甲州では甲斐駒ヶ岳、信州では白崩山、登山者は甲斐駒と歯切れ良く呼ぶ。水成岩が基盤の南アルプスの中で、甲斐駒周辺だけは花崗岩で覆われ、白い岩峰と白い風化花崗岩砂礫でまばゆいくらいに明るい。昨年の北岳に続き、今年も広河原から簡単にアプローチできる場所を選んだ。
 標高2966mの山頂から釜無川水系の谷まで、標高差2200mもすぱっと斧で断ち切ったような豪壮な姿に圧倒される。白州町と長谷村にまたがる。


 ●日時:2001年7月20日(金) 晴
 ●場所:甲斐駒ヶ岳 2966m
 ●参加者:M.Yさん、S.Tさn、Y.Oさん、○

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 甲斐駒ヶ岳ベスト
 駒津峰から

眼前に迫るピークを望む。現在は北沢峠までバスで入れるようになったので、我々中高年登山者も安全にピークに立てる。
甲斐駒ヶ岳MAP

広河原からバスで25分。北沢峠キャンプ場から仙水峠ルートで登り、双児山経由で下山する。歩行時間約9時間(休憩時間含む)、標高差827mとかなりタフなコースとなる。特に、花崗岩に固められた山頂付近は緊張を強いられる。
早朝の広河原駐車場

25時に駐車場に到着も、駐車スペースを探すのも大変。路肩に追いやれれる寸前。5時まで車中仮眠して、朝食もパスして北沢峠に向かうバスに向かう。バスに乗れるかどうか非常に心配。
広河原ロッジ前

通常の駐車場を先に停めてある。バス停には早くも60人ほどの行列。なんとか3台目くらいには乗れそ
うだ。バスの乗務員が南アルプス林道の渋滞により到着が遅れバスの出発が6時40分ぐらいになるとのアナウンス。トイレは2個しかなく、ここも渋滞。はぁ、山に行くのも大変な時代になったもんだ。
北沢峠キャンプ場

北沢峠にバスが着くやいなや、キャンプ場に向けダッシュ。陣取り合戦だ。1号車はやはり先だ。キャンプ場はごらんのとおり、既に満杯。だんだんと水場、WCから離れていく。なんとかテントを設置し、サブザックに詰め替えて身軽にしていよいよ1日目の出発。
北沢長衛山荘 定員40名

芦安村営の山荘。小屋の収容人数よりキャンパーの数が遙かに多いという変な小屋。キャンプははじめて、という初心者が多いのもこのキャンプ場の特徴。テントが張れない、と騒いでいる。
8時30分、まごまごしてると日が高くなってしまうので出発するぞ。
仙水小屋

気温は18度を指しているが暑い登山になりそうだ。久しぶりの山行の人がもいるので最初はゆっくりペース。徐々に足慣らし。9時に仙水小屋に着くも、準備中の看板を出して、敷地に入らせない。ちょっとひどいんじゃないの?休憩できなかったが、なかなかいい小屋のようだ。
ガレ場

歩きにくいガレ場だが、涼しい風が心地よい。最初の1本を立てることにしよう。

仙水峠 9時40分

ガレ場のすぐ先が仙水峠だった。やれやれ ^^;
摩利支天のするどい岩峰と甲斐駒ヶ岳の白い壁が立ちはだかっている。なにも、壁をよじ登るわけでもないのに、武者震いがしてくる。
迫り来る摩利支天

仙水峠から仰ぎ見る摩利支天の迫力はたいしたものだ。でも、あそこまで登るのは疲れそうだからパスしようね。バキッ!!☆/(x_x)
急登で振り返れば栗沢山

仙水峠から駒津峰までの急登が今回の最もきついところ。といっても普段のペースで登ればルンルン気分で1時間40分ほどで急登は終わるらしい。振り向けば栗沢山の急登も見える。さらには北岳や仙丈岳の勇姿も歓迎してくれるので助かる。心地よい風も渡ってくる。
遙か彼方に北岳が勇姿を現す

さすが、日本第2の高峰「北岳」、堂々としてカッコイイ。
烏帽子岳

ちょっとカッコイイ山でしょ。
駒津峰  10時50分 

汗をしたたらせ、ふぅふぅ言いながら駒津峰に到着。すばらしい景色に息をのむ。ここで、ちょっと休憩してブランチ。携帯電話のアンテナが立つのでメールを入れてみる。すぐに返事が来る。メールでの実況中継をする。山も便利になったもんだ。(^^)v
一段と迫力が増してきた甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳も一段と近くに見え、摩利支天にいる人
の姿もはっきりと見て取れる。花崗岩の白さも一段と映えて見える。直登ルートがまっすぐに伸び、迂回ルートが摩利支天のほうに延びている。
迂回ルートを進む

もう一踏ん張りで山頂だ。いや、甘い、甘い。ここから先が甲斐駒ヶ岳の100名山たるところ。花崗岩が滑るので登りにくい。ここは摩利支天を近くで見るため(口実?)に迂回ルートを登る。北岳を視野に入れて写真を撮るところ何座にくいでしょ? (^^)v
山頂を仰ぎ見れば

たまーに、落石(落人間も?)がありそうな、いやな角度だ。花崗岩の上は歩きにくい。ズルズルと滑るのだ。一枚岩とおぼしき岩を通過する。ちょっとだけ「キンチョウの夏」、いや一瞬。人によっては、スースースー、とも言う。
摩利支天への道

この先から摩利支店へ行くルートが分岐している。摩利支天のてっぺんに人がいるのがわかる。なかなかスリリングな場所らしい。今度登るときには是非この摩利支天にも昇ってみたいね。今回は体力なしで断念。ところで、「摩利支天」ってなんだか天国に近い道、みたいな気がしません?


甲斐駒ヶ岳山頂 標高2966m

6万石とかいう石を越えて、天空に近づく。山頂はちょっとした広場になっている。山頂の標識とりっぱな祠がある。360度の展望はもちろん、心ゆくまで気を静めることができる。あ〜、幸せ!! な一瞬。山っていいですねぇ。なぜか、会社での(つらい)出来事も忘れてしまう。・・・・^^;
 山頂から北岳方面

ぼけーっと南アルプスの山々を眺めながら、ワインを傾ける。最高の贅沢です。間の岳、農鳥、塩見まで確認できます。
北岳=3,192m
山頂から仙丈ヶ岳方面

明日登る仙丈ヶ岳もどっしりと構えて待っていてくれる。誰か橋を架けてくれれば楽に行けるのにね。またあそこまで登り返すのかと思うと、ちょっぴり気が重い。でも明日はもっともっときれいな高山植物が待っていることだろうから、頑張るよ。
仙丈ヶ岳=3,033m
山頂から烏帽子岳方面

昼食でワインを飲んだら急に眠くなって来る。もっとも車内仮眠で寝不足だからね。30分もすると暑くて汗だくになって目が覚める。眼下は雲が切れて更に展望が良くなっている。贅沢な時間を過ごしているもんだ。
烏帽子岳=2,594m
山梨100名山の標識から北岳

雲が途中にポカリぽっかりと浮かんでいるところがなんとも言えないでしょう。午後の昼さがり、もうする雷雨が来るかもしれないね。そろそろ下山しますか。

時刻は13時45分を指している。
では、記念撮影して下山にかかりましょう

「あ〜、よく寝た」 「だって、すっげぇいびきかいて寝てたよ」「汗だくで暑かったよ」「木陰に避難してたよ」などと、寝ぼけ眼で下りにかかる。さぁて、気を付けて下りますよ。下りは直登ルートを一気に下る。



ミヤマシャクナゲ


ハクサンイチゲ


ミヤマダイコンソウ
駒津峰まで降りてきました

15時、駒津峰で一休み。結構ハードな下りでした。ココまで来れば鼻歌交じりだぜい。でも、さっきは本当に危なかったなぁ。新聞に名前が出るところだったぜ。ちょっとだけ休んで、すぐに出発。
双児山まで降りてきました 標高2,600m

15時50分、双子山。一休み。ここからは林の中に入るので、甲斐駒ヶ岳が見えなくなる。ううn、寂しいなぁ。さて、視界がなくなるので、ここから標高差600mを一気に下る。やはりヒザが笑いそうになる。まだまだ訓練が足りないんだなぁ。鍛えるしかないか。
本日、最後の甲斐駒ヶ岳

 
見納めとなるので、名残惜しい。ここから見ると、平らで優しい山に見えるけどね。なかなかどうしてハードな山です。男性的な山であることがわかる。岩場のバランス感覚とかが必要な山。


ヨツバシオガマ


イワツメクサ


コケモモ(かな?)
北沢峠登山口

きつい傾斜を駆け下りてきました。ヒザもどうやら持ちこたえてくれたようです。ご苦労さんでした。17時、キャンプ場着。期待のビールは冷えておらずまずい。夕暮れを楽しみながら今日の反省会。20時、早々に消灯。日本酒で事足りてしまった。5分もしないうちに深い眠りに落ちていった。★の下で明日の夢を見ながら・・・ZZZzzz


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