出来ず、30分足止めもくらう。

 はぁ、ぐったり疲れました。低い山だけど花は綺麗でした。。来年はパート2にしようかな?誰か一緒に行きませんか?