|
by fita 2002/03/01 ■■はじめに 西暦2001年3月23日、ロシアが誇る人類史上最大の宇宙ステーション「ミール」はその役割を終え、計画通り南太平洋に落とされました。終わってみれば「計画通り」が当たり前のようですが、成功までの道のりは決して平坦ではなかったようです。 問題の一つはその大きさにありました。 人工衛星は放っておけばいつかは地球に落下しますが、小さい人工衛星であれば、大気との摩擦熱で地表に到達する前に燃え尽きてしまいます。しかし「ミール」ほど大きいとその燃え残りが地表に到達するため、落下による影響の少ない海面に、しかも予告した位置に正確に落とす必要がありました。 でもこれだけであれば、宇宙大国であるロシアにとってはさほど大きな問題ではありませんでした。「ミール」以前にも同様の落下計画が何度も実行されており、手順は半ばルーチン化されていたようです。しかしその計画も、落とす人工衛星が言うことをきいてくれなければ成功しません。 「ミール」のコア・モジュールの打ち上げは1986年2月20日、その設計寿命は5年でした。しかし実際に落とされたのは最初の打ち上げから実に15年を経ていたのです。このため末期には故障が続発し、燃料補給船とのドッキングさえままならない状態でした。 燃料が十分になければやり直しはききません。姿勢制御や逆噴射による減速も無駄に行うことはできませんでした。ロシアは燃料を節約し「ミール」の負荷を少しでも減らすために、交信を一時的に遮断することまでしました。 そして逆噴射を最小限に抑えるため、「ミール」が十分に低い高度まで下がるのを待ってから交信を回復させ、落下までの最後の数時間の間に三度に渡って逆噴射を行いました。 ロシアは、厳しい条件の中で見事に落下計画を成功させることで、あらためて宇宙技術の高さを示したのです。 本ソフト「sMir」はこれをモチーフにしたゲームです。 あなたは、とある国に雇われた技術者であり、老朽化した人工衛星を目標地点に正確に落下させなければなりません。雇われた身ですから、失敗すれば罵倒は免れませんし、成功しても素直に感謝してくれるとは限りません。 果たして10機の人工衛星を全て計画通りに落下させることができるでしょうか。 #昔よく見かけたいわゆる「クソゲー」の能書きをイメージしながら書いてみました(fita) ■■インストール こちらからダウンロードして下さい。 > sMir.lzh (11KB) 解凍した sMir.prcを普通にインストールして下さい。 以前のバージョンがインストールされている場合は、あらかじめ削除して下さい。 ■■動作確認 PEG-N700Cと PalmVx日本語版で動作確認しました。他機種でも動くと思いますが、機種によってスピードが違うようです。 ■■開発環境 Windows95&2000 + GCC ■■遊び方 ■全体の流れ 起動するとデモ画面になります。 上ハードボタンを押せば、最初のミッションのターゲットが示されます。 ここで、下ハードボタンを押せばそのミッションの練習、上ハードボタンを押せばゲームスタート、になります。 練習もゲームもやり方は同じです(次項「ゲーム中の画面・操作」を参照下さい)。 練習は失敗・成功にかかわらず何度でもできます。 ミッションの成功・失敗に関わらずコメントが表示されます(練習では何も表示されません)。 ミッションが成功した場合には、次のミッションのターゲットが示されます。失敗すれば即ゲームオーバー、スコア表示画面になります。 スコア表示画面で上または下ハードボタンを押せばデモ画面になります。 ミッションは全部で10個あります。 ゲームオーバー時のコメントは1行ずつ順に表示されますが、上ボタンを押せば同時に表示されます。 #エンディングメッセージは相変わらずしょぼいです ■ゲーム中の画面・操作 地図上に現在の周回軌道が実線、次周の軌道が破線で表示されます。その実線上を人工衛星(■)が移動していきます。 地図の右に高度計、左に燃料系が表示されます。何もしなくても高度はどんどん下がっていきます。 操作は上ハードボタンによる逆噴射だけです。逆噴射すれば落下速度(高度計の指針の移動速度)が速くなります(■の移動速度は変わりません)。 逆噴射は3回までしかできません(しなくても構いませんが、目標地点には落ちませんので失敗となります)。 高度計の下から1/3くらいにある横線は逆噴射が可能な限界高度です。この線より下では逆噴射はできません。 目標地点付近に落下させることができれば成功、できなければ失敗です。 ■スコア クリアしたミッションの数、落下地点の精度、その他によりスコアが付けられます。 ゲームオーバー時のスコア表示画面では、その回のスコアに * が付けられています。 満点は11000点(のはず)ですが、相当根気がないと出せないと思います。 ■中断 途中のミッションまでクリアした状態で、sMirを中断(他のアプリを起動)し再度 sMirを起動した場合、未クリアのミッションから始まります。 これを利用して、ゲーム(ミッション)中に「逆噴射のタイミングを間違えた!」と思ったら、落下前に例えばメモ帳を起動し再度 sMirを起動すれば、同じミッションをやり直すことができます。 ■■その他 本ソフトはフリーソフトです。使用・配布等は自由ですが、自己責任でお願いします。 ご意見・ご要望等ありましたら fita@ams.odn.ne.jp までお願いします(アドレス末尾の _delete は消して下さいね)。 ■■更新履歴 Ver0.2.1 - 2002/03/01 ・メモリーリーク対応等不具合修正 Ver0.2 - 2001/09/10 ・練習モードを追加 ・スコアが出るように修正 ・その他 Ver0.1 ・宙Palmにて限定公開 (2001/04/06) ・一般公開 (2001/04/18) ■■謝辞 そらぱ〜むの高橋さんにはいろいろとアドバイスをいただきましたが、都合によりご意見を全く無視した形での一般公開とさせていただきました。申し訳ありません。 が、いつかはアドバイスを参考にバージョンアップしたいと思います。 ありがとうございました。 (2001/04/28) Muchy's Palmware Review!では掲載していただいた上に、4つ星という過分な評価をいただきました。 ただひたすら感謝・・・だけではなんですので、これを励みとしてバージョンアップを果たしたいと思います。 ありがとうございました。 (2001/04/28) ■■おまけ ミール落下の話題はかなり前からそらぱMLで挙がっていました。が、この「sMir」を作ろうと思ったのがミール落下当日だったので、リリースがこんな時期になってしまいました。 様々な物理法則や、大気密度の高度による変化、大気の流動等による不確定要素、人工衛星の重量や大きさ等を考慮に入れた緻密な計算、などということは一切やっていませんが、ミールの落下という一大イベントの個人的記念碑ソフトにでもなればと思い作ってみました。 多少なりともその雰囲気を味わっていただければ幸いです。 (2001/04/28) |
|
|