東北の山旅(3)焼石岳

 焼石岳は火山だった。山頂にはすでに高山植物が進出している。南東山腹には地すべりによりできた石沼、中沼、上沼などの池沼がある。焼石岳は早池峰山・秋田駒ヶ岳と並ぶ花の多い山として有名。豊富な積雪によって水にめぐまれており、コースの途中には沼や湿原が多く、シーズン中はあらやるところで花を楽しむことができる。また、銀名水・
金名水といった名前のついた湧き水もある。
 日時:2003年8月3日(日)〜4日(月) 
 山名: 標高1,548m 
 参加者:◎

ここに掲載している作品は簡易版です。詳細版は個別に問い合わせ下さい。また、植物はサムネイルのみにしました。

今日のイチオシ

 今回の焼石岳の目的は「ヒオウギアヤメ」を鑑賞すること。上沼付近には何ヶ所も群生していて壮観だった。山梨県の櫛形山もアヤメで有名だが、甲乙つけがたいくらいこちらも負けてはいない。遅くまで雪渓が残り、涼しい中でのアヤメ鑑賞もオツなものである。
焼石岳登山MAP

 最短距離である中沼コースを往復する。体力がある人はつぶ沼コースをチャレンジされたい。中沼コースの登山口までのアプローチは厳しく、大型バスは通行不可。この日も間違って中型観光バスが来ていたが、離合出来ないばかりか、路肩が弱いので非常に心配。
 このコースを日帰りで往復するのはかなり疲れるはずだ。
中沼登山口

 30台くらいの駐車場スペースからあふれている。途中の路肩に何台も駐車している。かろうじて展開ができる。中型バスは転回も出来ないと嘆いている。トイレは清掃が行き届いている。登山届けを投函して本日2つめの山に踏み込む。
中沼

 出発早々、一番大事なを車に忘れて引き返す。更に10分後に車の施錠忘れと、野菜も忘れているのに気がつき、再度戻る。これで、愚妻は相当参ってしまったようだ。○も愚妻の荷物を持って急坂をゆっくり登るが暑さに参ってしまう。約1時間の格闘で中沼に到着。一転して強風が吹き荒れている。登山道はよく整備されており、木道が至る所に伸びている。トウゲブキの絨毯を長めながら気持ちよく高原の風を受ける。
上沼付近・カラマツソウ

 水芭蕉のなれの果てとなる巨大な葉っぱ。水がきれい。荷物は重い。何せ避難小屋に泊まれないことを考えて、テント1式も持ち上げているので。上沼に出るとあちこちに雪田が見えてくる。坂は緩やかになり、花が綺麗になってくる。カラマツソウの白がまぶしい。ボカシぐあいがいいでしょ?シモツケソウの群生。
つぶ沼登山口との合流

 
上沼から更に30分も登るとやっとつぶ沼登山口からの登山道と合流する。雪渓が遅くまで残っており分岐するときに迷うところらしい。残雪の下には、まだ水芭蕉遅い春を待ちわびている。
ミヤマキンバイとヒオウギアヤメ

 木道の両側にヒオウギアヤメが延々と咲いている。圧巻。途中、木道が2列に広がり休憩することができる。
残雪

 
シモツケソウの後方に雪田をぼかしてみた。あれま、リュウキンカがまーだ咲いていますね。なんだか季節感がなくなってしまうようだ。
銀名水避難小屋

 登山口から3時間もかかってやっと着いた。泊まれますように、とお祈りしながら中にはいると先客は4人。前橋と高崎からやってきたというおじさん。まぁ、世間話をしてくつろぐ。暗くなって仙台からの若者が挨拶もしないでヌッと入ってくる。場所を空けてあげたのに礼も言わない。この小屋は水洗トイレで清潔。20人はOK。それでいて無料とはありがたや。早々にご飯を炊いて(米を取りに戻ってよかったね)おにぎり作って、おじさんのイビキとオナラを聞きながら就寝。夜半は突風が吹き荒れていた。
焼石岳で出会った花(1)



いざ、山頂へ

 
4時起床。音を立てないように出発準備をしているとおじさん連中も起き出して朝飯の支度。こちらはおにぎりを握ってあるのですぐに出発。5時過ぎ、太陽が顔を出す。山頂付近も晴れていればいいんだけどな。雪渓を通過するが、ガチガチに凍結した氷。滑るスベル。転んだら下までとまらない。慎重にクリアしないと結構危険な場所。
泉水沼

 約1時間強歩くと泉水沼に着く。一面のガスでほとんど視界が聞効かない。東焼石岳への分岐だが、こちらは後回しにして本峰に登るとしよう。(結局、東焼石岳には登らないことになるが・・)。晴れていれば見渡し限りのお花畑に酔いしれること請け合い。
焼石岳の花(2)


焼石岳山頂  標高1,548m
 
 
横なぐりの風雨にタジタジ。合羽を着るのも面倒になってくる。やっとの事でたどり着いた山頂だが、激しい風雨とガスで視界はほとんど効かない。誰だ?山頂付近は晴れるよ、と言ってくれたのは?
 ザックを下ろすでもなく、休憩するでもなく登ったんだぞと言う記念写真だけ撮ればもう下山するほかない。
避難小屋まで降りてきて

 着替えて一息。ただ、荷物がずっしりと重くなる。意外なことを教わる。「ひめかゆ」はヒメカユウから付けた名前で、この近くに咲くという。ただし、素人では探せないようなところに咲いているという。

銀名水
 避難小屋の下にはこんこんとおいしい水が沸き出している。すっごく冷たい。米を研いだら手が凍りそうだった。ただ、飲み過ぎると慣れない体にはよくないようで。そういえば、利尻での甘露水を飲み過ぎて体調崩した人もいたっけ。
どんどん下る

 上沼付近まで降りてくると、ガスが晴れてくる。山頂の風雨がウソのよう。食料が減ったので荷物は少なくなっているはず何だけど何故か重い。そうか、山頂でたっぷりと雨を吸い込んだフリースとかが入ってるんだ。はぁ、重いよう、、、、。
焼石岳の花(3)
    登山口まで降りてみると駐車場はガラガラです。やはり平日はあまり人が入らないと言うことですね。ということは、平日を狙えば、綺麗な避難小屋にゆっくりと泊まることができるということです。なお、ここの避難小屋は計画宿泊しても良いことになっています。普通の避難小屋は緊急時のみです。念のため。


テッポウユリ

 登山口付近に群生していた。もしかしたら違う花の名前かも知れない。
あ、落ちる

 工事現場の写真。思わず「あ、落ちる」と叫びそう。よーく見ると、人形である。しかもゴリラ。まったく人騒がせな。お陰でこちらは運転を誤りそうになるし、後ろには車がペタッと張り付いていた。

しゃくなげの湯っこ「五葉温泉」

 本日の温泉は五葉山の麓にある五葉温泉。シャクナゲの湯っこというのが岩手県らしくて気に入った。露天風呂はないが外に出て火照った体に風を当てると気持ちいい。隣を見ると女性風呂の出入り口だったりするが。事前に本日の寝床を決めておいたので、ここで生ビールをガ〜〜っと飲む。あ〜、うまい! 冷房設備はなく、自然風を取り入れている。ま、暑いのは数日だもんね。ちなみに携帯電話は圏外である。従業員の言葉?もちろんなまってますよ。
寝床には鹿が

 登山口駐車場の一角が芝生になっている。他には一台も止まっていない。避難小屋のしゃくなげ山荘まで登るには、ちと遅いのでここにテントを張る。本来、キャンプ場ではないので怒られるかな?まぁ、許してもらおう。車もほとんど通らないし。ここには、水洗トイレも飲み水も完備されている。問題は、この鹿だけ。食事を作っているとすぐ近くまで来るし、夜中にはガサゴソとうるさい。