雨飾山(あまかざりやま)は長野県小谷村(おたりむら)と新潟県糸魚川市の境にあり、頸城(くびき)山塊の西端に位置する。標高2000mにも満たないが、非凡な山容と容易には近づけない山深さがある。「雨飾山」という心地よい山名の響きと百名山ブームから人気が高まり、休日ともなれば多くの登山者でにぎわう。筆者もいつかは登ってみたい山として心誘われていたが、やっと念願かない紅葉真っ盛りの名山に登る。
 ◆
日時:2002年10月6日(日)
 行先:雨飾山
 参加者:◎

    全ての写真はクリックすると拡大します。

雨飾山ベストショット

 荒菅沢手前の標高1,500m地点から雨飾山全景。中腹は紅葉真っ盛り。左端が雨飾山。なかなかハードなコースだ。
  雨飾山登山コース

 
登山道は長野県側の小谷温泉と新潟県側の梶山温泉からの二ルートがあるが、圧倒的に長野側からの入山者が多い。今回もそうだが、人間渋滞が発生するほどの人気の山、明らかにオーバユースである。復路は往路を戻る。
雨飾山高低図

 標高差801m

 歩行時間約9時間
雨飾山登山口  6:50


 白馬からマイクロバスに揺られる。途中、小谷温泉を通過。ひなびた質素な温泉だ。無料の露天風呂もあり、個人で来たときはここに入ろうと思う。約50分で登山口着。既に100台以上の車であと30分遅くなったら大変な事になっていただろう。
雨飾りキャンプ場

 登山口の上はオートキャンプ場。利用料金は、車1台5000円。水洗トイレ完備でお奨めのキャンプ場のよう。ここだと5時には登山開始できる。今後行く人は、このキャンプ場を利用すればよい。ただし。混雑しているので事前予約が必要とのこと。


やっと出発 7:10

 まずは、大海川に沿って、柳の大木と戯れながら湿地帯の中をミズバショウのなれの果て、とか岩魚とかを見ながら爽やかに歩く。筆者は最後尾からのんびりと着いていく、いつものパターン。そのほうが写真撮影に便利だからね。
400mおきに立つ「標識」

雨飾山は歩程4400m。そこで、400mおきに1/11〜11/11の標識(看板)がかかっており、距離の目安になる。なかなか現代的な試行だと思う。
紅葉の中へ   7:30

 2/11の看板が出ると、そこから急登が始まる。ツルリンドウを見つけて、つい2週間前に草津白根で覚えた植物に出会えたのを嬉しく思う。
3/11  7:45

 したたり落ちる汗に悩む。団体行動なので、勝手に休むわけにはいかない。歩きながら服を脱ぐ。ふぅ、暑い!
1本  8:00


 
全員が立ち止まって服を脱ぐ。筆者は5分前に脱いだのに・・・。ガイドが「1本」の説明をしている。さすがに、ガイドは高山植物の名前もよく知っている。体力だけではなく、いろんな知識もガイドには必要なのだ。4/11通過。
ブナ林の紅葉  8:30


 ブナは黄色に、ナナカマドやハゼが真っ赤に色づいている。なんともすがすがしい紅葉だろう。5/11通過。
布団菱

 
6/11の手前から布団菱(正面の壁)を見る。誰もが、思わず歓声を上げる一瞬だ。「わぁ、きれい!」「すごーい」の連発。

 ここから約150m急降下すると荒菅沢が待っている。
荒菅沢  8:45


 ここまでは予定通り1.5時間で着いた。荒菅沢という休憩地。ここから雨飾山の山頂を仰ぎ見ると、一面紅葉していて、まさに絶景。人間もあふれかえっているが・・・みな紅葉を楽しんでいる。
荒菅沢での勇姿

 
「もうここまででいいわね」
 「だね、もう引き返そうか?」
再び急登 9:00


 
ここから稜線までが、一番の急登。約1.5時間続くらしい。ま、しょうがない、あきらめて登るとするか。

 げげげ、もう下りの人とすれ違う。早すぎるよぉ。
尾根上部   9:15

 広葉樹の尾根道は急登が続き、やっとのことで尾根上部に出る。急に視界が開け、荒菅沢の全貌と雨飾山の山頂が見えてくる。
台地   10:00

 
急登の細い道で渋滞が発生している。降りてくる人が相当数いる。相互にはしごを登ったり、鎖を使ったりする。予定外に時間がかかる。稜線までもうすぐなのに。冷風がもろに当たり寒い。
稜線歩き   10:20

 分岐から左に進むと、笹が一面に広がる笹平。海谷山塊の荒々しい山並みを眺めながら進む。梶谷温泉からの合流点では向こうから来た人が「うあぁ、すごい人なんでぇ?別世界」と仰天している。ふん、こちらはずっと苦労してるんだわい。
最後の急登を登る  10:40

 ここまで来て、またもや急登。下りの人と挨拶を交わしながら、あえぎあえぎ登る。かなりの勾配があり、足がすくむ人もいる。11/11の標識を見たとたんにぽっこんと山頂に出る。


雨飾山山頂   10:50

 山頂に立つ。ヤッター、感激! 雨飾山のピークは双耳峰になっており、南峰(長野県)、北峰(新潟側)に別れている。標識は長野側だけにある。その間の距離は2分ほどだけどね。1963mのピークにつけば、「ひとくろーさん」と言うのだそうだ。山頂は風が強く、とても寒い。日本海が見えるはずだが、霞んでいて確認できない。近くの焼山、火打、妙高をはじめ、昨日見た後立山連峰はハッキリと確認できる。
雨飾山(北峰)

 
ガイドの河本さん。白馬から白馬岳を歩いて越えて、日本海に魚を釣りに行くとユニークさ。体力があればこんな職業もいいなぁ。

下山開始号   12:00

 山頂での弁当は冷たかった。それでもなんとかお腹に納め、一人だけワインを飲んで満足。寒いので早く降りたい。白馬発16時25分の電車を予約しているバカもいる。団体の一人が登頂を断念した奥さんの弁当を下に届けるためにちょっと早めに降りていった。
どんどん降りる


 
先ほど先行して降りた人が、途中で転倒し腰を強打して、痛そうに歩いている。別のグループの人が、転んで3,4回転し、頭部から血を流してタオルで拭いていたが、タオルが真っ赤に染まった。ちょっと気を抜くと恐い山だ。荒菅沢でガイドと残りのワインを空け満足!。ガイドは先ほど腰を強打した人の手当をしている。背負って帰るところまでいかなくてほっとしている。
どんどんどん降りる

 
やっぱ、復路が往路と同じでは、変化がなくてつまらないね。何もやることないんだもん。ヒザは既に笑っているし、なぜかフトモモが筋肉痛になってきた。それほどきつかったのかもしれない。ただ紅葉がきれいだったので許してあげよう。
  登山口 15:00

 
予定通りの時刻。登頂の証を申し込む。後日自宅に送付されてきたよ。

注意:「雨飾山」の紅葉は綺麗なれど人が多すぎる。平日に登るべし。
   キジ打ち、お花摘みの場所がほとんどないので、水分の取りすぎは要注意!


戻る