旧秋田商会ビル
設計:秋田寅之助
所在地:山口県下関市南部町
用途:オフィス(現:観光施設)
竣工:1915年(大正4年)
構造:鉄筋コンクリート造
規模:地上3階(一部地下1階)
撮影カメラ: デジタルカメラ(334万画素) SONY(DSC-P1)
HP作成日:2001年11月 3日
|
|

現存する鉄筋コンクリート造でも最古級のものといわれる、和洋折衷の建物です。
秋田商会は日露戦争末期の明治38年4月に創立した海運会社で、台湾や朝鮮半島、満州にも進出するなど、当時かなりの隆盛を極めたようです。
通りがかりのおじいさん曰く、かつて満州に住んでいた頃、これと同じ建物を大連でも見かけたと言っていました。 このスタイルをアジア各地へ支部として展開していったのかもしれません。

腰部分は御影石、上層部は化粧タイルで装われたファサード。 2階窓には花台が設けています。

1階の業務スペース、カウンターが巡ります。 天井が高く確保され、広々としています。

2〜3階は、なんと和室になっています!
(写真左)2階和室、窓際は板敷の廊下。
(写真中央)3階和室、既に可動間仕切を採用しているからオドロキです。 フスマを取払うと広々とした空間となり、残された当時の写真から宴会場としても活用されたようです。

塔屋へ上がるための、人ひとりがやっとの螺旋階段、なんともユニーク♪ 実際に上がってみる事ができます。

(写真左)塔屋内部の様子。 扉の向こうはなんと屋上庭園となっていました! しかも茶室まで! 外観からはとても想像できません。
(写真中央〜右)屋上庭園と茶室、大正初期の当時としてはとても画期的なことだったのではないでしょうか。
内部の思わぬ構成に驚かされ、とても楽しめる建物でした。 施主である秋田寅之助自身が設計というのも、枠にとらわれない自由な発想、挑戦的なアイデアにつながったのでは、と感じました。
リストへ戻る
|