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万華鏡その筒中に紛れ込む夢を見ました夏の午睡に
激情は恋慕あるいは憎悪より生じて君は月光を弾く 打楽器のピアノ消えゆく音達を弔う君の指はやさしい 発泡酒ぐっと飲み干す真夜中はリセットボタンをぼんやり探す 月光がレースカーテンふるわせて目覚める度に受ける愛撫は ユニゾンは綺麗に響き合いながらわたしはわたしあなたはあなた うすごおり渡るあしたは君のその心配性に微笑んでいる 夜動くものの多さよ挨拶を交わすは星と月と人々 温かな腕にいつしかまどろめばどこかふたたび旅する予感 ひたすらに緑の中を歩む夢いつしか髪も緑になって 雨宿り外の明かりで本を読む若い僧侶の衣は黄色 本通りよりも好める裏道で私はすぐに道を失う 人気ない裏道行けば我が前をこぼれるように白い蛾は飛ぶ 王朝は既に滅びて犬と我日干し煉瓦の壁にもたれる にこにこと私を殺す相談をしているような異国の言葉 知らぬ人知らぬ言葉に知らぬ酒とりあえず呑み話し微笑む 身にまとう淡水パールの気軽さに小さい罪をふと顔を出す 黙々と落下する水思うのはビルの内側エレベーターにて 流し消すものは特にはあらざれどきれいな水というものを飲む 我がうなじ好める人と別れても夜明けは何故かひどく眠たい ことさらに主張することなどなくて北摂おろし乾く唇 わたくしの心は少し重すぎてニケの翼で空は飛べない 雨の夜を寂しいなどど言うは誰遠くの海を感じつつ寝る あれは何であったのだろう夕焼けの空に広がる鈍い既視感 たくさんの人が再び死ぬだろう半枯れの木で呟くカラス あっけなく人死に又は生き残り残骸だけが残る戦は 守るべき対象さえも取り違え人を殺しに君もゆくのか 背を伸ばしまずは歩こうどす黒いニュースが空を覆わぬように 生きたいという情熱はまだ消えず仰ぐ飛行機雲の白さよ 君はいまどの街角で春を待つ我のフィールドコート羽織りて |
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