第2回
今日は爽やか朝だった。
ある一人を除いては・・・
つかつかつかつかつかつか・・・
ドタン!
「フィーネス先生!」
爽やかな朝を見事にブチ破って、今朝学園から送り届けられた落第通告の葉書を片手に持ちながら職員室に乗り込んできたのだ。
とてつもない大きな声で
辺り一面の教師もしくは何かの用で来た生徒達の視線はドアに向けられる。
そう、セシスが思いっきりブチ破ったドアだ。
「よう!珍しいな、お前がこんなにはやいなんて。
今日はあれだな、嵐だな。」
片手になぜか答案用紙、反対の手には赤ペンを持ちながら笑顔で迎えた。
しかし、今のセシスにはどうでも良いのだ。
質問は短め、かつ簡潔に。
それがフィーネス先生の口癖だ。
だから彼の生徒はなるべく短く、短く質問をしてくる。
ようするにだらだらと質問されても要点が得てなければ無駄な人物なのである。
「この葉書はなんなんですか?!」
短く、簡潔だ。
「その文字通りだ。」
簡潔返し。
これ以上でもこれ以下でもない。という表情をされて、フィーネス先生は自分の作業へと戻っていく。
これで引き下がるセシスでもないのだが。
この意味不明な状況を打破しないければ・・・
心の中で覚悟を決めながら、次にでた作戦は・・・拳作戦だ。
「そういう意味ではなく!」
机を思いっきり殴る。決して教師は殴らない。それこそ、退学だ。
というか、この先生が嫌いなわけでもないのだからだ。
「実はな、お前今年で第4学年だ。しかし、このままではお前は進級できないんだ。」
「どういう意味ですか?」
「お前はこの学校の規則を知っているな?
第1学年から第6学年まである。
そして第1学年を2年間みっちりやる。
しかし、2年間では足りなかったものにはあともう2年の猶予がある。計4年だ。
お前、第4学年来てから何年目だ?」
「え・・・?いーち、にー、さーん、よ・・・」
体が凍った。
そうこの学校は勇者科、魔女科等他にもいろいろあるのだ。
またこの学園は実力重視。
力があれば飛び級など当たり前だ。
学園内には学園主催の闘技場(ここで実践練習をしたりする)に参加する者、実際に旅に出る者で実力を上げていくのだ。
なので、実際の年齢とは関係なく下な奴は下だし、若くても上にいる奴は上にいる。
今までの歴史上、若干14歳で最終学年まで行き、
見事立派な魔女になった者もいる。
セシスは小さい頃から勇者に憧れていた。
ので、もちろん勇者科だ。
が、夢と現実とはなかなかうまくいかないのである。
セシスはやる気が十分にあるのに、ほぼすべてにおいて空回りしてしまうのだ。
これまでの学年も3年や4年でギリギリ上がってこれた。
(フィーネス先生とは2年からの付き合いだ)
おかげで現在19歳、第4学年。
「で、でもそれは・・・」
必死に言い訳を考えるセシス。
なんにせよ、彼は落第なのだ。
しかし、そこで学園が見捨てるほど冷たくはない。
きちんと敗者復活方法が用意されている。
内容は体験したものにしかわからないといわれる程で、なかなか実態は知らされていない。
セシスももちろん知るはずもなく、その敗者復活方法にビクつきながらもなんとか進級、もしくは再挑戦の1年をもらおうと策を練っている。
だが、時は既に遅し。
フィーネス先生はこの不憫な生徒を思いやり、
彼なりの敗者復活方法を用意してあるのである。
「セシス、これはもう決定だ。どうにもならない・・・。が、お前も知ってるようにまだ希望はある。」
きた・・・。遂にきてしまった。
できることなら避けてたかったことだったのだ。
顔は歪み体は少し震え、心臓がバクバク耳の近くでも聞こえるぐらいな状況にまで陥っているセシス。
周りの生徒達も空気でこの危機的状況を見ながら
今まで触れられなかった敗者復活方法とは何か。に注目が集まっていた。
「これだ。」
と、差し出してきたのは書状だ。
「へ?・・・」
そう、これが敗者復活方法なのだ。
この書状をある場所まで運び、そこで運ばれたということを確認されてから無事に学園に戻ってこれたらもう2年の猶予が与えられる。
しかし、このように甘い方法ではあるので、
実際に体験した者には口止めをしているのだ。
もし、話したりした場合、それこそ口には出せないことがお待ちしているのだ☆
「更に、お前だけでなく今回は魔女科でも同じようにこの方法になる子がいるから、その子と力を合わせて無事に行って来い。」
ナイス・スマイル☆と言わんばかりの笑顔でポンと肩を叩く。
一方、叩かれた方は笑顔とは程遠い顔で
これから更に地獄を見ることになると予想しながらちいさくこうつぶやいた。
「嘘だろ・・・〜〜〜」
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第2回目終了です!
なんだか学園の設定がめちゃくちゃで自分もわかんなくなりそうです(汗)
実際に学園には年齢は気にされないので
老若男女たくさんいます。でも一番人口が多いのが魔女科ですかね。
逆に一番やめやすいのも魔女科だったり・・・
また改めて学園の設定などをかいていきたいと思いますので、
気長に待ってください。
次回、ついにセシスのパートナーとなる落ちこぼれ魔女がやってきます。
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