武尊をホタカと読める人は、山好き以外にはあまりいないだろう。山名は日本武尊(やまとたけるのみこと)から来たと言われている。登山者は上州武尊と呼んでいる。深田久弥は昭和34年に登ったが、「それは1つの抜きんでたピラミッドとか特異の独立峰として注目されるのではなく、その大きな壁全体として私たちの眼を驚かすのである。」と言っているが、出発点から終点まで一人の登山者にも会わなかったとか。100名山だけあって相当タフな山の一つである。ルートはいっぱいあるが、どこからでも厳しいらしい。宝台樹、裏見の滝ルートから山頂に登り、剣が峰山を周回するハードコースに挑戦する。(^ヘ^)v

 ●日時:2001年7月14日(土) 晴時々雨
 ●場所:上州武尊山 2158m
 ●参加者:3名

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武尊山山頂から谷川岳方面を望む 夕立が一瞬止んだ瞬間に谷川岳が見える
 
武尊山MAP

水上ICから裏見の滝駐車場まで22km。歩行時間約7時間40分(休憩時間除く)、標高差1,100mとタフなコースとなる。早朝出発が基本となりそう。宝台樹キャンプ場に前泊して登るのがベスト、と後で公後悔する。
裏見の滝駐車場  標高1,040m

車はここに止めて、林道を約1時間(2km)歩く必要がある。早朝から駐車場はいっぱいになり、反対側の未舗装の駐車場に留めることが多いらしい。車の中で寝ている人もいるので車中仮眠しているのだろう。

登山カードポスト

登山カードを書くときはいつも緊張するものだ。上の方には鎖場があるから気をつけないとね。

武尊神社

安全登山を祈念してまずは、武尊神社にお参りする。思ったよりもこじんまりとしてかわいらしい神社だ。

車止め(ゲート)

ここから先は車は入ってはいけません。この先、だんだんと道が細くなり、自然と登山道になる感じ。途中まで心ないライダーがバイクで入っているが、良い子はそんなことをしてはいけません。・・・でもだらだらと1時間も歩くのはちょっともったいない。

武尊林道終点  標高1280m

ここから本格的な登山道となる。風がなく非常に暑い。カラマツ林を登り沢をを渡りブナ林を抜ける。沢の水は冷たくて気持ちいい。傾斜が増し稜線が見えてくるが、ここまで展望はほとんどなくつまらない登山だ。

手小屋沢避難小屋  標高1,650m

稜線に出るとコメツガに変わるが、大木のためやはり展望はない。避難小屋は尾根の直ぐ下にあるが3人が横になれるほどの広さとのこと。紅葉に時期にくれば一段と鮮やかかもしれない。

第1関門 ハシゴ

きつい傾斜をあえぎながら登ると、溝状の岩場に出る。木製のハシゴがロープと一緒に心細く掛けられている。まずは慎重に登る。

第2関門、第3関門 クサリ場

続いて、クサリ場が2カ所続く。武尊山の岩峰群だ。6〜7mの高度差だがクサリだけを頼りによじ登らねばならない。気をつけてね。

山頂が見えてくる

岩場を抜けると、シャクナゲが目立ち始め、ハイマツ帯に入っていく。真っ白いシャクナゲがきれいだ。突然、雲が出てきて山頂を隠してしまう。ガスが立ちこめイヤーな予感。

ミソガワソウ

ミヤマハナシノブ

カラマツソウ

武尊山山頂  標高2,158m

4時間強で山頂(1等三角点)に到着。到着と同時に雨が降り出し寒くなる。合羽を着込んでじっと耐えると30分ほどで雲が切れ、展望が利くようになる。やったぁ、我慢して待った甲斐があった。ビール、ワイン、日本酒を飲みながら360度の展望に浸ろうではないか。わっはっは。

武尊山山頂

某ビールメーカにプレゼントしてあげたら泣いて喜ぶんじゃないかというような写真になってしまった。ここの標識は珍しく山の形をしている。

無事に登頂を果たしたメンバー

途中、バテバテで弱音を吐き、登れそうになかったメンバーもいるようだがとにかく登頂できて良かった。一応100名山なんだから、そんなに簡単に登られちゃ山がかわいそうだ。

山頂からの剣が峰山

雲が切れて、剣が峰山までが見え始める。左手には天気が良ければ富士山が見える手はずになっている。登山道の草刈りをしている青年が草刈り機の爆音を響かせながら登ってくる。しっかり頑張ってくれ。

谷川岳

北側に眼を転ずると谷川岳が沢筋に残雪を伴って涼しそうな顔をしている。残念ながら巻機山、日光白根山は見えない。


下山開始

山頂で1時間半も時間を費やし(ただ飲んでいたと言う噂もあるが)、下山は剣が峰山経由に決める。ハイマツ帯を降りていくのは気持ちがいいものである。やっぱ、山は稜線歩きで展望がいいところが気分的にも最高。

武尊山を振り返れば

なんと優しい顔をしているんだ。岩場やクサリ場があるとはとても思えないなだらかな山容である。ハイキング気分でも登れそうだね。と甘えかしてはいけないのだが・・・。

中ノ岳 標高2,144m

シャクナゲ越しにみる中ノ岳。前武尊からのルートはあの中ノ岳を越えてやってくるんだ。そうとう険しい山行になるんだろうな。でも、武尊牧場から登ってくる人の方が圧倒的に多そうだ。

剣が峰山から望む武尊山

剣が峰への登りから振り向けば、武尊山はやっぱりなだらかな稜線である。気分もウキウキして来そうなスカイラインが続く。ね、気分爽快。

ゴゼンタチバナ

シャクナゲ

ハハコヨモギ

剣が峰山への分岐

ここに荷物をおいて剣が峰山を往復しよう。とも思わないほど疲れてきた。時計はすでに15時を指している。このまま予定通りに下山しても18時になるのでここは山頂はあきらめて下山する。

剣が峰山  標高2,020m

少し下って振り向けば剣ヶ峰山の双耳峰が優しく見つめてくれている。後ろ髪を引かれながらもここは下山を強行するしかない。

ここから先は、うっそうとしたコメツガ林の中を、どんどん高度を落としていく。あまり使われない登山道のようだ。ここから一気に高度差1,000mを下らないといけない。膝が笑いそうだ。参ったな。

獅子ヶ鼻山 標高1,875m

と急な下りを黙々と下るだけだが、途中でぽっかりと木々の間から獅子ヶ鼻山だ見える。上州には異様な格好をした山があるんですね。変わってるのは某Kさんだけかと思っていましたが。(^_^;

結局、下りも4時間かかって筋肉痛になりそうになりながら無事下山。武尊神社にお礼のお参り。


裏見の滝

駐車場から往復40分ほどの案内がでているが、すでに18時になろうとしているし、疲れているので今回はパス。

こぶしの里ふれあいセンター

 
町営施設で日帰り入浴可能との看板が道路に立っているので、釣られて来てみた。ところが、、、アレアレ? 誰もいないよ。。。

 つぶれちゃったのかしら? なぜか営業していません。それならそうとどこかに表示してほしいなぁもう。疑っちゃうよぉ。

湯テルメ・谷川

ここは2度目である。「テルメ」とはドイツ語で”大衆浴場”の意味です。91年にできたのでかれこれ10年になる。ログハウス風の建物には3つの内湯と露天風呂がある。ちょうど雨が降っていたが、木々に囲まれた露天風呂は疲れをいやしてくれる。ただ、夕方になり蚊にやられた。美人の湯と言われるそうだが蚊だけはいただけない。

湯テルメ・谷川近郊案内

本来、谷川岳からの帰りに立ち寄るお風呂である。



このあと、豪雨に見舞われ一目散に帰る。約3時間の快適なドライブでした。


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