| たおやかな峰々を歩く 1,202m 2004年10月16日・土・晴れ |
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犬狭峠(いぬばさりとうげ)から上蒜山スキー場まで、下・中・上と三座を踏みつつ歩く蒜山三山は好展望の縦走路と聞く。 峠は広々とした草原の中に空き地を呈し、そこには格好!?の東屋があり、意外な数の車が整然と止めてある。これから登る大勢のパーティのものか、はたまた既に歩き始めている人たちのものか。 |
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| 犬バサリ峠 |
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その山頂から | 北方へ目をやると |
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僅かな行動食と水と非常用装備を背に歩き出す。葦原を抜けるとすぐ雑木林となり、主稜線から流れてきた尾根の末端に駆け上がると風が涼しい。そこから一直線に、何の遠慮もなく坂道が登っていく。石ころの埋まった上り坂はその上にのると良く滑る。だからだろうか、とりわけ急でもない危険そうに思えないところにトラロープや鎖が目立つ。下りには特に気を使わねばならないだろう。 直線坂を登りきると休憩にちょうどいい平場があるので荷を下ろし、衣服調整をする。薄手の長袖では汗が出るのでTシャツ一枚となる。 樹林が切れるとたちまち展望が開ける。笹野原が眼前に展開され、その中を登山道がゆったりと左右上下にうねりながら登っていく。路傍にはリンドウとねぶかのような花が多い。枝尾根に行儀良く立ち並ぶブナの木の黄葉が、まだ控えめながらとても美しい。ゆっくりと登る人たちをどんどん追い抜く。先行く人は皆行儀良く、背後に足音を感じると早めに道を空けてくれる。 単独行の女性に頂上直下で追いつく。 |
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| 日本海上空は穏やか | 南方に目をやると 遠慮がちな紅葉 |
下蒜山を下り、中蒜山へ | 下蒜山山頂から南へ延びる 尾根のシルエットが美しい |
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下蒜山から中蒜山へは右手の尾根の突端へ立ち、下る。明るい雑木林や好展望のリンドウに囲まれた道を行くと登りの潅木帯となり、左手から来る登山道と合流すると中蒜山頂上の非難小屋を見る。中は小奇麗に整理され、冬場の利用は快適そうだ。頂上でコーヒーでも沸かそうと思ったが、風が肌寒く、歩き出したほうが快適だ。写真を数枚撮って歩き出す。 |
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| 道々に竜胆の花が多い | 気持ちがいいことこの上ない | 中蒜山山頂 向うは上蒜山 |
突端から右へ曲がる登山道 |
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非難小屋から潅木帯を下ると直ぐに視界が開ける。笹の原の突端で写真を取りながら休憩する人がいる。ここもいい景色だ。右手へ回り込みながら何枚も写真を撮る。日本海から湧き上がる雲がここに到達し、雲塊の隙間が上空をかすめていく。そこから陽が差し込み、山肌の紅葉を走り照らしていく。この付近まで来ると上蒜山からの登山者とすれ違うようになる。熊が出る昨今の状況からかラジオや鈴を鳴らしている人が少なくない。 平たくなった縦走路から僅かで上蒜山山頂への分岐となり、そこから僅かで頂上三角点に着いた。途中、山伏茸の小さな塊が木にしがみついており、手を添えて顔を寄せると、ほのかな秋の香りが鼻腔をくすぐった。 頂上は見通しが利かないので、座標をなで、記念撮影をしてそそくさと後にする。小さい子供を二人連れた夫婦が登ってくる。 「もう直ぐだよ。えらいね〜」 私たちの若かりし頃が浮かんでくる。我々もこうして登っていた時期があった。子供たちはすっかり山を堪能?したのか、今では彼らから一緒に登ろうとは絶対言わないし、誘っても断られる。花の時期は気付かないうちに去ってしまうんだね。いや、これからが花でもあるか。 |
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| 上蒜山へ |
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遠くに見えるが意外と近い |
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上蒜山を下る 蒜山高原が常に見えていた |
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下山口の牧場とシャレた別荘
向うに見えるのは 遊園地の観覧車 |
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牧場の中の道を下っていく | ||
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蒜山SAから見る蒜山三山 左から、上・中・下蒜山 |
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| 下山路から上蒜山スキー場を見る | ↑この先に大山が見えるはずだが天気がもう一つ (台形状が南壁か?) |
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縦走中ずっと見えていた広々とした高原が、下るにつれてまた開けてくる。スキー場横の牧場ではジャージー牛がゆったりと牧草を食んでいるのが見える。最後の展望台から振り返ると、上蒜山から下蒜山への縦走路は一望の下にあった。 行く先々に見えるピークを目指し、駆け下る勢いでそのまま登るように歩くと、景色のよさと天候のよさと荷の軽さも手伝い、疲れを感じるまもなく縦走が終わってしまった。沢や岩や岩稜を歩き慣れた身体に、蒜山三山はとても心地よい感覚を与えてくれた。雪の頃に、また訪れたいと思う。 犬狭峠 09:45 |
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