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寒気がぶりかえし、梅花もちぢみあがってしまったような天気になった。集合は阪急宝塚線中山駅午前10時、大体予定の方がお集まりになったので、ローソンで酒など買い物の後、出発。
山門をくぐると、久しぶりの中山寺は震災の跡はすでになく、寺院のほとんどは建て替えられ新築されていた。石段の横にはエスカレータまで設置され、様相を一変させていた。
沢沿いの道を歩いて、やがて夫婦岩へと登り、その見晴台で休憩。風が冷たく、じっとしておれば寒い。
奥の院への道はいつも人が多い。毎日登山や気軽にハイキングに来られる近場の方たちが多いようだ。ほとんどが年配の方たちだが、ときどき若い青年男女もあり、自然を愛する心が引き継がれていくだろうと思い、なんとなくほのぼのとする。
奥の院へ続く参道にはところどころに地蔵さんが祭られているが、お供えのグラスの水が凍っている。ワンカップの水だが、厚い氷のためひっくり返してもこぼれない。
お供えのコップの水も凍りつき
11:30奥の院に到着。上にあったトイレは大分下に移動している。名水も量多く涌き出ており、酒カップに汲む。少し休憩してすぐに下山。早く昼食宴会をとの気持ちが強くなり、比較的早足で下る。夫婦岩でクライミングしていた森本愛ちゃんもすでに下っている。今日は愛ちゃんの友だちがいなくてさびしいね。大阪湾の遠望もかすむ。いろいろ縦横に走る里山の道をそれぞれ適当に選んで下る。
中山梅林公園では例年のように観音像の前に陣取り宴会とする。梅は、紅梅は大分咲いているが白梅はちらほら。ここには5種類の梅花が競い合うが、あまり分類にこだわらず、梅花を嗅いで心が美しくなるようで、そのありがたい心境に浸らせていただく。
昨日約束した庄司さんが、おかしいな、なかなか見えない。と、みんなでうわさしていたら、ひょっこりお見えになった。「11時過ぎにここに来て、いないので奥の院を往復してきた」とのこと。途中ですれちがったみたい。彼は早速、先般、和歌山へ帰った折、たくさんフキノトウを採ってきたので、今日はてんぷらをする、とはりきって作っていただいた。おいしい、春の香りいっぱいのフキノトウの香りと味をいただいた。
それから観音像の前で歌会が始まる。
俳句あり短歌あり、また川柳もあり。文学者大川さんの添削もなかなかいいセンスで、解説を加えてやっていただいた。
近くを通りがかった2女性、一緒にわれわれに合流し、俳句を楽しんでいただいた。木津さんのたてていただいたおいしいお茶をいただいて、ひとときの文学のときを過ごした。
Kさんは2Lの酒を担いで来られ、みんなに振舞っていただく。酔うにつれ、彼女は賑やかになり、たのもしく、またおもしろい。彼女は地域の施設で病気の老人の介護ボランティアをなさっているとのことで、その一こまをお話になる。
介助なしには歩けない老人(男)が夜中、女性のベッドにはい上がって寝ることがある。どのようにして上がったのかわからない。女性の方はどうかといえば、手足の麻痺で動けないのでなされるがまま。性の力は想像を超えるものがある。
そのようなお話だったか。血圧高めの私としては、なんだか私の近い将来の姿を見るようで、哀しくなってしまった。
記: 中川好治
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