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1999.11.21   

 1999年に何かを残しておきたい、という単純な発想から、捜してみたらあるじゃないですか。標高1,999mの破風(はふう)岳が長野県と群馬県の境にあるんです。
 須坂市の外れに、ひっそりと牧場を従えています。今回は、菅平を越えて行きましたが、車でのアプローチも結構大変。
 前日、町役場に電話して確認したところ「雪なんかないよ」と言われたのに、行ってみたらあるじゃないですかぁ。まぁ、長野の人はこれくらいは雪とは言わないのかもね。

  日時:平成11年11月21日(日) 
  コース:須坂−−登山口〜管理小屋〜破風岳
  参加者:Okuさん,Tamaさん,Tuchiさん,◎

破風山の位置

菅平を抜けて、須坂を目指し、後は勘だけが頼り。来年からは見向きもされなくなりそう。

9:15 車をデポ、登山開始

 須坂市内から林道を約15kmで登山口に着く予定だったが、まだ11月と言うのに、思いもよらぬ積雪で車が前進できなくなる。途中ではカモシカに出会ったり楽しい思いをする。カーブ数が67という過酷な林道だ。さすがに、今年しか縁のない山のようだ。誰にも会わないし、車だって一台も通りはしない。これ以上はノーマルタイヤでは無理と言うところに車を止めて出発準備。
 さぁて、西暦1999年の記念登山の始まりじゃぁ。
 久しぶりに気持ちが高ぶり、気分は最高 p(^-^)q 

9:40 管理小屋

 この場所は、本来牧場である。管理小屋と言っても牧場の管理をしているのだ。至る所に柵や鉄線がありいかにも牧場って感じ。白樺の木もすっかり葉を落とし、初冬の雰囲気を醸し出している。
 この牧場には10月10日まで牛が放牧されていたとのことだが、牛も里に下りてしまった今は静寂そのもの。風もなく、しばらく歩くと汗が噴き出してくる。なんとものんびりとした山行となりそうで気持ちがいい。

車道に沿って
 本来の登山道はもうちょっと東側にあるのだが、雪が積もっていて歩きづらそうなので、車道を登ることにする。
 ちょっと遠回りだけど、時間はたっぷりあるし余裕そのものである。本当は雪が深いところを歩きたくないだけ。
 冗談を言いながら歩いていると、牛さんの落とし物をありがたく頂戴することになる。ま、乾燥しているから火を起こすにはちょうどいいかもよ。(.u')★\(^^;)baki!!

振り返れば

 ふと振り返れば、そこには真っ白に雪を頂いた北アルプスの山々がもうそこまで迫っている。そうか、ここは長野県でもかなり北のほうだもんね。
 やっとのことで槍ヶ岳を探し出し、やおら双眼鏡を出し、「南斜面には雪が張り付いてないね」などと、知ったかぶりをして楽しむ。
 直ぐ下に見えるのが通ってきた管理小屋。標高は1,700mくらいまで上がっているのだろうか?看板なし。

柔らかな日差しを浴びて

 ゆっくりと1999年をかみしめながら登る。逆光のいい写真が取れそうなので、道ばたにしゃがんだとたん、ズボッとU字溝に落ちてしまった。^_^;  雪でU字溝がまったく見えなかったのだ。あぁ、足が折れたかと思ったよ、全くぅ。

 ここまで一台の軽自動車が登ってきて、工事の写真を撮っている。さすが地元車。これくらいの雪ではびくともしない。あっけ。

車道がなくなる

 破風岳への道案内の看板が見あたらない。やっぱ、マイナーな山なんだねぇ。いきなり車道が切れて、登山道も見あたらなくなる。近くに赤ボロが見えるので、赤ボロを頼りに登ればなんとかなるだろう。

 ところが、この赤ボロがくせ者で、あっちこっちにいっぱいある。どの赤ボロでも山頂に向かってるんだろうな、と笹藪をこぎながら次々と赤ボロを見つけだし、ゆったりとした斜面を山頂(と思われるところ)へ向かって必死で登る。ルート工作隊の二人が大変。

11:00 ピークと思われる地点

 赤ボロに従って山頂と思われるところに到着。この先の赤ボロは確かに下っている。10分ぐらい下って、やっぱり引き返してくる。「え〜?? ここが山頂? 山頂の表示ぐらいしろよなぁ」と憤る。だって、せっかく記念にしたいのに。写真に撮って後生に残そうとたくらんでいるのにぃ。ひっどいないあ。

 しょうがないので、ピークと思われる地点をカメラに納める。やっぱり赤ボロはいっぱいあるけれど、表示はない。

あきらめて下山開始

 ここにずっといてもしょうがないので、赤ボロに従って進む事にする。明らかに下ることになるので、一応記念撮影。どの顔も期待はずれで、がっかりしている。

 「皆さん、ごめんなさい」。m(__)m ●はここまで連れてきた仲間に申し訳ないことをした気持ちでいっぱいだった。(; ;)

   
(こんなハズではなかったのにぃ・・・・ブツブツ)

12:00 もしかしたらあっちがピーク?

 登山道でないところを藪こきして無理しても何時間かかるか解らないので、わずかな期待を持って登山道を探しなら下る。12時になったので不本意ながら昼食。雪のなかでの昼食はビールが冷えてうまい。もう、ここまで来たら自棄だ。

13:05 途中まで降りてきて、念のためにあっちを向いている看板を見ると「→破風岳」とちゃんと書いてある。がーん(.u')★\(^^;)baki!!  今までの苦労は何だったんだ。もう、こうなったら、荷物をデポしてでも、登ってやるぅ。


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で、やっと着いたぞう!!

14:00 正真正銘の破風岳山頂
 途中の脇道からひょっこり現れた少年を伴って、登り返すこと約1時間でついに本当の「破風岳」山頂に到着。「やったぁ」「なぁんだ、看板を1つ見つければ簡単じゃん」「さっきのアルバイトは何だったんだ」「赤ボロはうそつきだ」などと怒号と歓声の中で記念撮影は続く。
 ところで、この少年は須坂市内の(たぶん)高校生だろう。鞄は持っているがカメラも筆記用具も持っていない。コンビニで買った弁当だけだ。自転車で登ってきたらしい。後で郵便で写真を送ってあげる。


Oku氏


Tama氏

TTsuchi氏


破風岳から眺める先ほどの偽ピーク

 悪戦苦闘しながら3時間もアルバイトをさせられた偽ピークが前方に見える。冷静に考えると、あの赤ボロは”牧場の境界”を示しているようだ。だから、一周して下っているんだ。それにしても赤ボロで印を付けないで欲しいなぁ。全くもう。
 こっちのピークからの展望もすばらしい。北側斜面にあたるせいかエビのしっぽよろしく、樹氷が張り付いている。しかも断崖絶壁になっており、足が(あそこが)すくむ。ちなみに破風岳の看板は今年3月に作られたものだ。記帳のノートがある。

群馬県側の展望

 万座温泉から車で入るルートもあるが、こちらは北側斜面にあたるため雪がいっぱい須坂からのルートで正解だった。手前のピークが毛無山、向こうに見えるのが本白根山。
 車で来る途中、四阿(あずまや)山や根子岳も十分に堪能したので次回は四阿山あたりもいいかな。