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7日夜、京都駅八条口集合20:00、滅多にこういう集合はしないが、交通は生信先生のマイカーをお願いしたことにより、京都がよかろうということになった。
中島さんは1年ぶりぐらいになろうか、彼女はしばらく山行に参加していない。というのも激しいマラソン出場で体調を崩したため、療養が必要になってしまったとのこと。
坊村の明王谷口のキャンプ場には21:00過ぎに到着、先行のテントはかなり設営されてはいたが、満員ということではなかったので、入口側にテントを張り、野外宴会となる。星はないが、大阪よりは涼しく気持ちがよい。
夜半、雨が降ってきたので、テント内にもぐりこむ。
8日、5:30ごろ起床。ラーメンを作って、さあ、今日はどの沢を登ろう。当初、口ノ深谷を予定していたが、中川が、最近調子がすぐれない、といったことを気にかけていただいたか、森本さん(リーダー)は奥ノ深谷に決定。
テントを撤収し車に入れ、4人パーティ出発。林道の法面(のりめん)工事で一般車は通行禁止。林道が水平になるあたり、水場の近くで崖に網を張って工事が進行中。
口ノ深谷出合から500mぐらい入ってから、奥ノ深谷に下りる。身支度をして水に入る。オーダーは生信、中島、森本、中川。天気は曇りだから、谷は薄暗い。

奥ノ深谷――この谷は以前何回か入ってはいるが、最近はごぶさただから、あまり記憶にない。楽しく小滝を越して遡行する。そのうち、森本さんがドボーンと飛び込み、滝下へ。とか、落ちても怖くないヘツリとか…いくつか面白いシーンあり。
少し緊張する滝が1つあった。生信さんが左岸高巻きをしようとしたとき、森本さんいわく、「高巻きしたら大分上まで行かなければならなくなる。また、降りてくるのが大変や。この滝、直登できるよ」と、逆層気味の滝をリード。1ヶ所ランニングがとれるハーケンあり、少し細かいホールドもあるが、よく見て登れば楽しい。
中島さんは、いきなり出だしで滑って顔面(右目付近)打撲、しばらく、うなっている。大丈夫か、心配だったが、大事に至らずよかった。
滝の付近の大岩にイワタバコがびっしりと付く。それがちょうどいま、薄紫の5弁花をつける。なんとも愛苦しい。森本さんが「きれいやな」とおっしゃる。目を近づけて、じっくり観察するのははじめて。
途中10数匹のガマガエルに出会って感激。おとなしくて愛嬌があって、いいね。小さなオタマジャクシが清流の隅で泳いでいるが、これがガマガエルになるのだろうか。ちょっと想像ができない。小さいからアマガエルなんじゃないか、と思ったりする。
10:30ごろ一般道に交差する地点に至り、終了。わりと早い沢登りだった。みんなの息があっていたからだろうか。しばらく前から雨が降り出した。沢水の温度もそこそこ温かいし、気温も暖かい。アルプスの水は冷たいが、ここの水はぬるい。この時期、これぐらいの水が気持ちよい。
一般道を下る。といっても、はじめは登りつつ沢から離れて牛コバへ返っていく道だ。4パーティ15人ほどすれ違う。大概が中高年のオジサン、オバサンで、お元気だ。
正午過ぎにテント場に帰着。いきなり晴れて直射日光が痛いほど肌を射す。着替えして濡れたものを放り出しておけば、たちまち乾く。
きつい陽射しのもと、ラーメン・シューマイを炊き、帰途の道端で採ったニガイグチをゆでこぼし、わさびポン酢でいただく。ニガイグチは普通の汁物に1本でも入れば、鍋全体が苦くなって、とても食べられたものではないが、ゆでこぼせば苦味はうすらぎ、意外とおいしい。ビールを買出しに行ったが、酒屋は留守。比良山荘で「缶ビールをわけていただけませんか」とお願いしたら、残念、「置いていません」。まあ、いいか。先生の酒、梅酒、バーボンウィスキー、ブランデーをよばれる。おいしいけど、暑い陽射しにやられているときは苦しいな。
帰途につき、坊村の酒屋は開いていらっしゃった。ありがたい、それでは冷たいのをひとついただきます。
(1999年8月12日 中川好治)
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