羅臼岳
 雄阿寒、雌阿寒は千島火山帯の西端にあり、雄阿寒岳山麓は貴重な原生林となっている。アイヌ語ではピネ・シリ(男山)と呼ぶ。アイヌの人たちも阿寒湖を挟んで対峙する両山を夫婦山と呼び慣わしていたかと思うと何かほほえましい。あの、深田久弥も百名山としてはこちらの雄阿寒岳を登ったのだ。雄阿寒岳には登山口は一箇所しかなく分岐点も二股もない一本道だ。変化がなくつまらないかもぉ・・

 ●日時:2001年8月9日(木) 霧のち晴れ
 ●場所:雄阿寒岳 標高1,371m 標高差980m  標準5h50m
 ●参加者:S.Tさん、K.Kさん、M.Tさん、◎

 阿寒湖と雄阿寒岳
 
阿寒湖展望台から山頂をちょっとだけ覗かせた雄阿寒岳が見える。こうやって改めて見てみるとかなりの高度差が実感できる。
雄阿寒岳登山MAP

滝口から雄阿寒岳山頂を往復するコース。コースはこれしかない。七合目くらいまでは針葉樹林帯の中をただひたすら黙々と登る単調なコース。楽しさはどこにもない。ただし、山頂は文字通り360度の大展望が応えてくれる。それまでの苦しさもどこかにすっ飛んでいく。
国設オンネトーキャンプ場出発 4:40

このキャンプ場にも連泊する事にしたのでテントの撤収は不要。昨夜もすこぶる寒かった。毛布を体に巻いてシュラフに潜ったものです。管理棟のすぐ隣にテントを張ると炊事場もトイレも充電も近くて楽だ。では、行ってきまーすね。(、・・)/◇ハタハタ
登山口「滝口」 390m 5:20

静寂の阿寒湖。先客が一人。途中、鹿が車にはねられて死んでいる。北海道ならではの光景に出会う。出鼻をくじかれてちょっとめげたが、気を取り直そう。出発時には雨が降っていたが、登山口にくれば止んでくれたので助かった。でも雲が厚くたれ込めている。
出発 5:30

登山ポストに登山届けを出して、阿寒湖の湖畔沿いにゆっくりとスタートする。阿寒湖の水門があり、まもなく「太郎湖」が見えてくる。マルバダケブキの大きな葉っぱが目立つ。次いで「次郎湖」の上を横切るが湖畔に降りるには時間がかかりそうなのでパス。
一合目 6:10 490m

太郎湖、次郎湖巡りをしてるだけで標高はほとんど稼げていない。うっそうとした原生林の中を黙々と歩く。キノコが生えているが知識がないので取るわけにも行かない。笑い出しても困るもんね。
二合目 6:40  660m

急登でもなく、少しづつ高度を稼ぐ登りやすいコース。これで展望があれば言うことなしだけど。たいくつな時間が過ぎていく。
三合目 7:10   780m 

相変わらずの林間コースでまだ展望はない。だんだんと暑くなってくる。雲の中を歩いているので天気が良くなるのか悪くなるのかさっぱり予測できない。
四合目  7:50  970m 

頬に当たる風が冷たくなってくる。一本を立てると冷え切ってしまいそうだ。北海道ってすごいね。背高のっぽのクルマユリがポツンと咲いている。
五合目  8:30   1,200m 

ちょっとした岩場や急斜面が現れてくる。やっとハイマツ帯に入る。展望が良くなってきて、近くの山影が見え隠れするとワクワクしてくる。雲の上に出たらしく急に天気が良くなってきた。今日も焼けそうだ。(^^)v
六合目  8:50   1,250m

この山の表示は五合目が半分ではなく、五合目は他の山の八合目ぐらいに相当するらしい。すでに残り高度も200mを切っているのがその証拠。分かって歩けばこの先の標識で高度を稼ぐことはないのでルンルン気分である。どういう理由で区切ったのだろうか?つい考えてしまう。
七合目  9:05   1,320m

あら、標識が倒れているよ。背伸びしてみれば、展望が良くなっているのが分かる。
雌阿寒岳が見えた

ついにハイマツ帯の隙間から明日登る雌阿寒岳をとらえることができる。阿寒富士とセットになってなかなかの姉さん風格。下界は雲で覆われている。
八合目 9:15  1,340m

開けた台地状になっていて、気象観測所跡がある。コンクリートの基礎や木片が残っている。こういう悪条件のもとで気象観測に当たった人がいるんだろうか?野中至の富士山頂を思い出す。強者どもが夢のあとを今はイワギキョウがやさしく覆っている。
ついに山頂見ゆ

山頂までの標高差はすでに40mを切っているのに、なかなか到達しないイライラが募るところである。やっと見えたぞ。あそこが山頂か。でもまだ九合目を通過していないのだ。
九合目  9:25 1,350m

台地と頂上との鞍部にありちょっと歩きにくい。この尾根を登り切れば頂上はすぐそこだよ。もう一踏ん張りだ。
噴火口跡

最後の噴火がいつだったのか分からない。噴火口はすでに緑に覆われている。気をつけてみないと噴火口だったとは思えない。

雄阿寒岳山頂 9:35  1,371m

強風の中、山頂に到着。下界の雲も強風に吹き飛ばされている。遠くの天空と交わるあたりに大雪山が浮かび上がり、海だか空だか分からないあたりに、斜里、知床連山がうすく影絵になっている。最高の瞬間。

雄阿寒岳山頂のパノラマ   左には阿寒富士、雌阿寒岳、フップシ岳、中程から十勝岳、トムラウシ岳、大雪山が続くが・・・・

風を避けて

山頂直下に岩陰に体を寄せ合って風を避ける。ふと気がついて下を見れば、ペンケトー、パンケトーが周囲の原生林に囲まれ太古のたたずまいを見せている。間違ってもここからダイビングしちゃだめよ・・・。


下山にかかろう  10:20

満足したら下山しかない。自力で下山しない限り麓には降りれないのだ。お地蔵様に無事下山の報告をするまで気を緩めないで安全第一で下ろう。
チシマヒョウタンボク

すでに果実になっている。二つの花の果実がくっつきあうとヒョウタンのように見えるでしょ?



13:30 登山口まで無事に帰り着く。


キタキツネの「コン太」

阿寒湖畔の土産物屋の前で飼われている。名前や誕生日が標識に書いてある。記念写真を撮る場合は店に声をかけてください。

本日もここのスーパーで買い出しをする。
今日の温泉

雌阿寒温泉にある「野中温泉」に入る。YHになっている。硫黄のにおいがプンプン。200円とメチャクチャ安い。石鹸もシャンプーもない質素な温泉。毎分40Lも沸きだしでいる。「石鹸やシャンプーを流さないでください」のおもしろい注意書きがある。

オンネトーから見る阿寒富士

キャンプ場に戻る途中からのショット。天気も回復してさわやか。明日はあの山に登るんだ。

湖面の色が変化することから五色沼とも呼ばれる。周囲4kmの小さな湖。この奥に歩いて30分のところに混浴の露天風呂があるのだが、疲れているので全員パスする。オシイ!

雌阿寒岳と阿寒富士

明日も天気でありますように・・・・


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