10月の便りが聞こえると、紅葉を連想する。3000m級の山は9月下旬から紅葉が
始まるはずだ。ウズウズしながら、天気予報を眺めてみればどうも天気はいいらしい。
 今週は特に予定を入れていなかったから、急に行ってみようということになる。他の
メンバーはそれぞれ都合が悪く4人での山行となる。◎にとっては初めての南アルプス
なのでなんとなく嬉しい。Nさんによれば、小屋の整備は進んでないよ、とのこと。

●日時:平成11年10月1日(金)18:00〜10月3日(日)13:00
●場所:仙丈ヶ岳(標高3,033m)
●参加者:4人
MAPはこっち


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5:58 広河原の夜明け

 昨夜23:30に広河原に到着。寝薬として「紅寿」(もちろん
久保田ですよ)を飲んでいたら、周りがテントを張り出した。
本来、駐車場にはテントは禁止なのだが。我々も負けじとテ
ントを張って寝る。これで明日への活力が沸いてくると言うも
のだ。5:00起床。テントを撤収し、バス停へ。まだ、乗車券
も発売していないのに。小太郎山(2725m)に朝日が当た
り、今日はピーカンの天候を予感させる。

6:05 広河原バス停

 既に、6:50発のバスに並んでいる。こりゃ、大変。
荷物をバス待ち列に並べて、おにぎりの朝食。あっと
いう間に列が延び、50人はゆうに越えているだろう。
バスは2台しかないし、これからの人はどうするのだろう?

--------実は、車庫が開いたらもう1台あった。^^;
2台目のバスにかろうじて乗れる。手が疲れたぁ。

6:15 広河原バス停

 北岳に登るにはあの橋を渡っていくのだそうだ。ここ
にウエンストン碑、皇太子が来たという記念碑がある。
で、正面が大樺沢出合??
 バス待ちの間に、ぶらりと散歩。川もあってなかなか
いいところですなぁ。 翌日「あのう、ここはどこですか?
遊ぶところはないんですか?山って何時間ぐらい?」と
聞くアホがいたけどね。(。_*)★\Baki ^^;

6:55 北沢峠着

  バスの発車時刻を20分繰り上げて6:30に発車
するとのこと。やったぁ。バスに揺られながら、カモシ
カと出会う。バスの運転手がわざわざ停車してくれる。
カモシカは一向に逃げない。りっぱな雄鹿だった。
  北沢峠に到着。以外と寂しいところだ。Kさん
が「長衛荘」にキャンプの手続きに行ったら、「北沢長
衛小屋」とのこと。あぁ、紛らわしい小屋の名前だ。

7:00 北沢長衛小屋着、テント張り

  標高1900mにある山小屋。甲斐駒ヶ岳へ
もここから登る。北沢長衛翁(開発した人?)の
レリーフがある。
  先客が約20張り。我々は水場に近い所に
2張り。荷物を整理していると続々と増え続け、
夕方には50張り以上のテントが張られていた。

  雨が降って川が増水するとどうなるか? ^^;


7:40 北澤長衛小屋出発

 テント設営も無事終わり、荷物をテントの中にデポして
出発準備完了。
 仙丈岳の稜線に朝日が当たり、本日の登山の快晴を
約束してくれている。いやぁ、ウレピーなぁ。
 登山道では誰にも会わない、聞こえてくるのはせせら
ぎの音だけ。南アルプスの良さはこんなところにあるら
しい。すがすがしい朝だ。

8:20  二合目(2200m)

 えらく静かだと思って登っていたら、メインルートではなかった
のか?北沢峠からのルートを登ってくる人と合流する。二人で
来ている男性が”128(イチニッパ)”とか自慢している。「本日
中に下りたいので小仙丈までだなきっと」うんうん。
 おらっちは、ゆっくり登って、ゆっくり下山の組だから大丈夫。
この天気だし、昼寝でもしながら自然を満喫するのだ!!

  「ゲェ、やばい。フィルムをテントの中に忘れてきたぁ。残り
3枚しか撮れない」・・・・・と、●(落ち込みマーク)は大失態に
気がつく。 これからテントまでフィルムを取りに引き返したら、
皆に追いつけないし、KさんとMさんはカメラないし、N
さんはデジカメだし・・・・・・・

 いやぁ、マイッタぞ。こまったぞ。どうすればいいんだぁ。
何のためにレンズをせっかくマクロにしたのだぁ

・・「あ〜ぁ」”男のため息”(青江三奈)ん?・・


9:20 5合目(2,519m)

 「藪澤小屋」、「馬の背ヒュッテ」「仙丈避難
小屋」への分岐で1本。大量のチトンヒッドを
浴びながら、振り向けばダケカンバの隙間に
「甲斐駒ヶ岳」が勇姿を現す。
「おぉ、『解雇まだぁ』、間違い『甲斐駒だぁ。』
 明日は、あそこへ登れるだろうか?との不
安はあるが、それにしても結構険しい山だ。


 鋸山の稜線がギザギザ。あんなすごいところはMuto君
以外は登れないだろうな。
 そうだ、フィルムをなとかしなきゃ。Kさんが、「山小
屋経由で行こうよ」と誘ってくれるが、ここは一発叫んで
みるか。休憩している人に向かって「どなたかフィルム
を譲ってい頂ける人いませんかぁ?
」「そんなの、持って
ないわ
」「ちゃんと自分で準備するもんだ」とつれない返
事。突然、おっさんが「俺、あるよ」「え〜???いいん
ですかぁ?
」(と言いながら、既に財布を握っている●)。
やったぁ、助かったぁ。深く腰を折り、フィルム1本を分け
てもらった。さぁ、元気が出たぞ。勇気100倍。

9:50 森林限界(2600m)

 ハイマツ帯に来ると、いきなり展望が開ける。甲斐駒ヶ岳の全景は言うまでもなく、
八ヶ岳が姿を現した。右手のアサヨ峰(2,799m)の壁で他の山々はあまり見えない。

9:50 森林限界(2600m)

  西側に顔を映せば、北アルプスの
常念を手前に穂高連峰や槍ヶ岳も確
認できる。ひえ〜、びっくりの展望デス
なぁ。いやぁ、感動ものです。中央アル
プスももうすぐ見えるのではないか?

オスだけの記念撮影

  甲斐駒が岳の勇姿に感動しながら、一緒のペース
で登っているおっさんに「オスダケだから」(雄だけだ
から)と解りもしない駄洒落で写真を撮ってもらう。




  それにしてもいい天気だ。


9:55 森林限界


 見上げれば、仙丈岳(は、まーだ先なのよねぇ)では
なく、小仙丈岳が待っている。
 あそこまで行けば、更に展望が開けていそうだ。
 後方には甲斐駒ヶ岳が見ていてくれるし、左手には
富士山がだんだんと姿を現し、どこを見ても春夏冬

9:55 森林限界

  もう、ここで十分だ、と言うくらいに展望が良い。
飽きることがないマウンテンビューを楽しんでいると
すぐに時間が過ぎてしまう。

  もうすぐ、甲斐駒ヶ岳と同じ高さになるんだ、
という実感が迫ってくる。さわやかな風が頬の^^;を
ひかせてくれる。


10:00 北アルプスも眼下に?

小仙丈の稜線の遙か向こうに見える
は、どうやら北アルプスのようである。
 「おぉ、あれが昨年お世話になった
槍ヶ岳かぁ」とまたまた感激にひたった
りする。

10:00 小仙丈への登りから見た富士山

  北岳の隣りについに、待望の富士山が顔を
出してくれる。さすがに、日本一の山だ、どこから
でも見えてくる。それも、ひときは高い位置に
鎮座してじーっと待っていてくれる。

  どこから見てもきれいだあなぁ。

10:30 小仙丈岳(2855m)

 やっとのことで、小仙丈岳に到着。「はぁ、腹減った」
てなもんで、みんなでペイ夫人手作りのパンとおにぎ
りを頂く。おにぎりは中身が全て違うのだ。すごい
気を使ってもらっている。

 携帯電話が通じるポイント。みんなで、「モシモシ
すっごくきれだよ」と自慢コールをしている。

小仙丈岳からの富士山(右は北岳)


  ここまで来ると、日本第2の高峰「北岳(3,192m)が
多くの尾根を従えて、堂々の威風を放っているのがよ
くわかる。小太郎尾根から北岳に続く稜線の遙か彼方
に、日本一の富士山が鎮座している。
  なんだか、昔話でどちらが高いか背比べをしている
風景を思い出してしまう。
  看板には「小仙丈岳」と書いてある。

 

  よく雑誌やガイドブックに載っている景色。
「仙丈カール」の名で有名。
  紅葉にはちょっと早かったか。


仙丈岳と仙丈カール

  ガイドブックを見るだけでは、机上登山になって
しまう。自分の足で登らなくては意味がない。
  これで、やっと証拠ができる。\(^0^)/


10:45 さ、そろそろいくべ

  仙丈岳の山頂(正面)までは、もう一息。
頑張って、登るとするかぁ。でも、結構あり
そうだな。ここからは稜線歩き。冬季は大
変だろうな。強風でも大変だろうな。今日は
風もなく、最高の天気だもんな。ちょっと体
が冷えてきたから上着を着て。


11:20 最後の急登

 
ほれ、ここを登り切れば山頂だよ、という天の声に
元気を出して(ウソウソ、まだまだ山頂は先だよ)頑
張って見るが、息が上がりそうになる。
 左に富士山、北岳、後方には甲斐駒が岳、右手に
は北アルプスと中央アルプス。何度立ち止まっても
絵になるところが多すぎて、足のほうは一向に先に
進まない。

11:30 山頂見ゆ

  
急登を抜けると。稜線の向こうに待望の山頂
捕らえる。ふえーい、遠かったよぉ。もうすぐ着く
からねぇ。こちら側は仙丈カールとは反対側。


  右下に、工事中の避難小屋が見える。下りは
あっちのルートをとってみようか。

11:40 山頂直下

  山頂がすぐそこまで近づいてきた。あと一息だよ。
  ペイさんが「初めて山頂を踏む人をトップに登ら
せてあげる
」という好意に甘えて、最後の30mだけ
トップで登らせてもらう。まるでヒラリー伯爵?がテン
ジンにトップを譲ってもらった気分。39。


11:48 仙丈ヶ岳山頂(3032.7m)

  やっと着いたよ。ここが山頂です。これでも
3,000m級のの山なんですよぉ。

  景色は?当然360度です。あこがれの南ア
ルプスも全貌が見えます。そうか、ここはいわゆ
るアルプスの「ヘソ」みたいなところです。

 「へぇ、そう(.u')★\(^^;)baki!!

山頂で遊ぶ

  何度も足を運びながら、今日ほどの天気に恵まれ
たことがなかったというMuto君、冬山の縦走を楽しん
でいたペイさん、こんな単調な登山につき合ってもらっ
てありがとう。どうぞ、ゆっくり昼寝でもして下さい。

  ○は登ったことはないが、縦走したMuto君の説明
では、南アルプスの塩見、荒川、赤石までずっと見える
とのこと。いつかは登ってみたいね。


山頂の看板

  歩いてきた稜線。(だっけな?)
  だんだん、解らなくなってきた。^_^;

今回お世話になったNさん

  Nさんのはデジカメ。今回のレポートの大半は
ニシさんの画像を使わせてもらいました。
  ニシさんは最近、単独行が多く、私より遙かに
足腰が強く、私なんぞはまだ足元にも及ばない
大先輩です。(ヨイショシトコ)ナデナデ



仙丈ヶ岳で見かけた秋の花(今回からはマクロレンズも武器になったのに・・・)

あおもも??(不明)

イワツメクサ

コケモモ

なんだろう?


12:20 昼食

  3人で楽しい昼食。いや、撮影者もちゃんといる
ので4人です。ビールで、乾杯して日本酒で大胆に
なって、やっと昼食。あ〜、うまい。最高の昼食だぁ。
なんと、デザートまである。\(^0^)/

12:25 山頂からの風景

  登ってきた稜線と、向こう側には
甲斐駒ケ岳。


仙丈ケ岳からの富士山(右は北岳)


  山頂からの北岳と富士山。

  何? 小仙丈岳からの富士山と大差ないって?
 それは言えるね。(.u')★\(^^;)baki!!



12:45 下山開始

13:00 


  仙丈岳山頂ともおさらばし、下山
開始。登りのルートの稜線上の甲斐
駒が岳。明日、天気さえ良ければ、
あそこまで行くんだ。心なしか、甲斐
駒が岳がニヤリと笑ったような気が
する。ドキッ


13:25 仙丈ヶ岳よバイバイ

 30分も下山すると、あっという間に山頂が
小さくなる。左が登りのルート。避難後屋が
右手のほうに確認できる。現在、立て替え
中で、完成後はりっぱな2階建てとなる。
綺麗になったら行ってみるのもいいかもね。


13:30 
  仙丈ヶ岳避難小屋を過ぎて仰ぎ見る「仙丈ヶ岳」
もやさしさいっぱい。もわーとした、怪しげな空気と、
きりっとしまった冷たい空気が混ざり合って、”これ
”といった風情がある??
  避難小屋の関係者がトタンを持って登ってきた
と思ったとたん(.u')★\(^^;)baki!!、引き返して下って
きた。曰く「今年は、暑くて紅葉は全然ダメだな」、
だって。「
毎年、今の時期は山全体が真っ赤に紅葉
するんだがなぁ」
と言って下っていった。

13:30

 
やわらな秋の日差しをいっぱいに浴びて、仙丈ヶ岳
も気持ちよさそう。これで、山頂を間近に見るもの当分
の間ないかもね。


13:35 ちょっぴり黄葉

  最後になって、ちょっとだけ黄葉した
場所があった。馬の背ヒュッテに下ると
ころで、秋を見つけた。ダケカンバが
黄葉している。せっかく来たのだから
少しはこれくらいの景色を見せても
いいじゃない?




16:00 キャンプ場到着

  あ〜、疲れた。心地よい疲労感が襲って来るが、
まだまだこれから楽しい夕食作り。今日はカレーラ
イス(レトルトじゃないぞ!)にありつける。ペイさんが
野菜を荷揚げ、Muto君は特異の高所でのご飯炊き。
カレーはめちゃ「
かれぇ〜」(ヒーヒー)(.u')★\(^^;)baki!!
  甲斐駒が岳に夕日があたり、明日の晴れも約束
してくれる。
  宴会はなんと、20時に終わり早々に寝てしまった。

     あとがき:
        夜半、23:30頃から突然の豪雨に襲われ、川は増水する(どこかの事件
      のようにはなりませんが)し、テントの下に風が入るし、雨漏りが心配だし・・
        予定の起床時刻3:00になっても雨はおさまらず、本日の甲斐駒が岳登山
      は、当然のように中止になってしまった。恨めしき天気め。
        5:00起床、テント撤収し、6:00にはバス停に向かった。
        次の機会には、甲斐駒が岳をメインにしたいと思う。



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