★bQ7★


■タカラ 1/48スケール
《コンバットアーマー”ダグラム”(初期版)》                          ◎定価 1.000円

●ガンプラブームに始まるリアルロボット路線を受け、日本サンライズとタカラの共同企画として放送された
戦争ロボットアニメ『太陽の牙ダグラム』。富野監督の『機動戦士ガンダム』をよりリアル思考に超える作品
をと、当時の熱からすると恐ろしく高いハードルを設定され任された、高橋監督では在ったが、ロボットアニメ
的派手さを極力排除し、”政治と戦争&家族の絆”を主軸に展開された話は、当時の風潮からすれば難解で
第一話にこそ主役コンバットアーマー”ダグラム”が登場するも二話以降暫く、登場しない政治劇が続いた。
商業的には辛い展開だが、リアルロボット系のニューフェイス(ガンダム以外のリアルロボットとして)と言う事
も在って放送開始より多少早めのリリースも手伝って滑り出し良好で迎えられた。
プロローグの朽ち果てたダグラムが印象的で再現に挑戦した作品もショーケースで多々見かけられた。

●タカラ『太陽の牙"ダグラム"』シリーズ第一弾キット。
それまでも、キャラクターキットは商品化していた(※)タカラだったが、本格的にシリーズ商品として展開した作品。
見本市で、木型が発表され(この時点では作品の内容等は不明)商品が発売されるや話題となる。
シリーズ物の第一弾としては高水準の商品内容で、顔に当たるキャノピー部分はスモーククリアー成形で、選択式
だが、ハッチの開閉とキャノピー自体の開閉も可能。コンソールこそデカールだがコクピット内も見える範囲で再現
され、主人公のクリン・カシムの座像と訓練校の制服の立像が付属。(彫刻はアニメモデルと言う事も在り今一歩)
腕は設定画ではリニアガンを劇中のように構えられないために肘間接の上に回転軸を設置。
只し、初期のシリーズにはポリキャップが使用されていないので、直ぐに肘関節が緩くなりダランと成ってしまったが
この時期のガンプラと比べるとギミックやパーツ構成共に上を行っていたと思う。
全体なプロポーションは番組開始前後の細身の設定画を基準にされているので、下半身が貧弱に感じてしまうが
これは、この当時の殆どのロボットキットが直立不動で(デザイン上でも動かないが)ポーズに表情が無いだけで
角度を付けてやると、初期の細身の体型が好きな方にはベストキット?
ギミックの話に戻ろう。
特筆すべくは下半身で、股関節は、ガンプラ後期から採用された左右独立スイングが出来るタイプで、左右に広げ
られるのだが、腰のパーツに干渉してしまい殆ど動かない・・・・・・・・・・・・
膝はデザインのままでは殆ど曲げれない為に、バンダイ1/100ガンキャノンで採用されたくの字型の間接パーツで
深く曲げることが可能に為った(次回作のボトムズシリーズのマーシィドッグ等にも採用されている)
足首も1軸回転ではなくインナーアームに拠って2軸で前後に大きくスイングが可能。
左右に動けば接地性も良くなったのだが?
それに、一部のキットでは再現されていた足の裏のモールドも再現。
トドメは、当時のガンプラシーンでリアルの代名詞を担ったマーキング。
手描きか市販デカールから流用は当たり前だった時期にキットに標準装備され、模型誌の作例が売りにしていた
事が殆どキットを組む事で事足りてしまう(拳の形状修正くらい?)

●キット以外に目を移すと、組み立て説明書とは別に、カラー印刷された塗装見本の裏に、メカデザイナーの大御所
大河原 邦夫氏自らのダグラムのデザインの可能性を模索すべくもう一つのダグラムの世界(パラレルワールド的)
を書き下ろし(以降、ダグラム・ボトムズとこのフォーマットは継承される)世界観を広げようとした。
◎そして、塗料メーカーでも在ったタカラは、日本サンライズのカラーチャートを参考に、専用カラー”ダグラムカラー”
を発売(セット売りではなくバラで販売。このダグラム用ブルーの色味が好きだったんだが再生産して貰いたい・・・・
後にタカラアニメカラーと名称変更され販売されていたが、タカラ自体が模型産業から撤退したため姿を消す)

●初期のリリースがプラキット&ディアルモデル各スケール共にダグラムが続いたためか、一般ユーザーには、形の
違うガンプラのような印象が在った(笑)アイテム数がある程度出揃ってからは独自の路線となったが・・・・・・



    ■タカラ 1/48スケール 《コンバットアーマー”ダグラム(ミサイルポッド装着タイプ)”》 
                       ●定価 1.200円 

●当時としては非常に珍しい生立ちのキットで、現在でこそ同一のキャラクターが複数商品化されて共存
しているが、この頃は同一キャラクターがリニューアルされて商品化されるような事はまず無かった。
単純に考えれば、初期の商品に追加パーツで済む物を、人気&タカラのダグラムに掛けた熱意?
(実際、よく売れてましたからそのオカゲ?でボトムズが殆どノーチェックで通ったんだから(笑)普通の感覚
で、あのタコ頭のロボット見せられて売れるとは思わないでしょ?)
プロポーションは後期のボリュームの在るイラスト等の太めとなり(好みは分かれるところ)ギミック的にも、
進化し、腰のスイング機能が追加されたのと、点検用ハッチが開閉選択式になった。
モールドもシャープに為った反面、全体に硬い印象になり初期版に見られた面の色気は薄れた。
●キット自体は初期キットの流用は無く完全新金型が起こされて、発売と同時に、入れ替わる形で初期版は
絶版となり、現在、再販分として市場に残っている物は此方のタイプ。

■タカラ 1/72スケール
《コンバットアーマー”ダグラム”(初期版)》 ●定価 500円 
※パッケージは童友社からの再販版

●1/72スケールの第一弾。
1/48スケールとはプロポーションが異なる。

(ディアルモデルの各スケールも微妙にプロポーションが異なりタカラなりの拘り?)
パーツ点数を極力抑え、ギミック的には同サイズのガンプラ水準?
キャノピーはスモーク・クリアー成形だが、一体成形でハッチの開閉は無い。
クリンは、上半身のみ。リニアガンの脱着も省略されてはいるが、可動モデルとして
見なければプロポーションも良く、改造ベースや固定モデルには向いている素材。



●タカラ・ダグラムシリーズとしてはメイン・スケールと成る1/72スケールは、ガンプラで言う所の
1/144スケールに相当し、劇中に登場した主だったC・A(※)は1/72で揃える事が出来た。
(※)軽量仕様ソルティックや防寒シールド仕様のビックフット等はプラキットには不向きだし。

●初期の数点はポリキャップは仕様していなかったので、動かして遊ぶには関節が直ぐに馬鹿
に為りやすかったり軸が折れやすい(タカラ製キットに比較的多いがエッジのシャープさ等で、軟
らかい材質だと成形しずらい為で硬質な為に折れやすいんだけどね)等の難点はあったものの
80年代キャラクターモデルとしては高水準のシリーズなのは間違いない。

●1/72スケールではMSV的なカラーバリエーションイラストで、劇中でも語られていたように、
ダグラムは量産化されるはずだったが・・・・・・・もし、量産化されていれば、運用する場所で塗装
も変わるだろうとの遊び心で書かれた(大改造をせずともイメージを変えれる見本)デザートタイプ
当時はアイテムが出揃っていなかったことも在り、作例でも幾度となく取り上げられたメジャーな
カラーバリエーション(私も挑戦しました(笑))
特徴として右腕のリニアガンは装備されず、右の拳にもチェーンガンが装備されている。
その横の広告はおもちゃメーカーでも在るタカラがプラキットとおもちゃの中間を狙った商品に為る
『デュアルモデル』でダグラムは1/48・1/72と発売され、内部フレームはダイキャスト製で組み立
て済みで装甲を被せていく構造で、主要な部分は塗装されているが、人形や一部はユーザーが
塗装するようになっている。(MGシリーズの先祖?)
尚、マーキングはデカールでこの辺をみても現在の商品より高めのユーザー層を狙っていた事が
解る?


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