島崎藤村の「夜明け前」を読んだ人は、美濃の十曲峠を登って木曽路にかかる入口の馬籠を忘れないだろう。馬籠の南に恵那山がそびえる。元は胞(えな)山で、イザナギ・イザナミの2神が天照大神をお生みになった時、この胞をこの山に納めたという。頂上の稜線が長く、ちょうど舟を伏せたような形に見えるので、舟覆(ふなふせ)山とも呼ばれる。普通の山は一合目から始まって十合目が頂上だがこの山の頂上は二十合目であり、ずいぶんと登りでがある。百名山だ、頑張って登ろう!

 ●日時:2002年5月3日(金) 晴
 ●場所:恵那山(岐阜県中津川市、長野県阿智村) 歩程9時間
 ●参加者:◎

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恵那山MAP

 
北側の神坂峠から登る。アップダウンがあり、崩落地もあるが現在は唯一のルート。四月三十日に事前調査に来たので、登山口は追分にする。避難小屋はどのくらいきれいにしてあるか不安なので利用しない。後で解るが、避難小屋は非常にきれいであり、利用をお奨めする。日帰り登山にはもったいない。ゆっくりと時間をつぶそう。
 なお、登山ルートのうち、黒井沢ルート、広河原ルートはともに崩落のため通行禁止となっている。2003年まで復旧の見込みはない。
神坂峠にある看板

 
どちらかというと、富士見台や神坂小屋の案内である。恵那山へのルートは詳しくない。

 
登山口 5:45

 神坂峠の手前に地図にはない登山口がある。追分けである。事前調査で、ここから直登すれば20分ほど時間を短縮して鳥越峠にたどり着くことができることが解っている。少しでも歩く時間を短くしないと明るいウチに戻ってこれない可能性があるからね。
鳥越峠 6:13

 沢を直登すること30分。汗だくになった頃、鳥越峠に着く。神坂峠から歩いてきた人が、すっとんきょうな声を上げてびっくりしている。なんせ神坂峠からは一旦下ってくるのだからたまらない。へっへっへ、これも綿密な下調べのおかげさ。(^_^)v
ウバナギ 6:45

 崩壊地点が何カ所もあるが、ここがが最初の崩壊場所だ。風があると、吹き飛ばされて転落してしまうかもしれない。登山道が何カ所も崩壊しており、切れ落ちている。ガスがでても恐いところだ。
大判山 標高1,649m  7:00

 笹街道を縦走すると、ほどなく大判山に着く。最初に展望が開けるところだ。御嶽山や乗鞍が今日も優しく顔を出してくれている。さわやかな天気だ。ちょっと休憩。
 笹塚から来たという69歳のおじさん(おじいさんでは失礼ですよね)が一人でのんびりと登っている。我々が休憩すると一緒に休憩する。まぁ、元気な人だ。

恵那山全景(大判山から)
 
山頂拡大 7:04

 恵那山はなだらかな山頂である。雪渓が残っている。
天狗ナギ 7:54

 アップダウンを繰り返しながら、最大の崩落地点を通過する。風がさわやかだ。天気が悪かったら恐くて通過できないかもしれない。
御嶽山 8:00

 ナギを通過するときに、後方を振り返れば御嶽山が見守っていてくれる。電子メールであちこちにモーニングメッセージを届ける。すぐに返事をくれる人もいてこれも一つの楽しみである。ヘタすると転ぶぞ・・・・?
あと1時間40分 8:06

 いよいよ急登にかかる。恵那山で一番苦しいところ。沢の雪が凍結してツルツルに光っているが、アイゼンをつけるほどではない。ここでやっと半分ほど登ってきたと言うことか?
ちょっくら休憩

 急登の途中で小休止もする。山頂が段々と近づいてくるのが実感できる。標高2,000m地点はまだ雪が結構残っている。20cmくらい靴が埋まる。キックステップで雪を蹴散らすのも楽しい。心拍は最大になっているようだ。
一ノ宮 9:20

 急登が終わると、そこが一宮と呼ばれる分岐点だ。旧道との合流地点らしい。九十度に直角に曲がってあとはなだらかな山稜をゆっくりと歩くことができる。
中央アルプス 9:27

 ところどころで中央アルプスも見える。でも、木曽駒ヶ岳も空木山も登ったことがないからピンとこない。(^^ゞ
御嶽山と乗鞍岳 9:47

 どちらも独立峰なので目立つ。今回、御嶽山に登ろうかと思ったがまだ雪がいっぱい残っているので、登らなくてよかった。御嶽山はさほど困難なルートはないらしい。今度、登ってみようか?
Oさん発見 9:49

 なんでこんなところにOさんがいるの?

あるなしクイズ
ある:帽子、シャツ、ザック、GORO、スパッツ
なし:ピッケル?
           でも、よく似てる後ろ姿、、(^_^;
山頂まであと0.5km

 山では500mの距離をだいたい15分で歩く。でも、まだ雪が残っており、小枝が伸び放題なので非常に歩きにくいので15分では無理かな?両腕はかすり傷だらけになる。
山頂避難小屋 9:53

 とてもきれい。室内もごらんのとおり。薪ストーブも完備。これなら安心して泊まれる。ただし、人数が・・
避難小屋トイレ

 水洗もあるが、期間限定。たぶん、天水を貯めるのだろう。水洗でないところもとってもきれい。女性も安心して使用できる。手入れも行き届いていて満点!!
恵那山頂 10:07

 避難小屋から更に5分ほどでやっと山頂。でも展望がない。記念写真だけ撮って、展望があるところまで引き返す。

山頂からの中央アルプス
 木曽駒ヶ岳、空木岳方面

山頂からの南アルプス

 塩見、悪沢、赤石方面
背伸び

 展望台がないので背伸びして見る。
富士山が

 聖岳(中央)の右側に肉眼では富士山がかろうじて見える。デジカメでは無理か?あなたの心眼には見えるでしょ?

山頂からのパノラマ(中央アルプスと南アルプス)をとくとご覧アレ。富士山が見えますかる?

こちらは、カシミールを使った山座同定
 


神坂峠登山口

 4月30日に下見に来た。ここが現在恵那山の唯一の登山口。他の登山口はすべて通行止めの状況。アプローチが長い。途中のキャンプ場も6月まえでは閉鎖されている。

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